7/21 東京・心理学WSのフォローアップ(1)疑問・質問編



ご参加くださった皆さんありがとうございました。
アンケートにて頂きましたご質問に回答させていただきます。
いつもたくさんの温かいメッセージをありがとうございます。

心理学ワークショップ(東京)
2007/7/21(土)『私は私だから私でいよう!~ほんとの自分らしさを見つけて、受け入れて、許す日~』
2007/7/21(土)『不安なとき、怖れがあるとき、緊張するとき、ホッとして、心を癒す時間』
五反田・ゆうぽうと


* * *

【アンケート】

Q.どちらからいらっしゃいましたか?

 東京23区:34%、東京その他:11%、横浜・川崎:13%、神奈川他:11%
 埼玉:11% 千葉:5% 栃木:5% 茨城:3% その他:8%

Q.何回目でしたか?

 初めて:46%、2日目:16%、3回以上:38%

【疑問・ご質問・聞いてみたいこと】

Q.怖れが生まれたときに、さっとできる乗り越え方はありますか?

A.その怖れに気付いたときに、信頼できる人に話してしまうことです。
最初は勇気が要りますが、慣れると、自然に、当たり前にできるようになります。

後は普段から、できるだけ前向きな目標を持っておいたり、自己評価を高めていると、怖れが来たときも、でんっ!と向き合えます。

Q.大切な人に「ありがとう」の言葉(気持ち)を受け入れてもらえなかったら、どうすればいいのでしょうか?

A.理想的に言えば、
「あ、受け取ってくれないんだ。寂しいな~、哀しいな~。でも、受け入れる余裕がないのかもしれないなあ・・・。でも、感謝の気持ちに嘘はないから、これからもその気持ちを負担をかけないように贈りつづけてあげよう」
という気持ち、態度を取ることですね。

大切なことは「受け取ってもらえるから与える」のではなく、「与えたいから与える」という点です。

受け取ってもらえないのは寂しいし、傷ついてしまうこともありますが、それはあなたが悪いから、というわけでも、相手が悪い、というわけでもありません。

でも、感謝の気持ちを贈ること自体はとても素晴らしいことなので、受け取ってもらえなくても、与え続けてみるといいんです。
そうすると、いつか、その人が受け取ってもいいかな、と顔を上げたときに、ちゃんと届きますから。

今だけでなく、先、未来を見て、与えられることがいいですね。

Q.相手が受け取ってくれない人の場合はどうしたら良いの?

A.受け取れないにも、受け取れないなりの事情があると思うのです。
だから、「なんで私の愛を受け取ってくれないのよ!」というのは、相手のためではなく、自分のための思いになってしまったりしますよね。
(こういう押し付けの愛って重たいですよね?)

だから、相手が受け取ってくれない・・・としたら、受け取ってくれないのを見越してでも与え続けるか、あるいは、相手が受け取れる準備が整うのを待ってあげる、ということが大切になってきます。

だから、こういう相手を前にすると、私達の「愛の力」が自然と試されてしまうのです。
すなわち、
・受け取ってくれないからと与えないのは愛ではない
・受け取ってくれないからと見捨ててしまうのも愛ではない
わけですものね。

この辺、与えたい人にとってはたくさんのエゴの声に負けてしまいそうなので、待つのも、忍耐するのも、相手を愛すること、と学ぶ時期なのかも。

また、投影の法則を使えば、相手が受け取ってくれない・・・という時、たいていは、自分が気付いていないところで「自分が受け取っていないものがある」という場合も少なくありません。
何を受け取ってないのか、必死に探してみるといいかもしれません!

Q.昔の自分はありのままの自分を否定し、“こうありたいかっこいい自分”を設定し、それになりきることで成長してきました。一方今は、自分を素直に受け入れているが、その分成長をあまりしていない気がします。「これが自分さ~」と怠けてしまって。そう考えると一概に自分をそのまま受け入れるのが良いとは思えません。どうしましょう?

A.たぶん、どこかで大人になられたんではないでしょうか?
昔はある意味では背伸びして、それに見合うだけの自分になろうと頑張ってこられたんだと思います。
これは若さですね。いい時代を送れたんじゃないでしょうか???

その後、自分を受け入れたら成長をしてない・・・と感じてしまうのは、自然体ですから、背伸びしてないんですよね。そしたら、成長も“自然増”になっていくので、なかなか気付きにくいのかもしれません。

ただ、怠ける、という点では、もしかしたら、背伸びするのに疲れてしまったのかもしれないし、それは「自分を受け入れる」というよりも、どこかに諦めの念が入ってしまっているのかもしれないなあ、と思うんです。
「これが自分さ」という言葉の意味をもっと知りたいですね。

前向きな言葉?それとも・・・?

