「自立でバリバリ働いていた人が家庭に入って主婦になると気分が落ち込みやすい」の巻


あるとき、こんな相談を立て続けに頂いたことがあります。
営業職で頑張って働いていて、結婚と同時に彼の希望もあって家に入ったら、徐々に気持ちが沈みこむようになって笑えなくなり、焦燥感に駆られ、自分がどんどんおかしくなってしまった・・・という感じで。


その結果、
「また仕事を始めたら元気になった・・・」
という明るい話題もありますが、逆に
「ネット中毒のようになって昼夜が逆転してしまい、家事が手につかなくなった・・・」
とか、同じように、
「ネットで買い物依存のようになり、宅配便が届くたびに気分が沈みこむのだが止められず、夫にばれたらどうしようという不安も強い」
とか、あるいは、寂しさや不安を埋めるためにアルコールに走る場合もあれば、自分でもおかしいと思うくらいに男に走ってしまった、というケースもありました。

そもそも結婚を機に家庭に入ると、現代社会では一種の社会から隔離されたような感覚になり、まるで自分が世の中から一人取り残されたような気持ちになりやすいんですね。
それが自立的に社会の中で頑張って生きていた方であればあるほど、自分にとっての社会的地位と自尊心が結びついていて、家庭に入った途端に自分を見失うということもあるんです。
それは「定年を迎えたお父さんが惚けたようにボーっとなってしまい、それまでの生気がなくなってしまった」というケースと実は近いのかもしれません。

それでも結婚に至る20~40代というのはまだまだ体力的にも余裕がありますから、何かしたい衝動は強く、その分焦り、不安が増大し、そして、さらに自分を見失う行動に出る、というところに出てきます。

もちろん、ご主人がきちんとその点理解されて、夫婦でのコミュニケーションが深く取れれば、社会→家庭への移行がスムーズに進みますが、現代の働くご主人は超多忙が標準みたいなところがありますから、なかなか会話自体が難しくなってしまうことも少なくないようです。

こんなケースでは、まずは「自分」を深く見つめ、地に足を着ける(グラウンディング)がとても大切です。

社会性=自尊心だったり、働くことで自分の価値を測っていたり、会社で認められることで自分の存在意義を感じていたりすると、大きく環境が変わるとアイデンティティが崩壊して、自分を見失いますね。

自分自身の価値、存在意義などを深く見つめるためにも、自分の心と対話する時間を少しずつ作っていくことが有効です。
カウンセリングという「自分と向き合う時間を作る」ことも効果的ですし、日常の中で自分自身と深く向き合うべく、瞑想を取り入れることも役立つでしょう。
深呼吸しながら、お腹に意識を集め、そして、背筋を伸ばし、両足をしっかり床に着けて、ただただ呼吸をゆっくり繰り返します。
それだけでもスーッと心が軽くなることもあるでしょう。

私も面談やグループセラピーの場では、「今やったセラピー(イメージワーク)を家でもやってみてくださいね」と、家庭で使える瞑想を作ってみたりしています。

そうして、自分の心と深く繋がっていくと、自分がまだ死んではいないこと、すなわち、あらゆる可能性をまだ今も持っていることに気づくことができるでしょう。

そうして毎日を少しずつ楽しめるようになると、この不安や焦り、孤独感から脱却し、自分らしい毎日を構築していくことが可能になります。

ただ・・・もちろん、それはご主人との関係が土台にあってのことですけれどね。

参考になりましたら、幸いです。

 

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