「自分にもどかしさを感じるとき」



*「こんなとき、どうしたらいいの?」にお答えする心の処方箋シリーズ*

自分のことをもどかしいと感じているとしたら、あなたは何かに向かって走っている最中なのかもしれません。
それが思い通りに進まず、また、何らかの困難な壁にぶつかって躊躇し、そして、何より、そんな自分自身に腹を立てています。

もどかしさというのは、そんな自己嫌悪を表します。


もどかしさは自分を見失わせます。
いらいらして落ち着きがなく、冷静な視野を失ってしまいます。
だから、一旦、筆を置くように、箸を休めるように、少し自分を外から眺めてみましょう。

深呼吸して、敢えて、自分から少し距離を置きます。
何も考えないで、ただ、呼吸だけに意識を向けても良いでしょう。

そして、もどかしさを感じるくらい“頑張っている自分”を認めてあげましょう。
「何でこんなこともできないのよ!」という怒りとは別に、自分なりに一生懸命やっている自分を褒めてあげてください。
誰かと比較するのは無意味な事。
誰かと競争するのは無益なことです。

もどかしさを感じたとき、あなたが頑張ってしなきゃいけないのは“自分に優しくする事”です。
褒めたり、認めたりできなくてもいいです。
それはとても難しいこと。
だから、ちょっと自分が喜ぶことを一つだけしてあげてください。
温かいお茶を淹れるもよし、甘いチョコレートを一粒口に入れるもよし、涼しい風に身を委ねてみてもよし、あなたの自由です。

そうして自分自身を大きく包み込めたとき、そのもどかしさからは解放されていることでしょう。
でも、これはあなたにとって、自分を許す、というちょっとしたレッスンでもあるのです。

もどかしさは、目標に向かって夢中になりすぎているときに「ちょっと一休みしなよ」と心が教えてくれるサインなのかもしれません。

心の処方箋


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