8/11 東京心理学WSのフォローアップ(1)~疑問・質問編(1)~



ご参加くださった皆さんありがとうございました。
アンケートにて頂きましたご質問に回答させていただきます。
いつもたくさんの温かいメッセージをありがとうございます。

心理学ワークショップ(東京)
2007/8/11(土)『幸せな結婚を手に入れるレッスン~結婚観~』(深澤三津子との共催)
五反田・ゆうぽうと

※なお、深澤が同じ質問に回答を寄せてます。見方の違い、考え方の違いなど、一粒で二度美味しいのでは?ぜひ、読み比べてみてください!


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【疑問・ご質問・聞いてみたいこと】

Q.結婚とはどんなに素晴らしいのかお聞きしたいです。子供がいるのでいずれ結婚するとしたら子連れ結婚になります。どうしても不安なのですが何か良い対策はありますか?結婚相手とはやはり運命の人でしょうか?

A.お子さんがいらっしゃる場合の結婚(再婚)は不安になりますよね。自分と相手の問題だけでなく、相手と子どもとの関係も重視せざるを得ませんから。

だから、まずはその不安を分かち合ってくれる人でないと難しく感じてしまうと思います。

僕の場合は、それぞれのバランスが大事だと思っています。
恋愛感情があるのは大事だけど、そればかりが突っ走ってしまっては難しいでしょうし、相手の性格を重視することも大事だけれど、トキメキが全く無いのも問題だし。

だから、まずはご自身が「この人と結婚したいな」と思える出会い、恋愛をすることがやはり理想的ではないでしょうか?
その次に、お子さんとの関係に目を向けていく事をお勧めしたいと思います。

あと結婚相手は運命の人でもあり、かつ、それが間違いだった、ということもあります(笑)
ご自身が幸せであれば、パートナーは「運命の人」であり、ケンカしたり、すれ違ったり、うまくいかなくなると「運命の人じゃない」と感じてしまうのが私達人間なのかもしれません。

それに、これだけ人間がいる中で、出会い、付き合い、結婚までしようと思うわけですから、どんな出会いもどんな結婚も「運命的」なんじゃないかと思うんです。

それは恋愛だけじゃなくて、ワークショップやカウンセリングでお会いする人とも、運命的出会いだと思うんですよね。

Q.一口に結婚観と言っても、いろいろな側面があると思います。相手と”合う””合わない”というのは、どうやって判断できるのでょう?

A.合う/合わない、はもう感性といっていいでしょう。
理屈ではないので、判断するものというよりも、感じるもの、という感じがするんです。

合わないと思えば、食事の好みも、音楽の嗜好も、ファッションセンスも全部合わないように見えて来ることもあります。

また、出会った当初はすごく「合う」と感じていたのに、付き合っていくうちに「合わない」と感じるようになることだって良くあると思いません?

大事なのは「合わない」と感じたときに、自分がそれを修正したいか?という選択でしょうか。
相手を大切に尊重しようと思えば、合わない部分も受け入れられるようになります。

Q.100パーセントのパートナーというのは、どうしたらわかるのでしょうか?何もしなくても恋人って見つかるものですか?

A.100%のパートナーってある意味は「いない」し、ある意味は「全員」と思っていただいて良いかと思います。
つまり、それは自分が決めることなんですよね。
あたしが100%と思えば100%だし、30%と思えば30%に見えてしまいます。
とすれば、どっちが楽しい恋愛になると思います?
そうですよねー。だから、彼を100%の男として扱ってあげるのが一番の理想ですね。
じゃあ、どうしたらパートナーを100%として扱えるのか?というと、自分自身が相手に100%与えることなんです。
私達は与えた分しか受け取れません。
だから、100%のパートナーを受け取るためには、相手に100%与えることがとても大切なのです。

ということは仮に彼が50%の男に見えてしまう場合には、自分がまだ50%しか与え切れてないことを示唆しているんです。
そういうときはなかなか与える気分にはならないものですが、そこを乗り越えて、与えていくことが自分自身の成長並びに魅力アップにとても役立つんです。

あと、白馬に乗った王子様が「やぁ、待った?」と近づいてくる事はほとんどあり得ないので、やはり自分から探しに行ったり、出会いを大切にしたり、自分を愛したり、自分の魅力を高めたり、といった心がけは必要ですね。
もちろん、これは出会うまでじゃなくて、付き合った後、結婚した後も、大切な心がけでもありますよ。

