お互いの気持ちのすれ違い~そんなつもりじゃないのに・・・~


例えば「奥さんのその思い、きっと旦那には届いてないよな」と思うシーンによく出会います。
もちろん、「旦那さんがそういう気持ちでしてるって奥さん分かってないですよ」ということもあります。

パートナーシップだけでなく、経営者と従業員、上司と部下、先生と生徒。様々な関係性の中で、思いがすれ違うことって少なからずあると思うのです。


例えば、仕事で遅くなる上に、付き合いと言って毎晩飲み歩いている旦那さん。
いつもは終電で帰って来るのに、その日はその時間を過ぎても返って来ない。
しかも、連絡もなし。
心配になって奥さんは携帯に電話をするわけです。
「あんた、こんな時間まで何してるの?連絡くらいくれたっていいでしょ!」
と怒り口調です。

その真意とすれば「大丈夫とは思うけれど、もしかしたら事故にあってるとか、事件に巻き込まれてるとかじゃないわよね?取引先と飲んでるから勝手に帰れないだけよね?」という思い。
そこに「こんなに遅くまで遊び歩いてズルい」とか「寝ずに待ってる私って惨め」とか「バカみたい」という思いがあったりもします。

しかし、旦那さんからすればその真意を経ずに「何してるの?」と怒った調子で言われたら、後ろめたい気持ちも手伝って頑なになってしまうはず。
それで無愛想になって「何電話してきてるんだよ。付き合いで飲んでるんだからしゃあないだろ?」と電話をブチッと切ってしまいます。

もちろん、その真意としては「あ、しまった!連絡してなかった!しかも、こんな時間!!そりゃ怒るよな。ごめん。ほんと、あの取引先の部長、長いんだよな。勝手に帰るわけにもいかないしな。」という思い。
そこに奥さんの物言いでカチンと来てしまい、先ほどの言葉を吐いてしまうのです。

真意ってその場の感情に隠れてしまうことが多いのです。
その真意を素直に表すことが恥ずかしかったり、遠慮があったり、また、プライドが邪魔したり、意地を張ったり。
また、「きっと分かってくれるだろう」という甘えや相手を買い被ってるところもあるかもしれません。

でも、現実にはその時の怒りの口調や態度にカチンと来たり、ハートブレイクしたりして、とても相手の真意まで思いが及ばなかったり、「だからってそんな態度取ることないじゃないの!」と新たな思いを引き出したりしてしまうのです。

それで気持ちはすっかりすれ違ってしまうのです。

口下手だから、というのもありますし、自分の気持ちをきちんと表現することは確かに難しいわけですが・・・、しかし、それで関係が悪化してギクシャクした毎日を過ごしたり、ちゃんとその本音を言わないままに形で「ごめん。悪かった。」と“関係改善のために謝る”なんてことをしていると、いつまでもそのすれ違いは修正できないんです。

後からでもいいので、その時の本音を伝えてみてはどうかといつも思います。
「あの時間まで帰って来ないし、連絡もないから、ほんと事故にあってでもしたらどうしようって心配になってたの。それにやっぱり私のことないがしろにされてるようで怒ってたことも事実だし。だから、ついあんな調子で電話してしまったの。ごめんなさい。」
「気が付けばあんな時間になっていて、電話がかかって来た時ドキッとして、取引先の人もすぐ近くにいて恥ずかしいこともあって取り繕うかのように荒い対応をしてしまってごめん。」

こういう真意を伝え合うことができると、たとえ、ケンカの後だったとしても理解し合い、信頼し合うことができます。

そこで「じゃあ、次からはちゃんと電話してよね」とか「心配なら心配って言えばいいのに」と思ってしまうかもしれませんが、「相手がそういう人」という理解が進めば、また同じことが起こったとしても「あ、心配してるからこんなに怒ってるんだ」とか「罪の意識があるからこんな態度を取るのね」と受け止め方が変わってくるのです。

ちょっと勇気の要ることかもしれませんが、素直な気持ちを伝えていくことが信頼関係を築く秘訣だと思うのです。

もちろん、これはビジネスにおいても、その他、人間関係においても同じことが言えますよね。
きちんとその真意を伝えることは、その場で揉めることがあっても、信頼関係を築く上で大切なことだと思うのです。

恥ずかしさよりも、惨めさよりも、自分のプライドよりも、お互いの関係性を、相手への思いを選べるようになりたいですね。

男と女の心理学

 

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