予定があると動けるけれど、何もない日は寝てばかり。なんで?



実はストレスがとても溜まっていて疲れている状態なのです。
だから、それを解消するための工夫が必要です。
日常生活の中で何をしたらいいのかをいくつかご紹介します。
ただ、「やる」と決めることが一番大事なんですけどね。

タイトルのような状態の方に会うことがあります。
特徴としてはこんな性格の方。

・人に優しい、気が利く
・まじめで、ちゃんとしたい人
・しっかり者のお姉ちゃん、お兄ちゃんタイプ
・人に嫌われるのが怖い人
・頑張り屋さんで、周りを盛り上げようとするタイプ
・気を使うタイプで、周りの目を気にする人
・責任感が強い人

何もない日に寝てばかりいる、というのはそれだけ「疲れている」んですね。
頑張り過ぎなのかもしれません。


こういうタイプの人にとって「予定」というのは「義務」なんですね。
もちろん、がちがちの義務ではないので「楽しみ」や「目標」などを見いだせるのですが、決して、行くのも、そこで人に会うのも全然ストレス感じないくらい楽しいものではないはず。

責任を果たすような、断るのは申し訳ないような、「仕事だから」みたいな正当な理由があったり、ちゃんとしなきゃ、しっかりしなきゃと思いが強かったりして体を動かしているのです。
だから、よくよく観察してみると「えいやっ」という感じで体が動いていることに気が付くと思います。

そういう場合ってとにかくオーバーホールが必要な時なんですね。
カウンセリングなら「湯治に行きましょうよ、湯治に!」とか言う状態です。
ちょっと怖い話ですけれど、この状態が続くと「起きなきゃと思っても起きられない」状態になっていきます。
いわゆる「抑うつ状態」になっちゃうんですね。

それだけ「疲れている」のに、それに“気付けない”“自覚が無い”のが問題なのです。

とはいえ、「そっか、じゃあ、来週から1週間くらい沖縄でのんびりしてくるか」という余裕のある人はこんな状態に陥りません!(笑)
「分かってはいるんですが、今そんな長い休みを取るのはちょっと・・・」という方ばかりです。
だから、必然、今の生活を続けながら何とかバランスを取って行く方法を考えて行くのですね。

もし、お仕事が夕方までに終わる方なら、週の平日の最低3日は自分のためだけの時間を作ることをお勧めしています。5日のうちの3日ですから結構多いでしょ?でも、それくらい必要な状態なんじゃないでしょうか。

お気に入りのカフェを見付けてそこで最低1時間は本でも読みながら一人でぼーっとする、とか、フィットネスクラブに通ってお気に入りのプログラムに参加する、とか、仕事以外の気の置けない友達と会って飲み食いする、とか、職場や家の近所の銭湯・スーパー銭湯によってぼけーっとする、とか。
気を張る、使うような出来事はできるだけ避けます。

家に帰ったら香りやグリーンや照明などを工夫してリラックスできるようにします。
アロマなどの心地よい香りを漂わせ、少し薄暗い感じがちょうどいいですし、テレビやパソコンなどはできるだけ付けないようにして、観葉植物や花を部屋に置きます。

半身浴などの長風呂や温冷入浴もお勧めです。
ストレッチ、ヨガも素敵ですし、特に寒い時期になりますから体を温める工夫を何か採り入れてください。

これは家にいるときにできるだけストレスを吐き出すやり方で、湯治や南の島に行く代わりに家の中でリラックスできる方法です。

ちょっと面倒ですが、それくらい必要な状態だという自覚を持ちましょう!
体が動く時しか、こういうことってできませんから。

一方、忙しい方や子育て中の方はそんな時間的余裕は取れないと思うんですね。
上記のうち何か一つは採り入れて頂きたいと思うのですが、それも難しいでしょうか。

1日10分は必ず自分のためだけの時間を作ってください。
この10分も意識しなければ作れないものです。
その10分を自分らしく、好きなことだけをして、したいことだけをして過ごす、と決めてください。
それは何でも構いません。10分だけ眠るのもあり、コーヒーやお茶を淹れて飲むのもあり、ストレッチをする時間、本を読む時間に当てるのもよし。
自分でその時間がワクワクするようなことを採り入れるんですね。
この際、普段は我慢してる甘いものも解禁していいですよ。

これは自分を取り戻すための10分エクササイズです。
「毎日」というのがポイントなのですが、続けていくとその10分で心が変わっていくから不思議ですね。

「予定が無い日は動けない」という状況はけっこうヤバいぞ!という危機感を持って頂けたら幸いです。

毎日使える心理学講座

 ★好評発売中!根本裕幸の近著。
こじれたココロのほぐし方 頑張らなくても愛されて幸せになる方法


あわせて読みたい