「怖れ」「争い」よりも「愛」を選びたい。インパクトは薄くなるけれど・・・。



※最近、大阪面談枠にキャンセルがたくさん出ております。もし、これは私のための時間だ!と感じられた方はご予約くださいね。06-6190-5131 または 06-6190-5613にて昼12時より受付開始です。

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マザーテレサは「私は反戦運動には協力しない。平和運動には喜んで協力する」と言ったそうですね。
感情も突き詰めれば「怖れ」と「愛」しかありません。
だから、私たちの思考、行動は「怖れ」に基づくものか、「愛」に基づくものかのどちらかとみることができます。(二元論的には、ですけど)

「反戦運動」は「戦争反対」を訴えて、国や政府を“攻撃”します。そして、自分の“正しさ”を主張し、相手を“負かそう”とします。
これは一見「愛」に基づく行動に見えますし、実際、愛もあるのですが、実は「怖れ」からの行動です。


攻撃性の裏には、正しさの争いの裏には、勝ち負けを争う心理の裏には「怖れ」があるのです。
だから、怖れを煽るような宣伝をします。
「このままだと戦争になりますよ!」「たくさんの人が死にますよ!」と。

一方、「愛」からの選択は「平和運動」となります。
平和を愛し、願い、祈り、そして、誓う運動。そこには攻撃性はありません。

反戦運動も平和運動も一見、同じことを主張しているように見えますが、その出発点が異なるのです。

同じようなことはそこかしこに起こっています。

例えば「原発問題」もそうだし、政治の中にはほんと同じ構造が見えて来るように思います。

私、とあることから食について勉強しました。
健康のためにはあれがいい、これが良くない、という知識がいっぱい入ってきます。
そして、つい、こう言ってしまうんです。
「あれは食べたらあかんよな」と。

これは禁止で、攻撃の一種ですから、ベースには「怖れ」があります。
「愛」のつもりで、「愛」ではありません。

「愛」は何かというと「あれは食べたらあかん」という代わりに「これを食べればいい」と言う提案です。

「動物性の食品はほとんど日本人の体に合わないからやめた方がいいよ」という代わりに「たまには野菜だけの日を作ってみるとすごくデトックスになるよ」の方がいいですよね。

「ファーストフードは食べ物じゃないんだよ。だからダメだよ」という代わりに「たまにはファーストフードもいいんじゃない?」という方がいいですよね。

「○○って治療法はダメだよ。良くならないよ」という代わりに「他にもいろいろと治療法があるから、自分がこれぞ!というものを選べばいいと思うよ」の方が愛じゃないかな、と思います。

でも、「愛」ってインパクトが薄いんです。
優しいし、温かいし、緩むし。
だから、印象に残りにくい。

そうすると、助けたい気持ちが強かったり、分かって欲しい気持が強かったり、また、自己顕示欲が強かったりすると、どうしてもインパクトのある「怖れ(戦い)」の方を選んでしまいます。

皆さんもテレビでも雑誌でも本でもブログでも、
「~を食べると危ないですよ。病気になりますよ~」って“怖れ”を使われる方が印象に残りやすいでしょう?

カウンセリングでも同じで、私はなるべく「愛」の方を選ぶように心がけています。

「そんなことしたら彼の気持ち、ますます離れてしまいますよ!」って言うよりも、「それだけ余裕無かったんだよね~。ま、手はいくらでもありますから、また考えましょう。なるようになりますよ。」と言う方を選びます。

ある意味、悠長な、のんびりな、感じを目指してます。
ああ、もちろん、ブログでもそういうことを意識してやってきました。

そういう意識で続けていくと、いつしか、それが癖になってくるんですよね。

実はカウンセリングでも「怖れ」を煽れば売り上げが伸びるってことは分かってるんです。
「毎月カウンセリング受けないと良くならないですよ」って言えば、怖いから予約してくれるでしょう?
でも、そんなことやっても意味ないと思うんですよね。
だから、内心「毎月来た方がいいなあ」と思っても(笑)、「また、来たいときに来てくださいね~。その時がベストなタイミングですから」と言うようにしています。

(どうしてもって場合には「できれば毎月来た方がいいと思うんですけど、でも、2か月空いても何とかなりますから、自分のペースでいいですよ」と濁した表現を使いますね(汗))

さて、こういう文章を書いてるとジレンマに陥ります。

「怖れでなく、愛を選択しないとだめですよ!」という主張は「怖れ」からですよね。

そこで、改めて・・・。

なるべく「愛」から選択したいですよね~。気分がいい方を選びたいですよね~。というのが、今日の私の主訴です(^^)

※そんなことを言いながら、『お前、このブログでしっかり怖れを煽ってんじゃん!』という記述が見つかりましたら、「ああ、こいつもまだ青いな」と笑っていただければ幸いです。

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