有言不実行の心理


有言不実行とは、言葉は立派だけど実態が伴わない、というケース。
特に男性が・・・と思われがちですが、自立的な女性も、頑張ってる方ならば皆どこかで当てはまってしまう態度です。

敢えて嘘をつくつもりで言ってるケースもありますが、本気でそのようにしたいと考えているのに、結果的に不実行になってしまうこともあります。



具体的にはこんなケースがあります。

Aさん「ちょっとウエイトオーバー気味だから、夏までに3kgは落としたい。明日から、頑張ってダイエットするわ」

これはまだかわいい方ですよね。

Bさん「もう二度と浮気はしない。彼女とも別れたし、電話番号もメールアドレスも削除した。もう安心していいからな」

これを不実行は困りますよね。とはいえ、こんなご主人の言葉を聞いた奥さんも、それまでの不信感が募りに募ってますからすぐに信じられるわけもなく、「ほんとう???」という疑いの目で見てしまいます。
そうすると、その疑いの目が再び浮気心を芽吹かせることになったりします。
また、奥さんの気持ちをなだめるための“その場しのぎ”の台詞であることも少なくないようです。

Cさん「自分をもっと信じて、好きになろうと思う。あなたにはもう迷惑をかけないから。今までごめんね。私、もっと頑張っていい女になるわ!」

この台詞を言ったときには真剣なんだろうと思うんです。でも、自信はなさそうです。
そうすると、この言葉が呪縛となって彼女を苦しめ、結果、逆方向に向かうことも少なくありません。
そして、彼に愛想を尽かされてしまうことだってあります。

Dさん「今度はちゃんと働くからさ。いいじゃん。ちょっと援助してよ。俺だって頑張ってるだぜ、お前なら分かってくれると思ってたんだけどな」

ここまであからさまだと嘘だとばれるものなんですけど、“お前ならば分かってくれる”という言葉に反応すると、つい相手の言うとおりにしてしまいます。
そして、再び泣かされちゃったりするんですね。
彼の方も、自分自身に絶望してるところがとってもあるようです。エネルギーがぐーっと低いですものね。

こういう有言不実行パターンは人からの信頼を著しく損なう危険性がありますから、ぜひぜひ癒しておきたいところです。

この有言不実行のパターンには「その場しのぎの嘘」というのが多いですね。(特に男性)
Bさん、Dさんあたりが対称なんですけれど、男と女の違いといいますか、コミュニケーション能力の違いといいますか、男性は「嘘をついても約束を守ればいい」という感覚を持ちます。
結果主義な面が出ているわけですが、「でも、結局、俺、お前と一緒にいるじゃん。それが答えだろ?」との“結果”を盾に、浮気疑惑だろうと、仕事だろうと、借金やギャンブルだろうと、都合が悪いことは、その場しのぎの嘘で固めてしまうことも少なくありません。

でも、女性は「嘘」が嫌いですし、好きな人には絶対付かれたくないものですから、願望も込みでその一つ一つの言葉を信じてしまいます。

彼はその場しのぎの嘘を重ねるとしたら、矛盾が一杯出てきますし、そもそも、その嘘にあまり意味や価値を置いていないので、女性に追及されると、やがては追い詰められてしまうのです。

で、窮鼠猫を噛む、ではないですが、逆切れ、暴力、脱走、別れ話、などに発展していってしまうのです。

また、嘘ではないのですが、無価値感などからくる“自分を奮い立たせるための有言”が、自信の無さや受け取りベタが足を引っ張って“不実行”になってしまうことがります。
Aさん、特に、Cさんあたりのケースですね。

これは「~しなければならない」とか「~しないと嫌われてしまう」といった義務感や怖れから出てくる「有言」のため、Cさんが本当にそれがしたいのかどうか?は分からないままなんですね。

重要なのは「私達の行動は感情に支配されている」という点。
理屈でなんぼコントロールしようとしてもあっさり限界がやってきます。

だから、頭で「しなければならない」と思っていても、感情で「したくねーよ」と思っていたら、それは「できない」という結果を招くのです。
もし仮にうまくいったとしても、その「したくねーよ」という感情に逆らっての行動ですから、相当の被害(受け取れない、疲れる、意味を感じない等)を被ることも予想されるのです。

だから、Cさんにとっては「ほんとうはどうしたいの?」というところが一番の鍵。
そうして、感情とうまく付き合いながらやっていくことで、やがては頭と感情が一致し、有言実行となるのです。

さて、自分がこんなパターンにはまってるとしたら、どうしたらいいのでしょうか?

私としては、「有言」は悪いことではありませんが、その中身については慎重に検討してみる必要があるんじゃないかと思います。
それは自分の本音と向き合うことなんですが、間違っても、感情に流されて「有言」してしまってはいけません。
それこそ、売り言葉に買い言葉の「有言」なんて、ほとんと「不実行」なのは目に見えてますからね。

それならば、いっそのこと、「不言」の方がいいくらいです。

この「有言実行」に関して言えば、大切なのは、誰かとの契約・約束ではないということです。
あくまで自分自身との約束なんです。

ダイエットにしても、浮気疑惑にしても、仕事のことにしても、相手がパートナーや取引先だったとしても、自分との約束だという認識は大切なこと。

誰かに言われたから、あるいは、そうしないと怒られるから、といった、受身的な言い訳をしないためにも、この「自分との」という部分は特に大切だと思われます。

また、そう意識付けることで、今度は、誰かの援助を受けやすくなります。
「俺が本気で仕事を何とかしたいと思ってる」という意志が持てたとしたら、「だから、うまくできるように協力してくれないか」と頼むことができるようにもなります。

これは受身的な姿勢ではなかなかできないことでもあります。

そして、これが一番大事なこと。
まずは、確実に「有言実行」できるテーマを選ぶこと。
それはあなたに自信という恩恵をもたらしてくれます。

そんな風に考えてみると、有言不実行を有言実行に変えていくプロセスはあなたの自信となり、回りの人との信頼関係を築くものとなるでしょう。

参考になりましたら、幸いです。

 

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