「上から目線」は“怖れ”の証。


「なぜ、あの人はあんな行動を?」という話になることがあります。

「うちの後輩、何かと“僕、知ってます!”って態度だし、何か聞くと“あれ?そんなことも知らないんですか?”みたいな態度で話し方もますます上から目線だし、奴は何者なの?勘違い野郎?」

「彼氏みたいな人がいるんですけど、『今日会える?』って聞いたら、『会ってやってもええで』って完全上から来るんですよね。何それ?と思っちゃうんですけど」

「上司だから上からなのは分かるんだけど、いちいち『お前はな、そういうところが抜けてるんだ』とか『俺の言うことが聞けないのか?』とか高圧的なんだけど。」

「『こういう気持ちって絶対、あなたには分からないと思うんだけど』ってのも上から目線になります?それとも線引かれてるってこと?同僚の子でなんかムカつくんですよね」


上から目線で話されると「偉そう」「高圧的」「生意気」「ムカつく」「バカにされてる」「コントロールしようとしてる」「主導権を握ろうとしている」などの嫌悪感を抱いてしまいます。

でも、尊敬している上司が上から目線で何か話していても嫌じゃないんだけど・・・ですよね?。

要は自分が「上」とか「尊敬」とか「憧れ」とか思っていない人に「上」に立たれたように感じたら、人は気分が悪いわけです。

「いつからあんたは私の親か上司になったんだい?」て感じで。

私も往々にしてしまいますので、気付いたときは反省するようにしています。

さて、上から目線で話をする人って基本的にコミュニケーションが上手でない人ですよね。
ちゃんと立場やTPOに配慮した話し方ができない方ですから。
人間関係の構築になかなか苦労されてる方もいるでしょう。
本当は純粋でいい人なんだけど、不器用なのかもしれないですね。

そして、何よりも自分に自信がない方です。
嫌われるのではないか?拒絶されるのではないか?という“怖れ”を強く持っているのです。

上から言わないと自分の話は聞いてもらえない。
上から言わないと自分のことなんて相手にしてもらえない。
上から言わないと自分のことなんて忘れられてしまう。
上から言わないと舐められる。

そんな不安や怖れを抱いているのかもしれません。

「あ、こいつ、上から目線だな」と思った時は一歩引いて、その人を観察してみてください。

何かしら受け入れられる要素(「こいつ、不器用だなあ」「自信ないんだな」「そんなに怖がらなくても」等々)が見えたら、たぶん、ムカつき度はだいぶ減っていると思います。
そうすると、上から目線で来られても「はい、はい」って対処できますし、こっそり「あんた、その話し方やめた方がいいよ」って素直に諭してあげられます。

また、ああ、ここから先は入って欲しくないんだな、という線が見えたり、なんだ、もっと自分のことを認めてほしいのか、と相手の望むものが見えてきたりします。

するとその人との付き合い方は楽になるでしょう?

先ほど紹介した事例はカウンセリングやセミナーで持ちかけられた質問なのですが、そんな解説をしたら、皆さん、なるほどー・・・と膝を打っておられました。

ただ、上から目線、と感じてしまうこちら側にも問題はないのでしょうか?
もし、あなたの心に“競争心”とか“劣等感”とかが無ければ、上だの下だの、というのは気にならず、たとえ、上から目線で話をされてもイラッと来ることはないと思うのです。
実際、我が9歳の娘がiPadでYouTubeを見ながら「パパ、これ知ってる?教えてあげてもええよ」みたいなことを言うことがありますが、全然むかつきませんもの。
だって競争がないからです。
(ん?そうじゃなくてこれは私が娘に対して完全に下手(したで)に出てるということ???)

上から目線で言われてイラッと来たら、相手のことは引いて観察しつつ、自分の心に競争心や劣等感がないかをチェックしてみると更なる発見があるかもしれません。
気付いたら、手放すのみ、ですね。

参考になりましたら幸いです。
いつもありがとうございます。

心理学ミニ講座

 

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