教わり上手のススメ。



教え上手の周りには教わり上手な人が必ずいる・・・。
コミュニケーションにおいては話し上手よりも聞き上手の方が重要なのと同様、教わり上手というのも大切なスキルなんですよね。
私は教えたがりな分、教わりベタであることに気付き、新たなテーマとして掲げることにしました。

先日参加したとあるセミナーで「教え上手、教わり上手」という話が出てきました。

「人に教えることが好きな人、得意な人、上手な人は、周りに必ず“教わり上手”な人がいる」

教え上手であるためには、その人の話を上手に聞いてくれる「教わり上手な人」が必要なわけです。

話し上手、に、聞き上手、の関係と同じです。

で、その話を聞いて、私、ガビーンとなりまして。


私はカウンセラーであり、講師なので、どちらかというと“教える人”です。
ブログに書いてるのも、みなさんに役立てばいいな、と思う内容を書いていますので、読んで下さる方は「学ぶ」「知る」「教わる」という気持ちで読んでくれてると思うんですよね。

だから、できるだけ分かりやすく伝わるように表現を心掛けています。
そして、みなさんからも幸い「とても分かりやすいです」「読みやすいです」という声をたくさん頂いて、すごく嬉しいし、有難く思っています。

しかし、一方、「教わる方」に回るとどうか?というと、決して上手とは言えないんですね。

いや、嘘を付きました(笑)

教わりベタです。すごく。

人からのアドバイスも素直に聞けなかったり、つい、反発したり、自分の意見を主張したりすることがよくあります。

学びのためにセミナーに出ることは好きなのですが、それもアウトプット(誰かに伝える、教えるため)を目的としてるので素直に聞けるんです。
もちろん、今回みたいに自分にガツン!と痛い思いをすることもよくありますけどね。

私の自己評価として「素直ではないけれど従順」というのがあります。
つい、その場では自己顕示欲、負けず嫌い、特別意識、競争心を発揮して口答えしたくなるんです。
でも、結局後から考え直して、従順になるんですけどね。
やな奴ですねえ!(笑)

さて、教わり上手かどうかをチェックするのに次のような話はどうでしょう?
(そのセミナーの中で教えてもらいました)

「あなたの上司(あるいは取引先の社長)が、あなたにとある本を『これ、面白かったから君も読んでみたらどうだ』とお勧めしてくれました。しかし、あなたはその本を読んだことがあったのですが、実につまらない内容だったのです。さて、あなたはその上司にどのような態度を取りますか?」

皆さんならどうします?

私は、もし権威的な上司、社長であれば「ああ、そうですか。有難うございます。読ませて頂きます。」と受け取ります。
面白くなかったとは一言も言いません!(ここが弱いところですね)
一方、その上司とフレンドリーな関係だとしたら「ええ?それ面白くなかったですよ!どこが良かったです?」て言ってしまうと思います。結構上から目線です。

そんな回答を頭に浮かべながら「なんか、俺って小さい奴?」と思いましたね(笑)

他の参加者の意見を聞いていると、たとえば

「自分が読んだことはとりあえず伏せておいて、『社長はどこが面白いと感じたんですか?』と質問する。」

「『私も読んだことあるんですが、面白さが分からなかったですよね。社長はどこに面白さを感じたんですか?』と聞く」

などの答えがありまして、「おぉ、なるほど・・・。その発想は無かった・・・」と我が身を振り返ったのでした。

そっか、「聞く」か・・・。

教わり上手な人って、笑顔で話を聞ける人。
自分の意見と違うな、と思ったら、その「違い」に注目して、「どうしてそう思ったんです?」と聞ける人。
それを教えてもらって「なるほどー!そうでしたか。その解釈はできなかったです!」と受け入れる。

面白い、面白くない、というのも価値観の違いです。

だから、相手に「どこが良かったんですか?」って聞くことにより、自分の世界が広がるんですよね。

でも、自分が正しい、と思っていたり、競争心があると、つい、優劣で物事を判断してしまいます。

だから、自分と違う意見に対し、「自分の方が正しくて、相手が間違ってる」ということを主張したくなってしまうんです。
(これは自信のなさが影響しているわけですけどね)

うちの夫婦もこれでよくケンカしますね。反省。

『違いを認める、受け入れる→世界広がる』

頭で分かっていても、なかなか実践し続けるのは難しいです。
そういうわけで、

「教わり上手」

新たにいい課題を頂きました。

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