正しさを手放すとわくわくする生き方しかできなくなってしまう。



どうすればいいのか?
何が正しいのか?

そんな質問をよく頂きます。
カウンセラーですからね。当然ですけど(笑)

そういう質問には大抵「どうしたいんですか?」と逆に質問するか、あるいは「好きにしたらいいんですよ」「したいようにしてくださいな」という返事をして、質問者の失笑を買うわけです(笑)


それ、本音なんですけどね。

「こうした方がいいよ」って提案をすることも多いですが、それは「ベター」な答えなんですね。
「正解」ではなく、数多くある答えのうち、それが一番いいんちゃうかな?と私が個人的に思うことに過ぎません。

ただ「こうした方がいいと思いますが、でも、やっぱり自分が納得しなきゃ意味がないですよね。自分がしたいようにするのが一番だと思いますよ」と言ったりします。

自分の提案に自信がないからではなく、「正しいことなどない」と思っているからです。

そもそも心理学的にも「正しさ」というのは争いしか生みません。
「正しさ」があれば、必ず「誤り」が存在することになります。
「正しさ」は「誤り」を攻撃します。「お前は間違ってる!」って。
だから、いつも正論を言ってしまう人は孤独です。時には敵ばかりになります。

また、クライアントが求める正しさは時に「これ以上傷つかない答え」であったりします。
それは心の痛みがそうさせるのでしょう。
でも、傷つかない答えは無難な道かもしれませんが、ほんとうにそれでいいの?とも思うんです。
「傷つくかもしれないけれど、こっちに行きたいねん!」というチャレンジはしなくていいの?と。

#もちろん、傷だらけの状態でチャレンジするのは必ずしもお勧めしていません!

そう、「正しさ」ってほんと恰好の“鎧”なんですよね。
身を守るための、傷つかないための。
「正しいことをしていれば人から攻撃されない」という。

何が正しいのか?という選択に「わくわく感」がないのはそのせいだと思います。

「正しさよりも幸せを選びましょう」とよく提案しますが、その前に覚えてほしいのは「正しいことなんて何もない!」ということ。

ほんと、何が正しいなんて分からなんです!

きっとカウンセラーってみんなその境地に行ってると思います(笑)
どうしたらいいんだろう?って正しい答えを探してしまいますからね。
でも、そこに正しさなんてないんだな、ということは数多くのクライアントさんが教えてくれました。

心理学的には辞めた方がいいんだけどな、と思うことをやって成功して幸せになった人がいます。
無難な選択を繰り返して、ずっとくすぶってる方もいます。

心理学ってある意味確率論です。例外も必ず存在します。

そして、そもそも「思いは自分がそう思い込んだ瞬間から真実になる」ので、間違った答えでもそれが真実だと思い込めば、真実になってしまうんです。
(だから、嘘も真になるんです)

正しさを手放せるとどうなるか?というと、自由が手に入ります。解放された感じがします。
そして、楽しい方向、嬉しい方向、幸せな方向、わくわくする方向が見えています。

そして、「したいこと」だけが残るんです。

でも、そうしようと思ったら怖くないです?
「そんなん言うたら、仕事辞めちゃうだろうし、人とも無理に合わないだろうし、料理だって作らないし、部屋の片づけだってしないし、ロクにメイクだってしないかもしれない」

そう思ったあなたは今まで、仕事に縛られ、人に縛られ、料理や片付けに縛られ、メイクや女子であることに縛られてきたのではないでしょうか。

でも、本当に仕事を辞めて、人に合わずに、料理も片づけもメイクもせずに部屋でごろごろしてる自分になると思いますか?

何日間はそうなるかもしれません。
「あたし、人として終わってるわ」
と思うかもしれません。

でも、1週間もしたら飽きますよ、きっと。
そしてたら、動きたくなります。
何かしたくなります。
自分がしたいこと。進みたいことを。

そして、正しさを手放したら怖くなると思ったあなたは、もう、わくわくがスタートしています。
わくわくと怖れは同じエネルギー。

後は行動です。

あなたがわくわくする方向に、したいこと、楽しい方向に進むだけです。

今日、自分の身の回り(自分ももちろんですが、人の発言にも注意してみて下さい!)で本当に多くの「正しさ」が飛び交ってることに注目してみましょう。

そして、そのたびにこう思って下さい。
「正しいことなんて何もない」って。

それだけで1日の終わりにはきっとすごい解放感が味わえているはずです。

心理学ミニ講座


あわせて読みたい