相手に怒りを感じるのは、それは自分にもその要素があるから。



誰かの態度にムカッと来るときは、自分の中にもその要素があるときです。
でも、自分では上手に防衛してしまって「いや、自分の中には無い」と思えたりします。
そこに素直になれたとしたら、きっととても器が広がりますね。

ちょくちょくブログでもお話ししていることですが、誰かの態度や反応に「むかっ」「イラッ」と来るのは、自分自身にもその要素があり、そこを嫌悪しているからなんですね。

同僚が人の悪口を言ってるのを聞いてムカッと来たとしたら、「人の悪口を言わないように」気を付けてるあなたがいるはずです。
どうして気を付けているのか?というと、自分もつい言ってしまいそうだから。
つまり、自分の中にも「悪口を言う」という要素はあるわけです。

だから、つい、あなたはその同僚の悪口を言いたくなってしまいませんか?
「あいつ、人の悪口をすぐに言うんだぜ」って。


私たちは自分に禁止しているものがあると人に対しても禁止したくなります。
自分が我慢してるんだからお前も我慢しろよ、という感じです。

それは色んなところで出てきますね。

逆に言えば、人に対して「イラッ」としたところに、自分の禁止があり、同じ要素があると認めてしまった方がいいくらい。

・順番待ちをしていたら、横入りされてムカッと来た。
 →案外、早く進む列に並ぼうとしていませんか?そして、早く順番が来ないことにそもそもイライラしていませんでしたか?さらには、できることなら、自分を先にしてほしい理由とか考えてませんか?

・ルールを守らない人がいるとイライラしてしまう。
 →自分はきちんとルールを守る!とか言いながら、ルールの抜け穴を探してしまうことってありませんか?赤信号を「車が来てないから」という理由で渡ることを許してしまっていませんか?

・約束を破る人にイラッと来る。
 →自分はきちんと約束を守るようにしているけれど、でも、どうでもいい、と思ってることについては「裏切り者」呼ばわりされたことありませんか?

・・・。

そんな風に掘り下げていくと、自分を特別扱いしていたり、自分の都合のいいルールで動いていたり、そんな自分に出会えて、とても気分が悪くなります(笑)

でも、そういうのも人間らしさなのかもしれません。

そういう自分に寛容になれると、横入りをされても、ズルをされても、意地悪されても、案外、そっかー、と対応ができるのかもしれません。

#そうなったらもう、マザーテレサ級に悟ってるのかもしれませんが!
マザーテレサは自分の存在を悪用する人に対しても動じなかったそうです。

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