「どうしたら彼(女)を愛せるだろう?」と思ったら、まずは「自分をもっと愛してあげる」ことから。



人に厳しい人は自分にも厳しく、
人に優しい人は自分にも優しい。
人を愛せる人は自分のことも愛しているし、
人を大切にできる人は自分のことも大切にできている。

人の行動は内と外が一致します。

あなたが身近な人に取る態度、言葉、感情を注意深く観察してみましょう。
それが自分自身に向けている態度、言葉、感情と一致しています。

だから、人に優しくしたければ、自分自身に優しくしてあげることが大切なのです。


「自分に優しくするってどうすればいいのか分からない」という人で、周りから見れば人に優しくしてあげてる人は、もしかすると「本当の優しさ」は知らないのかもしれません。
嫌われないように顔色を伺っていたり、自己犠牲を払っている様子が、周りからは「優しい」と映っているだけなのかも。

自己嫌悪が強い人は、必ず周りの人を否定することが増えます。
そして、そんな自分を嫌うから、ますます自己嫌悪が強くなり、周りの人の欠点がより目に付くようになります。

その悪循環が生まれます。

そんな人が自分を許すことを学べば、周りの人たちのミスや欠点も許せるようになります。

しかし、自己嫌悪が強い人にとっては「自分を許す=自分を甘やかす」ように思えて、なかなか許可が下りないのです。

カウンセリングでも「まあ、そういうこともありますよね」と伝えると、「いや、それではダメなんです」と即座におっしゃる方がいます。

その考え方自体を変えることがとても大切なのかもしれません。

こういう話をすると「私の上司は人に厳しく、自分に甘い人だ」という声が聞こえてきます。
かつては私もそういう人がいると思っていました。

しかし、よくよく観察していくと、その上司の中に渦巻く自己嫌悪や諦念が見えて来ることがあるんです。
「俺はええねん。頑張ってるからこれくらいしても構わへんねん」という上司の甘えた態度の裏側に何となく“諦め”の空気を感じるんですよね。
意地を張ったり、投げやりだったり、何かしらそこに感じるもの、ありませんか?

「大切な人を愛したいから、自分のことをもっと愛したいんだけど、どうしたらいいのか分からない」と言う声もよく耳にします。

もうこの時点で“愛そう”としていることに気付いていますか?
もう、自分を愛し始めているんです。

だから、「どうしたら自分を愛してあげられるか?」を考えることで100点満点なんです。
それは同時に「どうしたら彼(女)を愛してあげられるか?」と考えることになるからです。
それって愛でしょう?

だから、そんなに難しく考える必要はありません。

「自分にもっと優しくしてあげたいな」
「自分をもっと大切にしてあげたいな」

と思って、あれこれ試行錯誤することが、優しくすること、大切にすることだと思うのです。

人に対してしてあげたいな、と思うことを、まずは自分に。
これはセルフリーダーシップであり、また、自己愛でもあります。
それが他の人への愛情になるんですよね。

まずは自分自身に与えてあげてくださいね。

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