Q.「この人が真実のパートナーだ」と思ったとき、どんな感じだったのでしょう?パートナーのいない私としては気になるところです。

A.パートナーの様々な側面を見たり、一緒にいるときの感覚が良かったり、そして何より、この人を信頼しよう、と決めた時に「真実」かな、と思えました。

真実のパートナーとは、先ほどの100%のパートナーと同じで、自分が決めるものだと思っているんですね。

だから、自分が「真実」だと思えば、自然にその相手が「真実のパートナー」になります。
「真実のパートナー」という表現からすると、とてつもないビッグなイメージが生まれやすいんですけど、実はとてもシンプルで、“自分の思いが世界を創る”の通り、自分自身に真実と決める権利が与えられています。

Q.深澤さんの旦那さんってどんな人なんでしょう?不思議な感じを受けました。

A.(これは深澤本人からお答えいただきましょう!)

Q.最後に(深澤さんが)おっしゃっていたことで、セックスの時にこうして欲しいとお互いにちゃんと言えたら本物です、とおっしゃっていましたが、今までそういう関係を長い間築いてきたのに終わってしまったのは何故なんでしょう?

A.パートナーシップというのは際限がありませんから、セックスできちんと自分の希望を伝えられたら、さらにまた次のテーマが与えられるものです。
多くのパートナーシップでは、セックスで自分の要望をきちんと伝えることがとても難しいので、そこを越えることが一つのステップと言えるんです。

あなたの場合も、さらに高いレベルでの課題があって、そこに躓いてしまったのかもしれません。
つまりは、本物になった次の段階に何か問題があったかもしれませんね。
ただ、セックスのコミュニケーションってすごく大人の成熟したマインドが必要なので、それがきちんとできるのならば、その失恋(別れ)もまた新しい学びとして生かせますよね?

さて、この経験から何を学び、これからの人生にどう生かすのかを考えてみませんか?

Q.セックスの時、「こうして欲しい」と言えるようになったらもう怖いものはない、とのことでしたが、それを伝えると「他の男の影が見えて嫌だ」と引かれた事があります。それ以来、怖くて何もいえません。伝え方の秘訣はありますか?

A.それは哀しいというか、ショックですよね?
彼が「他の男の影が見えて嫌だ」と言う理由って何か分かりますか?
嫉妬、つまりは彼の自信の無さをあらわしているのかもしれませんよね。
だから、自分のやり方に固執してしまうのかも。
とすれば、「こうして欲しい」と伝えるだけでなく、それ以上に彼に自信を付けてあげるべく、価値を伝えたり、褒めたりすることも大事なのではないでしょうか。

また、彼のその言葉からはあなたを独占したい気持ちも見て取れるかもしれません。
・・・とすれば、それくらいあなたは彼から強く愛されているんですよね?
その彼の気持ちを受け取ってあげてますか?

で、その上で、セックスでのコミュニケーションを充実させていきましょう。
「こうして欲しい」と伝えてうまくいかない場合は「こうしてくれると嬉しい」とか「そういう風にされるとすごく気持ちいい」などの「嬉しい」「気持ちいい」といった“感情”とセットにして伝えると相手も受け取りやすくなります。

そして、「して欲しいことを与えなさい」という格言のように、彼がどうして欲しいのかもきちんと聞いてみることも大事ですね。
こういう彼の場合、なかなかそれを言ってくれないこともありますので、彼がどうすると喜ぶのかをあなたなりに研究してみることもお勧めです。

その分、彼への愛情も高まるし、彼からの愛情も受け取りやすくなるし、いいことがたくさん起こってくると思いますよ。

Q.感情を表に出しすぎず相手に伝えることが苦手です。何か秘訣はありますか?また「愛してる」や「好き」はたくさん言っていいんですか?

