自信がないとなぜ自意識過剰になってしまうのか?



自信が無いと人目を気にするあまり自分にばかり意識が向いてしまうのです。
でもそもそも自信がないと思っている分野はあなたにとって好きなものなのか、大切なものなのか、がポイントになるのです。

***************
根本さん こんにちわ
質問リクエストです

根本さんのFB記事「いい感じになると突如距離を取られたことありませんか?」に書かれている
——————-
自分に自信が無い分、つい私たちは「自意識過剰」になってしまいます。
そうすると相手の気持ちが見えなくなり、自分が創った「架空の世界」で物語を続けてしまいます。
——————-
というところですが、他人でも、自分でも、自信がないと自意識過剰になるっていうのは、経験的に気付いているのですが、常々、どうしてそうなるのか不思議でした

どういうメカニズム?で自信がないと自意識過剰になり
その状態が具体的にどんな感じ(どのような物語になるのか)で
具体的にどういうことに気付けば抜けれるのか
を教えてほしいです、よろしくおねがいします

(Rさん)

※元ネタ:いい感じになると突如距離を取られたことありませんか?
 https://www.facebook.com/nemotohiroyuki/posts/417249318440225

***************


リクエストありがとうございます。いい質問ですね~
実はこの記事を書いてる時に、ここは説明を入れた方がいいかな~?でも、入れると長くなるなあ~と思ってカットしたんです。(決して、めんどくさいからカットしたわけではございません(笑))

Rさん、なかなか鋭いツッコミをありがとうございます(^^)

自分に自信が無い
→人の目線が気になる
→人にどう思われるのかが気になる
→人によく思われるような行動を取ろうとする
→実際人によく思われているのかをすごく意識する
→そうして自分自身にすごく意識が向く(自意識過剰になる)

ということなんですね。

具体的に言えば、ある女の子がファッションに自信がないとしますね。
そうすると、今日の服が人からどう見えてるのか?変じゃないのか?が気になります。
友達の反応も気になるし、自信が無い分だけ、「あ、またこの子、変な服着てる。ほんとセンス無いよね」と思われてるような気がします。(これが架空の物語です)
だから、そう思われないようにすごく慎重に服を選んだり、無難な服を選んで当たり障りなく過ごそうとします。
でも、そうだったとしても、やはり変に思われてないかに意識が向くので、彼女はずーっと自分のことばかりを考えていることになり、目の前の人に意識を向けることができなくなってしまいます。
そうすると会話にしても「自分」の話が増えてしまいますし、自意識過剰な態度になるのです。

自信が無いことがいけないことのように感じてしまう、というのがそもそも根底にあります。
例え5年同じ仕事をしていても自信がないものはないんです。
そこは堂々と宣言していいのです。
(私なんて、カウンセラーとして自信が付くのにかれこれ10年近くを要しましたし、セミナー講師としてなんてほんの数年前に自信らしきものを発見したばかりです。)

自信が無いから慎重になるし、謙虚にもなるし、学べるし、学びを求められます。そして、成長して経験を積んで自信を付けていくんです。

でも、それがいけないことになってしまったら、1人でこっそり誰にも見つからないように何とか埋め合わせをしようとしてしまいませんか?
ファッションに自信がない子がこっそり雑誌を読んで研究するように。

そこでは、そもそもそれ(例ではファッション)が好きかどうか?が問題なんです。

その仕事、好きなのかどうか?
あまり好きではない仕事を何年やっても自信なんてあまり付きません。
やりたくないオーラの方が勝ってしまうので、「何とかこなせるようになる」のが限界ではないでしょうか。

それなのに完璧主義を持ちだしたり、周りの人と比較したり(その比較対象はそれを好きでやってるデキる人なんですよね!そうしてかなうわけない相手を選んで比較してるところが自己嫌悪の面目躍如です!)。
そりゃあ、ますます自信を失う(そして自己嫌悪が強くなる)のです。

こうした心理の背景には、そもそも人に好かれたい、よく思われたいって欲求があり、さらに言えば「そのままの自分では愛されない、ダメなんだ」という体験があります。

そして、そうした思いが完璧主義を作って、自分が苦手なところ、嫌いなところ、不得意なところでも「ちゃんとしなければ」と思うように自分を仕向けます。

自分が「すべきこと」ではなく、「好きなこと」「したいこと」を大切にしてますか?
そこに意識を向けて“実践して”いくことで自分自身をより良く変えていけるのです。

「そもそもそれって好きなの?どれくらい大切なの?」
私がよくお聞きする質問です。

もし、「No」ならば、「じゃ、いいじゃん。そんなにこだわらなくても。もっと大切なことに時間と意識を割こうよ」とお伝えしています。

そうして、自分が好きなものに対して私たちは自然と頑張れますし、学べますから、そのジャンルで自信を培うことが可能になりますね。

※最近、良くお話ししていますが、私、セミナーをするのは大好きだし、自信も付いてきましたが、例によって事務処理はとても苦手です。つい2日前も事務所から「残念なお知らせ」と題して「入金した金額が不足してま~す!」という連絡を頂きました・・・。

毎日使える心理学講座

 Twitter > http://twitter.jp/nemotohiroyuki
 Facebookページ > https://www.facebook.com/nemotohiroyuki

 ★好評発売中!根本裕幸の近著。
こじれたココロのほぐし方 頑張らなくても愛されて幸せになる方法


あわせて読みたい