「嫌なことから逃げずに踏みとどまりたいとき」



*「こんなとき、どうしたらいいの?」にお答えする心の処方箋シリーズ*

「嫌なこと」とは何だと思いますか?

それは「嫌な感情を感じること」という意味ではないでしょうか?


私達は、何かの「もの」や「こと」ではなく、それがもたらす感情に嫌悪するものです。
だから、嫌なことから逃げずに踏みとどまるには、その感情を乗り越えることが大切です。
感情はひたすら向き合い、感じきることで抜け出すことができます。
だから、嫌なことをしっかりと見つめ、そこで出てくる感情をひたすら感じ続けることこそが、踏みとどまる方法といえるのです。

具体的に言えば、ぐっと腹に力を入れて、覚悟を決めます。
「逃げないぞ」でもいいし、「向き合おう」でもいいです。

そう思っても、人は弱いもの。
エゴの巧みな声が聞こえてきます。
「無理だって」「そんなのやってもしんどいだけ」「早く諦めようよ」
「逃げるのは悪くないよ」「また今度頑張ればいいじゃない」などなど。

でも、その声からも逃げないように向き合うんです。
一つ一つの声に耳を傾けて、そして、じっくりと味わいます。

もし、それが真実でなく、エゴの声であれば、瞬く間にその声は消えていきます。

そして、一歩一歩階段を上るようにその声を乗り越えていくと、やがて目の前には真実しか残らなくなるのです。

そうすると、あることに気づきます。
それは「嫌なこと」ということが、実は自分にとって大きなギフトであるということ。
その嫌なことから逃げないことを学んだおかげで、また成長できた自分を感じられるからです。

「嫌なことはギフト」と思えたら、もっと楽しく、逃げずに踏みとどまることができるのかもしれません。

心の処方箋


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