自分と向き合い始めると良くないことが起こる?



今まで少しでも無理して保っていたものは、自分と向き合い始め、自然な姿を目指し始めると崩れてきます。
それでネガティブなことが起きてるように見えるのです。

カウンセリングやセミナーを受けたり、あるいは、これはいいぞ!と勧められたワークを自分なりにやっていくと、なぜか良くないことが起こりはじめたりします。

なぜか、気分が落ち込んで来たり、
周りから批判されることがあったり、
全然関係ない人から怒鳴られたり、
今までうまく行っていた友達関係でトラブルが起こったり、
社会人サークルの仲間が離脱したり・・・。

直接自分に関係ないことも含め、良くないことが続くように思えます。


『今まで「良くあろう」としてきませんでしたか?』

と聞いてみます。
いい人をする、だけでなく、ちゃんと人には失礼のない態度を取ろう、とか、職場ではきちんとした対応をしよう、とか、友達との関係を維持するために少々嫌なことにも目を瞑ってきた、とか、そういう「良くあろう」とすることです。

頑張って何かをしてきた・・・とすれば、自分と向き合い始めることは、頑張らずに自然体でいることを目指します。
ちょっと方向転換してるんですね。

ちゃんとしようとする、ということは、時には無理をすることも含まれます。
無理をすることが悪いことではないのですが、ちゃんとそれを承認してあげないと、単にストレスを溜めるだけになってしまいます。
そういう無理も、少しずつ出来にくくなっていくんです。

そうすると、今まで何とか辻褄を合わせてきた、何とかバランスを取ってきた、そんな心が崩れ始めます。

中にははっきりと「自分が崩れていく」という体験をされる方もいますが、そうでなくても、無理して頑張って何かしてきた分だけ、やはりバランスが崩れるんですね。

そういう歪が生まれたところに、最初に書いたようなトラブルが起きて来るんです。
一見、自分に関係ないと思われるトラブルは「無意識レベル」での変化を表していると思って下さい。

今まで無理して保っていたバランスを、もっと自然に保てるようになりましょう、というわけで、デトックスが起きているのです。

だから、カウンセリングやセミナーを受けた後に、一見ネガティブに見える変化が訪れた方には「良かったですね!良い兆しですよ!」とお伝えするんです。
ネガティブな変化が起きていればいるほど、自分に起きてる変化が大きい、ということですね。

だから、そのネガティブな変化すらも楽しめたら、素晴らしいと思うんです。

「体がしんどいなあ。最近、疲れが出てきてるなあ。ええことや、ええことや」
「このところ、友達同士が色々揉めてるなあ。毎日メールもらうけど、何て言ってあげたらいいか分からない。でも、いいことなんだよね。うん。」

このデトックス期を抜けたら、もっと自然で、自分らしい関係性が残り、より自然体な自分になっていきます。
だから、ちょっとしんどいように思えるかもしれませんが、「これも良いこと」と思い直して、向き合い続けてほしいな、と願っています。

毎日使える心理学講座

 ★好評発売中!根本裕幸の近著。
こじれたココロのほぐし方 頑張らなくても愛されて幸せになる方法


あわせて読みたい