*「こんなとき、どうしたらいいの?」にお答えする心の処方箋シリーズ*
今の状況に否定的になってしまっている分だけ、その先にある将来については不安を覚えます。
だから、将来に対して不安を感じたとしたら、着目すべきは「今」なのです。
だから、今現在、あなたの心の中にある不安や不満を見つめていく時期なのです。
それはちょっとだけ勇気が要ります。
特に今に特に問題がないように感じていらっしゃる方は。
そこで、お勧めしたいのは、その不安を誰かに聞いてもらうということ。
カウンセリングを使うのも一つの手ですが、不安という感情、しかも、将来・未来という不確定要素を多分に含んだものに対する不安の場合は、一層自分の心の中、頭の中でぐるぐると葛藤を繰り返してしまうものなのです。
だから、それを言葉という形で表現することにより、それだけで幾分かはその不安を取り除くことができるでしょう。
そして、その上で、今をより良くしていくためにベストを尽くそうと思ってください。
例えば、今日一日を楽しい日にしてみる、気持ちいいな!という時間を作ってみる、何か笑顔になるもの、あるいは、笑えるものを作ってみる、など。
あるいは、仕事をとにかく一生懸命やってみる。
主婦の方は家事をできるだけ一生懸命やってみる。
そうすると、今を承認できた分だけ、将来への不安は消えていきます。
もちろん、承認するためには「受け取る」ことも大切です。
だから、不安を感じた分だけ、一生懸命できることに力を投資するんですね。
それは「今」に対して意識を向けること。
私達はできることしかできません。
できない未来に対して不安を覚えても、それだけではただ竦むことしかできないのです。
しかも、私達は「今」に対してしか影響力を持っていません。
だから、変えられるのは「今」であり、楽しめるのも「今」しかありません。
今をできるだけ素晴らしいものにできるように、将来への不安というものは一種の警告として訪れるのかもしれません。
だから、将来に不安を感じたら、今に目を向け、今をできるだけ素晴らしいものに変えるチャンスが来た、と思ってみてはいかがでしょうか?