10/8 福岡・心理学WSのフォローアップ



いつも首を長くしてお待ちくださいましてありがとうございます。
何をいまさら・・・ってくらいお待たせしましたが、アンケートにて頂きましたご質問に回答させていただきます。
また、頂いたコメントご感想も紹介します。

Q&Aは参加されていない方にもできるだけ分かりやすいようにさせて頂いているつもりですので、どうぞお時間のある時にお楽しみ下さい。

*心理学ワークショップ(福岡)*
2005/10/8(土) 13:30~17:30『より良い人間関係を築くために必要なこと』
2005/10/8(土) 18:30~20:30『ありのままの自分でいるために~自分をもっと良く知る/見つめる~』
天神・オフィスハミングバード重松ビル7階会議室


* * *

Q.「心の鎧を外してあともすぐにまたできてしまう」とおっしゃっていましたが、ずっと外したままでいることはできるのでしょうか?

A.はい。鎧を外す経験を重ねていくと、それが本当に不必要で、鎧なんて無い方が楽なんだってことに心底気付けるようになっていきます。
それがすぐにできるわけではないので「すぐにまた鎧を着てしまうんです」とお話させていただきました。

なぜすぐにできないか?というと、心の鎧にも意味や目的があるんですね。
それは「もう傷つかないように自分を守る」ということ。

あなたがもし階段から転げ落ちて足の骨を折ってしまったら、骨がきちんとくっつくように石膏で足を固定しますよね。
包丁で指を切ってしまったら、ばい菌が入らないように絆創膏を貼るわけです。

心も同じで、何か辛いこと、しんどいことが起きると、その傷ついた自分を守ろうとして心の鎧を纏うようになります。

ですから、その鎧を外すことはとても勇気がいることなのです。
昔、その鎧を着てなくて傷ついた経験があるわけですから。

その痛みを癒すことができたときに、その鎧は必要無くなっていきます。

現実的には鎧も傷も目に見えるものではありませんので、少しずつ鎧が薄くなっていく・・・という感じです。

まずは
「ああ、ここなら大丈夫!」
と思える空間を自分のために作ってあげましょう。
それは信頼できる人、場所を探すことです。
全面的に自分が受け入れられることも大事ですが、実はそれだけでは不十分なんですね。
あなたが「何かしてあげたい、関わりたい」と前向きな気持ちを抱ける場であることも大事なんです。

ワークショップを開催する目的の一つはそんな場所、心のオアシスを創りたいからなんですよね。
カウンセリングを通じてもそういう場になりたい気持ちはすごく強いんです。
少しでも皆さんにそんな場であることを感じていただけたら嬉しいんです。

そして、そういう人や場所の中で自分自身を解放してあげること(それは時に思い切り泣くこと、笑うことだったりします)で、自分自身を癒してあげることができるのです。

Q.いまひとつセンターがつかめていません。セラピーで癒されたところで本当に人間関係がうまくいくのか???です。

A.確かにそう感じられるかもしれません。
自分自身が実際に経験したり、直感したりしないと掴めないですよね。

元々僕自身も非常にセラピー(というかこういう目に見えない心の世界)に猜疑心を持っていたタイプなので、お気持ちはよく分かるような気がします。

全然理論的ではない点も多く、感覚的、感情的な理解を目指しますから尚更です。

僕としてはそのお気持ち「本当に効果があるの?」という目は持ち続けて欲しいな、と思うんですよ。
そうするともし変化が出てきたときに気づきやすくなります。

それは「あ、なるほど」という気付きや腑に落ちる感覚、または、「へえ~」という納得感、「言われてみれば・・・」という曖昧な感じでやってきます。
時にすーっと霧が晴れるような気分になることもあります。

だから、周りの仲間や私達とそういう気持ちでいることをオープンに話してみることも大事なことです。
そうすることで、いつやってくるかは分かりませんが、必ず「あ、こういうことなんだ」ということに出会えます。
なかなか自分では気づきにくいことかもしれませんので、仲間や周りの人間がとても大切なんですね。

Q.期待してしまうことに対して、どう自分を許していけばいいのでしょうか?

