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私たちは自分自身には厳しいし、プライドもあるし、世間体も気になるけれど、友達からの相談だったらもっと親身になってあげられます。
とすれば、自分の問題も「友達から相談されたら?」と仮定することで新たな視野が得られるのです。
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シンプルな習慣なのだけど「もし、友達が同じことで悩んでいたら何て答えるか?」という問いかけは意外なほどに視点を変える役割を持っています。
実は私も自分が何かで悩んだときは「クライアントさんがこれを相談しに来られたら何て言うだろう?」という問いかけを良くします。
きっと、笑いながら「どっちでもいいんじゃないですか?自分で選んだのなら」って答えると思ったら、すーっと腑に落ちます。
(つくづくカウンセリングというのは、クライアントさんとのやり取りだけでなく、自分自身とのやり取りなんだな、と感じさせられますね。)
私たちは自分に対しては厳しいし、「こうあらねば」と言う観念にがんじがらめになっていたり、不要なプライドにこだわっていたり、周りからの目線を気にしていたりして、問題を複雑化しやすいんですね。
それに、そもそも私たちは自分のことを一番知りません。分かりません。
一方、友達の相談に対しては、優しくできるし、「人目何て気にしなくていいからね」って言えるし、その人のことをちゃんと見て話を聴いたり、意見を言えたりします。
だから、自分の悩みも友達のことのように扱うことができたら、前向きに捉えられるし、解決も早まるように思います。
(だからって他人事になっちゃうのは違いますけどね!(笑))
だから、カウンセリングでもよくこの質問するんです。
「もし、友達からこのことで相談されたら何て答えます?」って。
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でも、その友達に対する答えと、自分自身が持ってる答えが違うこともあります。
例えば、「もし、友達からの相談だったら、そんな彼、早く別れちゃいなよって言うと思うんですが、いざ、自分のこととなると・・・」みたいなケースです。
そういう時もまた、さらに友達だったら・・・を続けてみましょう。
「もし、あなたが別れを勧めたのに、友達が、でも、そうは言っても別れられない・・・って答えたら何て言う?」
・もっと自分のことを大事にしなよ。
・もっと友達にはいい人いるよ。
・そんなプライド捨てちゃいなよ。
・自分の幸せを考えてほしいな。
・そんなに自分をいじめないで欲しいよ。
さあ、それは誰へのメッセージなのでしょうね?
そう、自分自身ですよね。
こうして「友達だったら」という条件を介することで、自分の本音に気づけたり、どこが問題なのか?何に注目したらいいのか?これからどうしたらいいのか?が分かってくるでしょう。