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完全無欠な人って近づきにくいけれど、その人に欠点が見つかると安心するでしょう?
欠点というのは攻撃を怖れて隠したくなるものですが、本当は人と人とを繋げる大切な窓口になるのです。
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自分の欠点を嫌うのは自然なことかもしれませんが、欠点って言うのは実に大切なもので、それがあるからこそ、人と人とが繋がれるのです。
皆さんも完全無欠な人、完璧な人、身近にいたらどうでしょう?
近づきにくいと思いません?
才色兼備なA先輩。だけど、方向音痴ゆえ、初めて訪れる場所では必ず案内人が必要・・・。
イケメン、高学歴、高収入、高身長。文句ない男Bくん。だけど、私服のセンスはダサい・・・。
救いがある、というか、人間味がある、というか。
欠点があるから人が近づきやすくなる、というのも分かりますか?
A先輩に近づくには「私が道案内しましょうか?」でもいいし、「私もものすごい方向音痴で・・・」でもいいですよね。
Bくんには、「服選んであげるよ」「俺の服、あげようか?」などの入り口があるわけです。
すなわち、欠点というのは他人を招き入れる窓口のような役割があるのです。
だから、ものすごく大切な物。
コミュニケーションのテクニックでも、初対面の方と打ち解けるのに自分の欠点を暴露するって言うのはとても有効な手段ですよね。
欠点というのは弱さだから、ふつうは隠すべきものになります。
弱かったら、そこを攻撃される、バカにされる、見下されるので、それを防衛するために、欠点が無いふりをするんですね。
そんな心理をみんな持っているので、その欠点を曝け出してくれる人がいたら「自分に心を許してくれている!自分を敵だとはみなしていない!」と思えて、安心し、親しみを感じるのです。
そして、Aさん、Bくんの例に見る通り、その人の欠点は他の人からすれば私の出番です。
お役に立つチャンスですね。
だから、あなたが欠点を曝け出すことで、周りの人に「あなたの役に立つチャンス」を与えることになるんですね。
知ってました?
人は人の役に立ちたいと常々思っている、ということを。
だから、あなたに欠点があることで、周りの人は助かるのです。
それゆえに、欠点は決して直してはいけないんですね。
もし、それが直ってしまったら、他の人との接点を失ってしまうのです。
自分の欠点、苦手なところは、他の人に助けさせてあげることができる「恩恵」なのです。