A.「愛してる」や「好き」はたくさん言ってもいいですよ。
でも、ただ言えばいいってものじゃないので、ちゃんと気持ちを込めることが大事ですよね。
だから、“感情を表に出しすぎず相手に伝えることが苦手”というところがポイントなんです。

これは普段から意識しながら続けていく事が大事なんですが、例えば、家族とか友達とか、近い関係の人にも感情をなかなか出せないんでしょうか?
昔、感情を抑圧しなければならない環境に身を置いた事があったのかもしれませんね。
もし、そのトラウマが強いようであれば、そこを癒してあげるのも一つの手です。

で、普段の生活の中でも感情を込めたコミュニケーションを心がけることが大事なんですが、僕がそういうときにお勧めしたいのは「ありがとう」を伝えることです。
コンビニでもスタバでもユニクロでも、商品を渡してもらったら「ありがとう」、お釣りをもらったら「ありがとう」をできるだけはっきり伝えます。
始めはうまく感情が込められなくて機械的になってしまっても構いません。

「ありがとう」を伝えるコミュニケーションが効果的なのは、言われた相手が喜んでくれるということ。
コンビニのやんちゃそうなおにいちゃんに「ありがとう」と伝えたら、「い、いえ・・・」と照れて笑ってくれたら、ちょっといいことしたような気持ちになりませんか?

まずは、「ありがとう」だけでもいいので、まずは徹底してチャレンジしてみてはいかがでしょう?
もし、「ありがとう」ができたら、次は「ごめんなさい」です。(すいませんより、ごめんなさいの方が効果的かと思います)
この二つを地道にコツコツ、飽きずに続けていくと、人とぐっと近くなる感覚がします。
それが徐々に自分のコミュニケーション能力を高めてくれるんです。
まずは小さい事から始めましょうね。

Q.今のパートナーと苦労している場合に、その苦労を乗り越えなければいけないのか、手放してしまってよいものかどちらなのでしょうか?苦労しなくてもうまく行きそうな人が現れた場合にどうすれば良いのでしょうか?

A.まずこういう場合にとても大切なことが一つあります。
ちょっと耳の痛い話で、十分分かりきってることと思いますけれど、それでも敢えてお伝えしたいのは、今のパートナーと苦労している状況では、他のどんな相手が来たとしても、苦労しなくてもうまく行きそうに感じるものです。

隣の芝生は常に青く見えるものでして、今のパートナーとの関係に相当苦しく、しんどい状況であればあるほど、他の相手は青々とした芝生に見えるものなんです。

だから、こういう場合は冷静な、客観的な判断は誰でも“無理”ということをまずはきちんと知っておいて頂きたいんですね。

カウンセラーとして、こうした問題をご相談いただくときは、大きく次のような点に着目することが多いんです。

・今のパートナーとの関係がなぜうまく行かなくなったのか?(苦労するようになったのはなぜなのか?)

・別の人に苦労しなくてもうまく行きそうに感じるのは何故なのか?(つまり、今のパートナーへの不満や葛藤などが別の人に現れていることが多いのです)

・今のパートナーとの関係で我慢、抑圧、犠牲していること、あるいは罪悪感、無力感などを強く感じていることは何なのか?

・別の人の存在を通じて、今のパートナーに訴えたい事は何なのか?(浮気心というのは、今のパートナーに対する“強権発動”の意味を持つことが多いんです。)

そんな風にまずは今のパートナーと心の中で向き合うことを試みます。
そこでは「そりゃあ、しゃあないよなあ・・・」と思える“感情的な事情”がたくさん出てくるもので、まずはそこに注目していくんです。

そして、今起きていることの感情的な背景、無意識的な選択を見ていくと、ある程度客観的に今の状況が掴めるようになっていくんです。

で、そこで選択です。
今のパートナーを選ぶのか?それとも手放すのか?

だから、まずは自分の心に向き合うことをお勧めするんです。
(もう既にこのプロセスを経てからのご質問でしたらごめんなさい)

具体的には「手放す前にやっておきたいことってありませんか?」「もう別れると決心して、遣り残した事を全部チャレンジしてみてください」といった感じで今のパートナーにさらに深く向き合ってみることで、自然と打開策(答え)が見つかって来ることも多いです。
そうすると、行き当たりばったりで選択して、後から後悔したり、余計に傷ついたりすることが少なくなるように思えます。

ちょっと感情的にはしんどいところもありますけれど、ちょっと勇気を出して向き合ってみると、その分、相手への愛情の確認、自己成長、自己承認などのさまざまなギフトがやってきますよ。

疑問・質問編(2)へ続く…

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