*「こんなとき、どうしたらいいの?」にお答えする心の処方箋シリーズ*
今回は仕事に関するテーマです。
「働く」というのは私達にとって生活の糧をもたらしてくれるだけでなく、充実感、満足感、喜び、達成感、やりがい、使命感、責任感、繋がり、信頼、情熱、成長、学びなどの多くの恩恵を与えてくれるものでもあります。
でも、これらのものが得られなくなった時点で、「何のために働くんだろう?」という疑念が沸き起こってきます。
もし、あなたが何ら生活の保障がない場面でこれを感じたとしたら、もし、あなたが養うべき家族がいる状況でこれを感じたとしたら、心は非常に強い“ヘルプメッセージ”を発していると思ってください。
この気持ちにめぐり合ったとき、その答えは一つ。
自分自身を、助けてあげる時期に来ているのです。
まずは、その事実を受け止め、認識して欲しいと思うのです。
自分が疲れていること、そして、燃え尽きてしまっていること。
それは決して甘えではないし、いい加減でも、怠け者でもない、ということ。
なんぼ強い植物でも、雨が降らなければ枯れてしまいます。
自分の心が旱魃のため、しおれてしまっている、と考えてみてもいいでしょう。
だから、心のためになる栄養を与えましょう。
それはあなたが好きなもの、気持ちいいものを探すということ。
したいように一日一日を過ごしてみる、ということ。
今はもちろん見つからないかもしれません。
ならば、時代を遡ってみましょう。
5年前はどうだったのか?
10年前は?
子どもの頃は?
それを思い出すことすら惨めに感じられるのであれば、少し休みましょう。横になりましょう。
怒りがあるのであれば、誰かにそれを打ち明けてみましょう。
倦怠感が強いのであれば、ちょっと今居る場所から距離を開けてもいいです。
意地やプライドよりも、大切なものがあります。
もし、働く意味が見えなくなったら、それを学ぶ機会なのかもしれません。
あなたは誰のために働きたいでしょうか?