後回しにしてしまうとき



何か後回しにしてしまうことってありませんか。
後回しにしてしまう時には次のようなパターンがあると思います。
・本当はしたくないのに、しなければならないと義務的に捉えてるとき
・本当はしたくないのに、「やった方がいいよな」と理性的に判断を下してるとき
・本当にしたいことなのに、踏み切る勇気が出ないとき

でも、総じてそんな時は、何らかのストレスが予想以上にたまってる、疲れてると思った方が良いようです。
今あなたの頭の中で巡っている「考え」や「やらなきゃいけないこと」からいったん離れる必要があります。


例えば「今日中にこの書類を纏めないといけないのに、どうも後回しにしてしまう」なんて時は、思い切ってその書類から意識を逸らしてみることも大切なことです。
デスクから離れて開放的な空間(例えばエントランスフロアとか近くの公園とか)に行って深呼吸してみるのも一つの手ですし、あったかい飲み物を喉に通してあげてホッと一息付くことも効果的かもしれません。
トイレや給湯室などの狭い空間ではむしろ意識を圧迫されがちだと思いますから、自分が解放されるなーと感じる場所が良いですね。

それで多少時間を無駄にしたとしても、集中力を取り戻すことができたら、あのままずっとデスクに向かっているよりもずっと効率的に、早く書類が仕上がります。

ただ、こうなってしまう時というのは、何も「今日締め切りの書類」があるだけではないんですよね。
「取引先の○○さんにアポ取っておかなければ」
「先日の飲み会で奢ってもらった先輩の△△さんにお礼のメールを入れとかなきゃ」
「宅急便の不在通知が入っていたから連絡しなければ」
「そういえば、今日は生ゴミの日だ」
などなど、細かいこと(時間で言えばほんの数分でカタが着くって分かっていること)なんかが山積みになっていたりします。

その上で、少々長期的な「もう一つ資格を取っておこう」とか「趣味で始めたスキューバのライセンスを取りに行こう」とか「久しぶりに今度の休みは旧友と会おう」などの計画やアイデアが出てくると、なおさら頭がパニックになってしまいます。

それでイキイキ元気になってくるのならば心は元気な証拠ですけど、逆に重たくしんどくなってしまうとしたら、今のあなたは「考えすぎ」な状態で、かつ、「何とかしようと一人で頑張りすぎ」な状況だと思うんですね。

それが積もり積もって、目の前のほんの数分、ほんの小さな動力でできることすら後回しにしてしまうようになるのかもしれません。

こういう経験は、自己嫌悪や“何もしていない罪悪感”を作るので、どんどん自分自身を見失い、自信を失っていくことになります。
そうすると感情的には不安や焦りが出てくるので、なおさら「何とかしなければ!」という気持ち(気負い)が強くなり、余計考えすぎてしまうようになるんですね。
その結果、全てを投げ出してしまったり、大切なものほど傷つけてしまったり、病気や怪我などの事故や、人間関係のトラブルを招きやすくなってしまうんです。

そこで悪循環と分かっていながらも、理性は「頑張れ!頑張れ!」「もっとしっかりしなきゃ駄目じゃないか!」って厳しいことを言うかもしれないし、「そうは言ったって・・・」って言い訳を模索し始めるかもしれません。

理性的に判断し過ぎて、本当の心の声には耳を傾けていないのかもしれません。

だから、勇気を持って自分の心の悲鳴やストレスに目を向けてあげてください。
そうこれは勇気の要ることなんですよ。

「分かっちゃいるんだけどね・・・」って“諦めて”しまう前に、心に耳を傾けてあげてください。
自分の心がしんどいことを改めて見つめてあげ、受け入れてあげることで少しずつ感情が流れ始め、楽になり始めていきます。

そういう時は、やはりゆっくり寝て疲れを取ることや、誰かに甘えてストレスを流してあげることが大事なことです。
「分かってはいるけど・・・」から抜け出すには、一人では無理なことかもしれません。

誰かに助けを求めてみる、相談してみる、話を聴いてもらうってことも勇気ある選択だと思います。
「後回しにしてしまうとき」というのは、誰かのサポートを受け取ったり、義務や必要性を手放したり、新しいことにチャレンジしたり、自分自身のために一歩踏み出してみる時なのかもしれません。

心の処方箋


あわせて読みたい