「今がダメだから変わらなきゃ」→「今の自分もいいけど、もっと良くなりたい」へ


「変わりたいんです」
「変わらなきゃ」
「成長したい」

という思いは一見前向きなのですが、そこに「今の自分を否定している」としたら、実は後ろ向きな思いになってしまうんですね。

私、ブログでもカウンセリングでもセミナーでも、なるべく

「より良くなりましょう」
「今の自分をバージョンアップさせましょう」
「長所を伸ばしていきましょう」

という表現を使うようにしています。

「今の私にOKを出す」→「さらに素敵な自分になる」

ということが大切だと思っているからです。


とはいえ、私自身も経験がありますが、「今の自分ではダメだ!」と思うところから、変化・成長しようと思い、そこから変われるように頑張る、ということがふつうだと思うんです。

何か問題が起こり、そこを何とかしていこうと思い、自分自身の問題に気づき、その自分を変えて行く・・・という段階ではどうしても「今の自分を否定」するプロセスは出てきてしまうもの。

しかし、この「今の自分を否定する」というのは、けっこう辛いんです。
今の自分にダメ出しをしているわけですから。

人から「今のお前じゃダメだ。もっと頑張んなきゃダメだ。」と毎日何度も言われたら萎えてしまうと思うんですよね。

だから、今を否定して頑張るやり方は“短期決戦”向き(概ね3か月以内)です。
3か月以上も「今の自分じゃダメだ」自分を否定し続けるのってしんどいですし、長続きしません。
そもそも「怖れや否定」は瞬発力は生みますが、持続力はないんですよね。
だから、立派な自己改革プログラムもとん挫してしまうのです。

それ以上、期間をかける場合は「今の自分を認める」というプロセスを経た方が成功しやすいのです。

それは「自己承認」「自己肯定」と呼ばれるもの。

カウンセリングやセミナーで私が良くお伝えしているのは「その問題が起こったのは必然で、ちゃんとそうなる理由があって起きたこと。誰かが悪いわけではなく、避けようが無かった」という捉え方です。

例えば、「周りの人の目が気になって自分を出せない」なんて問題があるときに、「人の目を気にする自分はダメだ。ありのままの自分を出せるようにならなきゃ」と思って、そんな自分を否定してしまうと、やはりなかなか変化は感じにくいと思うのです。
だって、ダメ出しし続けるのってしんどいし、苦しいし、そもそも嫌ですよね?

そういう自分を否定してしまうのも無理ないことかもしれませんが、その一方で、「そうなってしまうちゃんとした理由」にも意識を向けてみてください。

「そっか、お父ちゃんが厳しくて、お母ちゃんが感情的だったんだねー。そりゃあ、自分を出せなくなるわなあ」
「その中学時代の友達関係でちょっと自信をなくしちゃったわけか。人目が気になるわけだよね」

みたいに、そうなってしまった自分に理解を示してあげるんです。
これは「自己承認」であり「自分を許す」第一歩になります。

その理由が分かれば、お父さん・お母さんとの関係を見つめ直したり、中学時代の痛みを解消してあげることで、徐々に周りの目は平気になっていくでしょう。

そして、もう一つ大切なことは、「周りの人の目が気になって自分を出せない」という問題は、裏返せば「周りの人を良く見て、その人の気持ちを受け入れられる、寄り添える」という長所になり得ることなのです。

物事には表裏があって、問題だと思って悩む裏側には、信じられないけれど、意外な長所や強みがあります。

ビジネスの世界でも「弱みが強みになる」という話をよく耳にしますが、自分が問題だと思っているところも、解釈を変えれば長所だったりするんですね。

そんな風に「今の自分」を否定することから、肯定し、受け入れ、理解するプロセスを経る方がより「変化」が楽しくなりますし、希望も持てます。

今がダメだから変わらなきゃ、ではなく、今の自分もいいけど、もっと良くなりたい、という成長意欲で変化していきたいですよね。

皆さんの参考になれば幸いです。
いつもありがとうございます。

心理学ミニ講座

 

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