“うまく行く”ということの罠



その定義が自分本位のものだったら、やはりなかなかうまく行かないと思うのです。
それは期待であり、コントロールだから。
でも、それが相手を喜ばせるものであるならば、きっとそれはうまく行きます。
そんな風に目標を修正すると成功しやすくなるのではないでしょうか。

恋愛がうまく行かない。
仕事がうまく行かない。
人間関係がうまく行かない。

そういうお話をよく伺います。
歯車がかみ合わなかったり、タイミングがずれていたり、価値観が合わなかったり。

ある時「うまく行くってどういうこと?」という疑問が湧いたのですね。
もしかしたら、「うまく行く=自分の思い通りになる」になっていない?って。


もし、自分の思い通りになる、とすると、相手を自分の思い通りにすることですよね?
それって支配、コントロールじゃない?

だから、“うまく行かない”んじゃない?

会社を自分の思い通りに動かそうとしていない?
相手を自分が思う通りの反応をさせようとしていない?

それって結局はエゴ(自我)ですし、期待ですもの。
裏切られる、というか、相手にも意志がありますから、そんなに思い通りにならないですよね。

「うまく行く」ってどういうことなのか?
もう一度、考えてみるといいんじゃないでしょうか。

それは自分はハッピーなことだけれど、相手もハッピーなことなのか?
相手にどんな喜びを与えられることなのか?
相手をどんなふうに笑顔にしてあげられることなのか?

「うまく行く」ということが、自分のためだけのものではなく、相手にとっても喜びになることであれば、きっと通じやすくなります。

“自分”と一緒にいることが相手の喜びになるはず、だから、きっとこの恋はうまく行く・・・。
“自分”はきっと会社の役に立つ、自分の企画力や提案力はきっと取引先の喜びにもなる・・・。

その思いが恋愛も仕事も人間関係も“うまく行く”秘訣になるのです。

お気づきでしょうか?
やはり“自分”なんです。
自己価値、自分の素晴らしさ、自分の長所・・・
ここに自信を持つ、ちゃんとそれを評価してあげる、ということなのです。

そうして、目標を修正していくと“うまく行く”と思うのです。

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