子どもを産むのが怖い理由~自己嫌悪や自信のなさから~



カウンセリングの中で時々耳にする子どもを産むことへの抵抗。
社会的な理由もあるけれど、自己嫌悪が背景にあることが多いですね。
自分を愛すること、は、ここでも大切なことなのです。

「将来、子どもを持つのが怖いんです」という話を耳にします。
「どうして?」って理由を聞いていくと「ちゃんと育てられる自信がない」や「自分のような性格(容姿)に生まれたらかわいそうだから」などの答えが出てくることが多いですね。

私たちは子どもができて「親」という生き物になるシステムですので、子どもが生まれる前から「子育てには自信がある」という人は稀です。
だから、「ちゃんと育てられる自信がない」というのは、ごくごく自然な発想で、むしろ母性などからくる優しさなのかもしれません。(優しさゆえに「ちゃんと」という言葉が出て来るのかな、と)


一方で、自分を嫌っていると、自分のコピーとしての存在が目の前に現れるわけで、すごく不憫に感じてしまうんです。
すなわち、自己嫌悪が投影されるわけですね。

そうすると子どもを持つことがすごく怖くなるのです。
ということは、子どもを持つかどうかの前に、より自分を愛することなんですよね。
自分を好きになれば、まだ子どもを持つ勇気も出てきます。(と言っても自信はありませんけれど)

それにもう一つ「この人の子どもを産みたい」と思える人にも出会い易くなりますね。
自分を愛するってやはり大切なことです。

また、心理学に興味を持って学び始めると、過去の傷をたくさん思い出しますし、直面します。
そうすると自分が今度は親として子どもを傷つける側に回るのではないか?という不安になり、子どもを持つことが怖くなります。
これは私自身もかつては感じていましたね。
でも、傷つかずに育つってのは無理な話だし、逆にそれはちょっと怖い(傷から学ぶこともあるので)。かつ、傷ついても癒せばいいや、と言うことに気付いて楽になりました。

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