素直じゃない甘え方。


「ああ、それって甘えているんですよ」という解説をするケースがあります。
一見、そうでないように見えて、実は・・・という場合ですね。

うちの娘や息子などはまだまだ素直に甘えてきます。
2歳の息子は「パパ、だっくー」と両手を挙げますし、9歳の娘は「パパ、だっこー!」と抱き着いてきます。
一人寝が寂しい娘は「ちゃんとパパのために枕を置いてるんだよ」と萌えさせてくれますし、「ママ、ここー?」と探し回る息子は、ママを見つければ笑顔になって抱き着きます。

しかし、大人になってそれができる人、なかなか少ないですよね。

皆さんは、子ども時代、ちゃんと甘えられていたでしょうか?


幼少期、すなわち、甘えたかった時代に傷ついた分、拒絶された分、とてもそれが分かりにくく、不器用な甘え方しかできなくなります。

甘えちゃいけない。
我慢しなきゃいけない。
わがままだから気を付けなきゃ。
そんなこと期待してはいけない。

でも、私たちの心は「甘えたい」というニーズを持ち続けます。
夜のお店で男の人たちがママやホステスに甘えるのは、「お金」を払っているという大義名分があるから。
「俺は客だぞ」という風に。

上司が部下に対して、偉そうに説教を垂れたり、必要以上にブチ切れてしまう人も、実は同じです。
親が子どもに対して虐待したり、怒りまくったりしてしまうのも、実は同じです。

怒りも甘えの一つと言えるのです。

特に幼少期に甘えてこなかった人、逆に、甘えてばかりいた人は、このニーズがとても強くなります。

不器用なのに、ニーズが強くなると、人間関係ってうまく行かなくなりますね。
だから、余計にそのニーズが解放されずに溜まってしまいます。

人に甘えられなければ、物に甘えます。
いわゆる「○○依存」という状態ですね。

以前、何度も何度も借金を重ね、そのたびに、親に尻拭いをさせているご主人について相談を受けたことがあります。
その話を聞いて、こういう風に伝えたんです。

「きっと、そういう方法でしか、親に甘えられない、親に頼れないんじゃないでしょうか?」

素直には甘えられないし、拒絶されるだろう、ならば、背に腹を変えられぬ状況を作れば受け入れてくれるかもしれない・・・。

そんなことを無意識に感じていたのかもしれません。

いつもダメな男ばかりを好きになり、ハチャメチャになっている女の子。
それは親や周りの友人たちへのヘルプメッセージでもあり、同時に、そんな傷ついた状態でなければ受け入れてもらえない、という「甘え」の表現なのかもしれません。

お酒やギャンブル、買い物に溺れるのも同じですね~(自省を込めて(笑))

甘えたい気持ちは誰にもあります。
そして、そのニーズは解放されないとどんどん溜まります。
しかし、心の作用として、それを解放しようという現象を引き起こします。
その結果、怒鳴り散らす、買い物で借金を作る、お酒に溺れる・・・というのはとてもリスキーですね。

まず、そういう方が周りにいたら、そんな不器用な甘え方に気付いてあげてください。

表面上の態度だけで見てしまったら、きっと大きな誤解が生まれます。

そして、そんなことをしてしまう方。
自分の内にある、そんな欲求に気付きましょう。
そして、素直に、甘えたい気持ちを受け入れて行きましょう。
きっと寂しくなるし、辛くなります。怒りも感じるかもしれません。
でも、それは幼いあなたが我慢した分だけ、強く出てくるのです。
偉いでしょう?必死に甘えたいのを我慢している小さな子供がいるとしたら。
そんな自分を受け入れ、褒めてあげましょう。形だけでもいいですから。
そうすると、少しでも心はホッとするはずです。

そうして、自分を受け入れてあげられたら、今度はあなたを受け入れられなかった、余裕のない親御さんに意識を向けていきましょう。

でも、まずは、自分自身から・・・ですね。

素直になりたいな・・・と思っておくといいですよ。

それがいったいどんなものか分からなかったとしても。

 

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