「自分をもっと認めてあげたいとき」



*「こんなとき、どうしたらいいの?」にお答えする心の処方箋シリーズ*

私達はなかなか自分自身を等身大に見つめることは難しく、過小評価しすぎたり、強がって自分を大きく見せようとしたり、様々な葛藤を抱えているのかもしれません。

自分を認めるというのはカウンセリングやセラピーでは、もっとも始めに取り組むテーマの一つ。

今の自分がどんな良くても悪くても、まずはOKを出し、そこから出発していきます。


一つは、自分を否定してしまう心の仕組みに目を向けます。
「どうして、そんなに自分を認めてあげられないんだろう?」

そこには罪悪感、無価値感、復讐、攻撃など関係性の様々なところにパターンがあります。
そして、そのパターンを癒すべく、より深いところに目を向けていくのです。
これはいわば、根っこを解決するアプローチで、じっくりと自分を知り、見つめ、受け入れていく方法です。

また、一つは、感覚的なアプローチ。
自分自身をただ、抱きしめてあげます。
大きく、優しく、そっと、自分自身を抱きしめてあげるのです。
感情は伴わなくても構いません。気持ち悪く感じることもあるでしょう。
でも、そうして自分を認めてあげよう・・・という具体的な行動が、私達の潜在意識に働きかけ、そして、温かい感覚を呼び起こしてくれます。

それから、このアプローチは他にもさまざまなイメージワークを使うこともできます。
優しい光に包まれてみるのをイメージしてみましょう。
ほかほかと心の奥深くが温かく、優しい光を感じるように。
イメージの中で使う光はとても癒しの効果も高いようで、安心感や安堵感など緊張を解してくれるんですね。

こうした感覚を使うアプローチは、直接的に自分を認めさせてくれるわけではなく、自分を認める土壌を築いてくれます。

花は一日では咲かないもの。
「自分を認めてあげたいな」という思いを、何らかの形に乗せて継続していけると、気が付けば自分のことがもっと好きになっているはずです。

心の処方箋

あわせて読みたい