A.期待してしまうことは私達人間ならば誰にでもあることです。
期待は、満たされない欲求が生み出すものです。
つまり「~して欲しい」という気持ちが抑圧されると「~してくれるはず」とうい期待に変わります。

だから、まずは本当に望んでいるもの(つまりはその欲求)に目を向けることが大切ではないでしょうか。

後はその次のプロセスになるかもしれませんが、その欲求をどう解消してあげるのか?はたまた、その欲求の更に背景にある心の痛みに目を向けてあげるか?が焦点になってくると思います。

ちょっと難しいことを書いてしまってるかもしれませんが、実はこのプロセスはとてもシンプルで、自分自身の心を包み込んであげるように、優しく受け入れてあげる、見つめてあげることでいいんですよね。

小さな子どもに向かって話をするように、自分に話しかけてみてください。
怒るのではなく、優しさが鍵になりますよ。

*心理学講座でも期待についてのレクチャーをさせていただいてます。
 参考にされてみてくださいね。

「期待する心理学~期待はずれになるとがっくりきちゃうんです~」

「コミュニケーション上手になる方法~ニーズのコミュニケーション編~」

Q.お父さんに特に苦手意識はなくて、会社でもおじさんと話すのは得意なのに、若い男の人と話すときに緊張してしまうのはどうしてなのでしょうか?

A.パートナーシップと(女性ならば)お父さんとの関係というのは非常に密接な関わりがあるもので、仲が良い/悪いだけではなかなか割り切れない部分もあります。
より深く見つめていくとその謎も解けてくるかもしれません。

例えば、お父さんがとても私を愛してくれると男性に対する苦手意識は生まれにくくなります。
でも、愛情があるのは感じていても、「仕事が忙しい」「愛情表現が不器用」「お母さんとの癒着」などの要因で心理的な距離や壁がお父さんとの間に存在することもあります。

つまり、「お父さんとの関係には問題は感じないんだけど、お父さんは遠い存在」なんて感じられる場合です。

そうすると距離がある関係(職場の付き合いや初対面の人に対してなど)ならば余裕をもって対応できても、より近い距離感(恋人やその候補になりうる男性)には逆に緊張してしまうことがあります。
そうした距離感から不倫や遠距離恋愛などの心理的距離や障害のある恋愛を繰り返す方も少なくありません。

そういう場合は、改めてお父さんとの関係(特に心理的距離感)について見つめなおしてみるといいでしょうね。
私達は自分が育った環境が“標準”ですので、よほどの苦手意識がないと気づきにくいものなんですね。

実際にあったお話では「お父さんには全然問題ないんですけどね」と話す女性に「じゃあ、今も日常的によく会話されるんですか?」ってお聞きしたら「え?いや、もう5年、いや10年くらい話してないですよ」って答えられたことがありました。
彼女にとっては「お父さんはいないもの、話す対象ではないもの」として当たり前になってしまってたんですね。
そしたら何年も話をしなかったとしても何も問題は感じないはずですね・・・。

<その他>

Q.ブログが更新されていなかったので病気されたのでは?と心配していました。単に忙しかったからですか?

A.ご心配おかけしました(^^)
イベントの企画など全く新しい仕事に奔走しておりまして、なかなかブログを書く時間を作れなかったんです。
タバコもやめまして、睡眠時間をたくさん摂るように心がけたりもして、むしろ、健康度はアップしてると思います。
(おかげで体重は3kgほど増えてしまいました・・・笑)

<ご感想やコメントなど>

◎初めて会った人たちにイメージを言ってもらえて嬉しくてだんだんあったかくなれました。メイソウも心地よかったです。

◎例え話がとても分かりやすかったです。まるで自分のことを言われていると思うくらいすごく当てはまっていました。また参加したいと思います。

◎他人に対して自分が知らず知らずにしてきた言動で、悪循環を起していたんだな、と気づきました。

◎自分の人付き合いのパターンが分かってよかったです。

◎自分の課題が明確になった。

◎一人じゃないと思えました。みんなと会えて良かったです。

◎自分に向き合うことができて、いろいろと気がつくことがありました。バディ(ペア)での実習もすごく良かったです。

◎最後のセンタリングのメイソウが気持ちよかったです。

◎たくさん褒めてもらえたことが嬉しかったです。

◎自分がどう考えてるか、どう思われてるかが分かったような気がした。

◎対話形式で始めは抵抗がありましたが、自分の意見を言うのが苦手だった分、チャレンジした自分が好きになりました。ありがとうございました。

◎迷いに迷って最終的にこの講座を受けて本当に良かったです。ありがとうございました。

◎今回は(前回と違って)泣くことは無かったけれど、すごく温かな気持ちになりました。ありがとうございました。

◎最初の頃に比べるとワークショップを安心して受けられるようになってきています。信頼してお任せしていますし、頼もしく思えます。

以上です。
ありがとうございました!

ワークショップのフォローアップ&テキスト集


あわせて読みたい