「ほんとうに、大丈夫?」



*「こんなとき、どうしたらいいの?」にお答えする心の処方箋シリーズ*

ふだん、「私は大丈夫」とか「他の人に比べれば全然大丈夫」と思い込もうとしてるところ、ありませんか?

特に、自立している方。仕事を持って活躍されている方。お母さんやお父さん。社長さんやフリーで活動してる方。

つい、心の中で「大丈夫」を繰り返してしまう癖、ついていないでしょうか?


「これくらいで音を上げてはいけない」
「これくらいできて当然」

これもまた、自立的な言葉で、心をぐっと押し込める力を持っています。

そういう方がカウンセリングに来られたとき(カウンセリングに来る、というだけでも、ものすごい勇気と覚悟が要ったはずですが)、決して「しんどい」とか「がんばった」とか言いません。

「もっとこうしたらいいって分かってはいるんですけどできないんです」
「自分が甘いからだと思うのですが」
「もっとちゃんとしなきゃっていつも思ってて」

そんな自分に厳しい言葉が続きます。

え?それが厳しいってことなの?と思われた皆さん。
皆さんに伝えたいのは、「ほんとうに、大丈夫?」という言葉。

無理してることを忘れるくらい無理していませんか?

誰かと比較や競争をしないでくだいね。
皆さんは「青々とした隣の芝生」を探すことに長けていますから。

「しんどい」って言ってどうなるの?辛くなるだけじゃないの?弱くなるだけじゃないの?と思われるかもしれません。

「しんどい」とか「がんばった」とかを認められると、心が緩み、リラックスでき、心の疲れが解放されていきます。

その途中、我慢してきた分だけ、たくさんの辛い気持ちが溢れてくることはあります。

そして、弱さ。あなたが弱くなった分、他の誰かが強くなれます。

ずーっと休め、とは言いません。それは無理ですから。
でも、時々は「わたし、よくがんばった」とか「しんどいなあ」と言ってみて下さい。
誰かに聴いてもらってください。

少し肩の力が抜けるのではないでしょうか。

心の処方箋

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