「助けて、が言えない」



*「こんなとき、どうしたらいいの?」にお答えする心の処方箋シリーズ*

こんなんじゃダメ、
こんな自分ではダメ。

自分に常にNGを出し続けていると、どんな状態の自分でもOKが言えなくなります。

今の状態が“苦しい”ということに気付いていれば、まだマシなほうで、それすら麻痺してしまうと、徐々に自分が自分でない感覚に襲われるようになります。

心の中に悲鳴は鳴り響いています。
でも、それは誰にも聞こえません。
もちろん、自分にも。


だから、状況だけが悪化していきます。
心の声が聞こえないとき、私達の心にできることは、悪い出来事を作ってそれを示唆するだけ。

不明確なようで、とても明らかなメッセージとしてやってきます。

でも、そのときこう思うんです。

自分がいけないから、自分が十分でないから、自分が怠けているから、自分の能力が足りないから・・・。

だから、自分を責める以外の手は打てなくなります。

だから、余計に悪くなります。

でも、心はこう言ってるんです。

あなたが悪いわけではない。
誰かに助けを求めなさい。

状況を悪くすることによって、限界を受け入れ、白旗を揚げ、そして、誰かの助けを受け取る・・・。

それが必要になるとき、人生の中では何回かあります。
どんな人間だとしても。

自分のせいにしても何も変わらないことを、ほんとうはどこかで気付いているでしょう?

でも、分かっても助けが求められないんです。

ここまで来ると、誰のことも信頼できません。
誰に助けを求めればいいの?今まで、誰も分かってくれなかったのに。

そんな声が聞こえます。

自分に対するNGが、外に向かい始めています。

だから、勇気が必要。
飛び込むように、自分を投げ捨てるように。

そのためには、もう自分の限界を認めること、白旗を揚げることを受け入れることが必要。

そうしないと、ここを、抜け出せないと。

心の処方箋


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