自分を受け入れる、というのは、自然体になる、ということです。
肩の力を抜いて自然体になって、そこで、じゃあ、次はどこを目指そうか?というのが目標設定。
そこに向けて、やはり自然体で進んでいきましょう・・・というのが成長戦略。

ガンガンに頑張るだけでなく、自分の心に従い、流れに乗って、成長していきましょう・・・というやり方は、やはり“明確な”成長は実感しにくいかもしれません。
でも、確実で、強い成長プロセスが描けると思っています。

Q.最後の方の実習で自分らしさをみんなに挙げてもらった時、ものすごく申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。(ほんとうの自分はこんなに良くないのに、無理やり皆に考えさせてしまってる気がして)
それを受け止めるのは難しいです。どうしたらいいのでしょうか?

A.自分をちっぽけに扱ってしまう癖のある方(=自分には長所や魅力なんてほとんどないと思ってしまう方)は、きっと同じような気持ちになられたかと思います。

で、グループのみんなに見てもらった「自分らしさ」を「私の意見」として取り入れようとしていませんか?

例えば、私らしさが「明るくて、元気」だとグループのAさんから伝えてもらったとしましょう。
“いい人”はそれを“Aさんの意見”ではなく“私の意見”として扱わなければいけないように感じてしまうみたいなんですね。
“Aさんの意見”はあくまで“Aさんの意見”ですから、それはそれで、認めてあげる方がいいのではないでしょうか?

「それ、私じゃないもん!」というのは、その「明るさ、元気」が“違う”、というだけでなく、Aさん自身を否定してしまうことになりませんか?

・・・という風に考えると、受け取りやすくなるはずですが、いかがでしょうか?

つまり、「Aさんには、私は明るくて、元気な女の子に見えるんだな」という風に受け取るわけです。
それを「私は元気で、明るい女の子です」と感じるのはすぐには難しいんじゃないでしょうか?

さて、こういう実習は何度も何度も繰り返し行うと効果的・・・というか、何度もやらないとなかなか身に付かないものでもあります。
1回や10回言われても、すぐには納得しませんが、100人から100回言われたら、「もしかしたら、そうかも・・・」と心は思い始めるんですね。

今は受け取れなくても構いません。
こういう機会を何度も経験していけば、自然と、自分らしさが受け取れるようになると思いますよ。

Q.仲間がいると、なぜ、前に進めるのでしょうか?後ろに進めなくなるからでしょうか?本人の怖れの気持ちとは無関係に前に押してくれるからでしょうか?

A.怖れを越えるときに限らず、私達は「自分のために」できることには限界があるようなんですね。
「誰かのために」というモチベーションがあったときに、自分でも信じられないくらいのパワーが出てきたりするものです。

中でも、怖れという感情は足をすくませ、前に進めなくしてしまうんですね。
だから、ひとりでどれだけ頑張ろうとしても、なかなかうまく行かない事が多いのです。
そのとき、自分を応援してくれる、見守っていてくれる、傍にいてくれる仲間というのは、自分に力を与えてくれる存在です。

仲間というのは、皆の喜びが自分の喜びになり、自分の成功が皆の成功になる間柄を指します。
だから、怖れが強い時も、みんながいてくれる、応援してくれる、という思い、そして、皆を喜ばせてあげたい、という思いが、怖れを抜け出す力を与えてくれるのです。

だから、一人でやるよりも、仲間とやった方が、より簡単に早くなるはずです。

Q.罪悪感が強くて傍に来てくれない人、むしろ逃げる人と距離を縮めるには?

A.私の傍に来たら、その罪悪感は許されますよ・・・という慈愛に満ちた女性になる、というのはいかがでしょうか?

目標“女神様”。

罪悪感が強い人は、意識上は別でも、潜在意識・無意識では、許されたい、と願っています。
全面的に受け入れられたい・・・とも。

だから、そんな女性になる、ということが、その人と近付くための一番の方策になるんじゃないかと思います。

それに、傍に来なかったり、逃げるのも、ある種無意識的な“テスト”の場合もあります。
「僕のこと、ほんとうに好きなの?これでも愛してくれるの?」という風な。

だから、「その手には乗らないわよ」と自分なりに、女神様への道を進んでいくのがお勧めですね。

Q.頼る事と、助けを求めることは同じですか?

A.ほぼ同義ですね。僕は同じ意味で使うことも多いかもしれません。

どちらかというと「頼る」は心の在り方、「助けを求める」は実際の行動として捉えています。

例えば、「パートナーをもっと頼りにしましょう」というのは、心理的なもので、実際に助けを求めてもいいし、心の中で勇気をもらってもいいし、安心感の源として心に留めておいてもいいんですね。
一方「パートナーに助けを求めましょう」というと、もっと具体的な行動を表すように思えませんか?

>>>ご意見・ご感想・メッセージ編に続く。

ワークショップのフォローアップ&テキスト集


あわせて読みたい