あなたはどんな風にパートナーや周りの人たちを愛しているでしょうか?
そういうの、意外に意識しているようでしてないものかもしれません。
私達は実は愛し方を良くも悪くも両親から学びます。
そして、成長していく上で、他から学び取り入れ、応用していくんです。
例えば、田舎のおじいちゃん・おばあちゃんの家に行くと、「もう食えません・・・」とギブアップしても、大食い選手権のようにたくさんご飯を盛ってくれました。
「ダイエットしてるのになんで?」と思った方もいたかもしれません。
でも、おばあちゃんは、かわいい孫が来てくれて、何とかもてなしてあげたい、その一心で山盛りのご飯をよそってくれるんですよね。
なぜか?
おばあちゃんの時代には物が無く、食べ物をおなか一杯食べられる、ということはすごいことだったんですね。
だから、誰かにご飯をたらふく食べさせて上げられる、それが最大の歓迎の意であり、愛情表現になるんです。
だから、おばあちゃんは「かわいいねえ、良く来てくれたねえ、本当にあなたのことを愛してるのよ」という表現の代わりに、心を込めてご飯を盛ってくれるのです。
あなたのお母さん、もしかしたら、いつも口うるさく、ああだ、こうだ、と干渉してくるかもしれません。
心配してくれてるのは分かるんだけど、ウザイなぁ、うっとおしいなあ、そう感じるかもしれません。
でも、それがお母さんなりの愛だとしたら?
例えば、そのお母さん、子ども時代は5人兄弟の下から2番目であまり親からもかまって貰えず、すごく寂しい思いをしたのかもしれません。
それで自分は「こんなに放って置かれるってことはきっと私のことは愛してないんだわ」と思ってしまったのかも。
そうだとすれば、お母さんにとっては、親から声をかけてもらえる、というのはすごく憧れだったんですね。
だから、「かわいい子どもにはそんな寂しい思いはさせたくない」と、あんな過剰な干渉になったのかもしれません。
もちろん、自分がしてもらってないわけだから、上手になんてできません。
不器用で、子どもの自分からすれば、ちょっとやり過ぎな面もあるわけです。
でも、それが愛だとしたら、どこかであなたも心地よく感じられるかもしれません。
今までのように無下に拒絶しようとするのではなく、「それはちょっとやり過ぎよ。これくらいでいいのよ」とアドバイスできるかもしれません。
そして、もしあなたが将来子どもを持つことがあったとしたら、その子どもに対してあなたはちょうどいい配合で愛情を注いで上げることができるんです。
お母さんの両親のように放っておくでもなく、お母さんのように過干渉になるわけでもなく、ちょうどいい塩梅のところで。
そのためにも、あなたのご両親の愛、受け取っておきたいですね。
そして、自分が知らない内にしている「愛し方」、学んでおきたいですね。
愛というものは親から子へ無意識のうちにリレーされていくものなのかもしれませんね。