男女の話し合いが不毛に終わる訳(その3)



そもそも不信感があったら、相手の言うことは何も信じられません。
相手が本当のことを話してくれていても「それ嘘じゃないの?」と思ってしまいます。
でも、その不信感は自分自身の感情です。まずはそれを手放すところからなのです。

さて、なぜ男女の話し合いが不毛に終わるのか?昨日までは男女の違いに焦点を当てましたけど、今日はもう少し基本的な話から。

3.不信感がある場合

別れ話や浮気、嘘などの裏切り系のごちゃごちゃした関係になったとき、話し合いで解決したいと思うのですが、それって2人で何とかなると思います?
確かに2人の話で他の人にはし辛いかもしれません。
特に男性は「なんで俺ら二人のことを他人に話すんだ」なんて思いを持ちやすいので、第三者の介入をすごく嫌がります。
ですけど、2人でちゃんと話が纏められるんでしょうか?

話し合いが成立する条件もあると思うんです。
・お互いに関係性を良くしたいという意志を持っていること
・お互いに信頼しようとする意志を持っていること

かつて夫婦問題でこじれてたクライアントさんが、イギリスに住む友人に相談したんだそうです。
そしたら、バッサリこう言われたそうです。
「二人だけで何とかなるわけないじゃないの。さっさと旦那連れてカウンセラーのところに行きなさいよ。」
ま、彼女はカウンセリングを受けてたんですけど、旦那さんがNGだったんですけどね。

「不信感」というのは「相手を信じられない気持ち」ですよね。

別れ話をされたり、浮気されたり、嘘つかれたりしてすごく傷ついてるとき、あるいは、全然彼が2人の将来のことを考えてくれなくて不満に思うとき、などに「不信感」という感情があなたの心を占めるようになります。

話し合いの場を持つんです。それでも何とか。

でも、彼が言うことが信じられないんです。
「それ、本当に?」って不信になり、その不安を解消するために「理由」を問い質します。
ところが前回までのお話にあるようになかなか納得する答えを彼は話してくれません。
(女性基準の答えを求めてるからなんですけどね)

それで、その不信感は解消されず、ますますこじれていくんです。

そもそも信頼出来ていない相手と話し合いをすることなんて無理だと思います。
正確には、相手を信頼しようとしていないのであれば、話し合いは成立しないということです。

例えば、あなたが浮気をされて被害者のモードでいるとします。
そのときあなたは彼の言動に不信感を持ちますし、もちろん、傷ついてもいますから、「彼に何とかしてもらおう」という思いがどうしたって出て来てしまうんです。

むしろ「もう一回、私に信じさせてよ」という態度に出てしまうと思いませんか?
残念だけど、それはうまく行きません。

また、彼の言動から何とか信じられるポイントを探そうとするんですけど、これも前回までの話から、不信感を募らせるようなところばかりが目につきます。

傷ついているし、許していないし、信じられないときって、私たちは無意識に、より傷つくこと、より許せなくなること、より信じられなくなるところを見付けてしまいます。

これもまた投影の法則です。

だから、自分自身が傷ついて、不信感があるときはどうしたって“自分自身が”話し合いをできる状態にないんです。

相手が、と思いきや、自分が、なんですね。
ここは嫌だけどとてもとても重要なポイント。

話し合いをするには被害者を手放し、相手を信頼できる状態になる必要があるんですね。
だから、まずは自分の状態を整えないと話し合いはできないんです。

もちろん、彼の方も罪悪感に捉われている間は話し合いができる状態にありません。
罪悪感は補償行為をしようとさせます。自分を罰しようとします。
だから、対等な話し合いではなく、まさに裁判のような様相を呈してしまうんです。

それで話し合いをしたいんだけど、という気持ちは分かるんだけど、お互いにその準備をするところから始めた方がいいんです。
もし、そんな時間がない!早くしたい!という場合は・・・そう、第三者に入ってもらうことですね。

被害者を手放して信頼できる状態になるにはどうしたらいいのか?というのは、私のブログにもヒントがたくさん書いてありますので参考にしてください。
「すべての問題は自分自身が引き起こしている」という考え方がその基礎となりますね。

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