男女の話し合いが不毛に終わる訳(その4)



これまでとは少し違った見方をしてみましょう。
話し合いが不毛に終わるのは、また彼に会いたいから・・・だったらどうします?
そう、執着心が「話し合いを不毛に終わらせる」ことがあるんです。

なぜ、男女の話し合いが不毛に終わるのか?
4つ目の理由は少しイレギュラーな心理です。

4.執着が強い場合

「好き」な人とは「好き」で繋がっていたいと思います。
でも、別れ話が出て「好き」では繋がれなくなったとき、私たちは別の感情を用意してでも繋がりを保とうとします。

それが執着という心理です。

別れ話が出て、話し合って納得してバイバイしました。
でも、「なぜ?結婚してくれるって言ったのに?」「あの時のあの発言ってどういう意図があったの?」そんな疑問が出てきます。
その疑問を解消すべく彼に連絡を取ります。
「もう一度、話し合いたいことがある」と。
それでまた話をします。その時は納得しますし、多少はすっきりします。
でも、また疑問が出てきます。あんなにも愛してくれたのになぜ気持ちが変わってしまったのか?「私のどこがいけなかったの?」って聞きたくなります。
そしてまた連絡を取ります。

会えるからです。
「話し合いたい」と言えば、会ってくれるからです。

だから、次から次へと聞きたいことが湧き上がってきます。

本当は話し合いが目的ではなく、会うことが目的。
納得したいのではなく、彼の顔を見て、声を聞いて、少しでも触れて、一緒にいたいのです。

だから、話し合いは不毛に終わらなければいけなくなります。
「ああ、すっきりした~」で終わっては困るのです。

もちろん、その意識ってあまりないことが多いです。
自分としては早く納得させたい、次に行きたい、ちゃんと精算したい、と思っています。
でも、好きだったり、思いが残っていたり、罪悪感や恨み辛みが強かったり、そして、何よりも寂しかったり、将来に絶望していたりしたら、何とか彼にしがみ付き合い思いが出てきても仕方がありません。

そうした執着心が「もう一度話をしたい」という気持ちとなって浮上して来るんです。

この気持ちに気付くには本当に正直に正直に自分の心と向き合っていく必要があります。
そうすると自分でも気付きます。
私、何してるんだろうな・・・って。

「手放し」を始める時期が来たようです。
自分を取り戻し、自信を取り戻す時期が来たようです。

だから、そこは彼と何かするのではなく、自分と向き合うことにしてみてはいかがでしょうか。

ということで「男女の話し合いが不毛に終わる訳」を4日間連続でお届けしました。
もうお腹いっぱい?
飽きた?(笑)

一生懸命話し合おう、何とかしようとしてるのに、それが不毛に終わってしまうと、どっと疲れてしまいます。
こんなに頑張ったのに、こんなにやったのに、なんで!?と行き場のない思いが心を占めていきます。
そして、燃え尽きてしまうと、今度は大切な恋がしたくなくなりますし、疲れてしまいます。

あ、そうそう、実際のカウンセリングでは、初めてお会いすると「疲れを取りましょう。安らぎを自分に与えましょう」から始まること多いですよ。
それくらい1人で頑張ってきたし、何とかしようとしてきたんです。

でも、少し見方を変えたり、新しい見方を手に入れると、途端に楽になり、この話し合いも順調に進み始めます。

話し合いを有意義に進めるためには自分も相にも準備が必要だし、対等に話し合えるだけの心の状態になってないといけません。
その上で男女の違いを理解し、自分ルールで相手を判断しないことが大事です。

そうして相手をまずは自分が尊重するようになったときに、今までは食い違っていた主張が噛み合うようになります。

「付き合い始めから16年が過ぎて初めて彼のこと、ちゃんと理解できたような気がします。お互い落ち着いて、冷静にいろんな話が出来ました。最後の方はお互い笑うこともできて、何で結婚してる間にこういうことができなかったんだろう、とも思いましたが、逆に離婚しなきゃ私たちはこうなれなかったんだな、と今は思えます。」

皆さんも、いい話し合いができる「自分」になっていきましょう。
参考になりましたら幸いです。

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