皆さんは自分の心が発するサインをどれくらい知っていますか？
疲れたときに「ふだん食べない甘いものが欲しくなる」。
行き詰ったときに「よく喫茶室に行ってカップのコーヒーを飲んでいる」。
余裕がないときに「メールの返信で『お世話になっています』の文字が抜ける」等々。
どれも「～ときに」の部分に自覚がないときの話です。
疲れも意識ができれば何とかしようとしますし、できます。
でも、疲れているのに、それに気付かないことも忙しいビジネスマンには少なからずあることだと思うのです。
でも、そういう時に自分は意識していないけれど、疲れているときに自分がよくする行動や態度などを知っておくと、逆にその態度から自分の心理状態を知ることができるのです。
例えば僕の場合、自分では意識しなくても疲れが溜まってくると、仕事中に家に向かう急坂を思い出して帰るのが億劫になってくるんですね。
つまり、あの急坂の映像を思い出して「なんか帰りたくないなあ。車で来ればよかった」とか思うわけです。
だから、カウンセリングが終わって片づけをしているときなどに、あの急坂の映像が脳裏に浮かんだら「ああ、俺、疲れてるのかもな」と意識するようにするんです。
で、そういう時は「タクシー利用許可証」を自分に発行してあげたり、「スタバでお茶して帰る権」を付与したり、「帰りにいっぱい立ち飲みやに寄ってよし」と許可を出してあげたりするんです。
他にも普段は比較的早く返すメールに「返事が書けない」と感じたときも、やはり「あ、けっこう精神的に疲れてるな」と悟り、できるだけ仕事から遠ざかって休むようにしています。
そして、なるべく早く、温泉に行ったり、マッサージに行ったり、買い物に行ったり、寺社仏閣を訪ねたり、カフェに入り浸ったりして対策を取るようにするんです。
転ばぬ先の杖ではないですが、心が出すサインを知っておくと早めに対処ができるのではないかなあ、と思うのです。
もちろん、それは自分を知ることであり、自分のパターンに気付くことでもあるので、「疲れ」「余裕がない」ときだけでなく、「怒っているときに自分がよくするパターン」とか「やる気になったときに自分がよく取る行動」などを知っておいてもいいでしょう。
客観的に自分を知る指標を持っていると、なお、毎日を楽しみやすくなるのではないかな、と思って実践しています。
さて、みなさんの場合はいかがでしょうか。