「苦手な人とはどう付き合ったらいいの?(1)」


*「こんなとき、どうしたらいいの?」にお答えする心の処方箋シリーズ*

苦手な人というのはどこにでもいるもので、エレベータで一緒になっただけでも嫌な気分になることだってあるくらいです。

でも、今日はちょっと心理学やカウンセリングを使って前向きに考えてみましょう。

カウンセリングでは「なぜなんだろう?」という点にとても重きを置きます。
今回のケースでは「なぜ、苦手なんだろう?」という視点を持ってみるんです。


実は「苦手な人」というのは、あなたの心の中の「苦手な部分」を象徴してくれる相手です。
瞬間的に生理的嫌悪感を感じる場合でも、それくらい強い嫌悪感を感じる要素が自分の心の中にあるんです。

例えば、あなたがある人に「上から目線で物言って、ほんまに苦手やわ」と感じているとしたら、あなたは偉そうに振舞ったり、上から物を言うことを禁止しますよね?
自分がされて嫌だから、相手をやり込めようと敢えて使うとき以外は、この方法は封印するはずです。

ところが、上から物を言うのは確かに良くないことかもしれませんが、これを禁止してしまうと、今度は自分が上司になったり、親になったときに、部下や子どもを叱ることが出来なくなってしまうことが多いのです。
それは、自分が権威を持ち、影響力を行使することを、上から目線で物を言ってるように、すなわち、あの苦手な人と同じことをしているように感じてしまうからなんです。

だから、この苦手意識は少しでも払拭しておくと、あなたが権威を持ち、影響力を行使する立場に立ったときに、堂々と振舞うことができるようになるでしょう。

そこで、「何で上から目線が嫌なんだろう?(なぜ、上から目線の人が苦手なんだろう?)」と考えてみるんです。
「バカにされたような気がする」「偉そうに振舞ってむかつく」「見下されたようで気分が悪い」などの理由が湧き上がってくるかもしれません。

でも、なんでそう感じてしまうんでしょう?(カウンセリングではこうしてなぜ?なぜ?を突き詰めていきます)

例えば、「あの人、上から目線で、偉そうな態度を取ってるけど、ほんとに自信がないんだなあ」と受容することもできるはず。
でも、受容するというよりも、拒絶する方に心は振れるわけですから、きっと何かがあるんですよね。

そうすると、バカにされて傷ついたり、見下されて惨めな思いをした経験が思い出されるかもしれません。
(こんな経験誰でも少なからずありますよね?だから、多くの人が「上から目線で話をする人は苦手」なのです。)

だから、自分の中のその経験(痛み)を癒すことで、その苦手な人を克服していくことが可能なのです。
癒すということは、目の前の苦手な人ではなく、自分自身の過去の経験を見つめることです。
そうすると、その苦手な人は、あなたに過去の傷を思い出させてくれた存在なんです。
その傷が痛いほど、苦手な人はより苦手になります。

でも、前向きな見方をすれば、その人はあなたに癒すべき心の痛みを教えてくれた存在でもあるのです。

こうして心の痛みを癒していくことで、その人への苦手意識を薄めていく事ができるでしょう。

これが一番基本的な考えです。
来週はまた違うアプローチをご紹介しましょう。

心の処方箋

 

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