尊敬できる人の意見には素直になれるけれど、そうじゃない人の意見には反発を覚える理由



自立してる分だけ人に対して競争心を持ちます。尊敬できる人に対しては競争心を持ちませんが、そうでない人には・・・ということなんです。

少し久々(?)にリクエストにお応えする日にしましょう!

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私さぁ、尊敬してる人からのアドバイスだといくらでも素直に聞けて、こーしよーとか、むしろ感謝できてありがたくて前向きにパワーもらって嬉しいって気持ちが湧くのに、何とも思ってない人や尊敬してない人から言われると「はぁ?何なの?何様?私の何を知っててそんなこと言うかねぇ?」と、全然受け入れられないんだよね(;゚Д゚)

これって何で?
私が相手をバカにしてんのかな?
何だろ?

このメカニズム知りたい!
(Hさん)
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ま、誰でもふつうはそうやねんけどね(笑)

そういう心理の背景にあるのは「自立」と「競争」だと思うんですよね。
尊敬できる人のことは「認めている」ので心を開きやすく、アドバイスを素直に聞けます。
でも、それ以外の人は「認めていない」ので心を開くことに抵抗があり、何か言われると「反発」という形でブロックします。それが「はあ?何様なの?」という反応ですね。

そういう風にそのアドバイスの内容うんぬんよりも「誰?」というところで「選別」してしまうわけですね。

そもそも、実は自分の中に「何らかの答え」を持ってることも多いんです。
明確にはなっていないかもしれないけれど、ある程度のものを。
それを尊敬している人からの意見ならいいんだけど、そうじゃない人の場合、自分の中のその答えと、その人が言う答えで「正しさの競争」が起こるんです。
それが「あなたに何が分かるわけ?」という気持ちを生みます。

あるいは、競争心というのは「自分は分かってないのに、尊敬してないあいつが分かってるのが許せない」という思いも作ります。
これも反発心を作りますね。

こんな話をすると「自分は心が狭いなあ」とか「自分って嫌な奴だなあ」とか思いませんか?(笑)

でも、そういうところって誰でもあると思うんですよね。
自立してる分だけ競争心が強くなりますし、自分を守るために心を許せない人は排除したいという気持ちも出てきます。

その競争や自立を手放してくとすると、、、ポイントは「感謝」なんですよね。
その意見を言ってくれた人に感謝する、ということなんですが、その内容に注目してみるといいんです。

もちろん、その場ではなく、後からでいいです。
その内容を吟味する、とか、それを伝えてくれた気持ちを察する、とか。
それで少しでも認められるところがあれば、後からでもいいので感謝を伝えてみるのですね。

ありがとうって。

始めは少し屈辱的かもしれないけれど、徐々に有難い思いが出てきて受け入れられるようになります。

さらに本質的なところを癒していくならば、その背景に誰との競争があるのかな、というところを掘り下げていきます。
お母さんとの葛藤が出て来るかもしれないし、お父さんへの反発心がそれを作ってるのかもしれません。
「自立」してるということは「防衛」しているということです。
そして、「防衛」すべき「痛み」が心にあるってことですから・・・その痛みを解放してあげるのも一つの方法なんですよね。
この場合はカウンセリングなどを使っていきましょう。

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