(8/6)言葉の変遷



電話カウンセリングのご予約、いつもありがとうございます。
あまり待機時間が多くない状況で、毎週毎週ご予約のお電話を頂けて頭が下がります。
面談カウンセリングの方も気が付けば8月分がほとんど埋まっている状況で、本当にありがたいことです。
スケジュールを更新しながらさっき気付きました・・・。

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台風一過は非常に蒸し暑い一日でした。
部屋の湿音計によれば、湿度は65%を示してます。
正しいかどうかは別にして、経験上55%以下が快適なんで、今は異常に湿気てるんです。
先ほどからエアコンがフル回転してますが、ちっとも涼しくなりません・・・。

そんな中ベランダに出てみたら、半分からちょっと膨らみかけた月が東の空に上がってました。
台風一過で空気がきれいなのか、夏にしてはとても美しく見えます。
風もまだ吹いていて、意外に涼しい気分にさせられました。
ここに風鈴の音があれば、なお、よろしい感じです。

ま、でも、5分もたてば、じとーっと汗が滲んできたんですけどね・・・。

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しばらく前からこれをネタにしようと、新聞記事を切り抜いて手帳に挟んでいたんです。
ニュースでもやってたみたいなんで、ご存知の方も多いと思うんですけど「日本語の誤用が7割」という文化庁の調査結果です。

言葉を使う仕事ですんで、こういう記事には飛びついてしまうんですよ。

「げきを飛ばす」
「姑息」
「ぶぜん」
「的を得る」
「押しも押されぬ」
「話の『さわり』」

さて、みなさん、本来どんな意味かご存知でしょうか。
僕はほとんど間違ってました(笑)

上から順に
「元気付ける」ではなく、「自分の主張や考えを広く人々に知らせて同意を得ること」、
「ひきょうなこと」ではなく「一時しのぎ」、
「腹を立てること」ではなく「失望してぼんやりしている状態」、
「得る」んじゃなくて「的を射る」、
「押しも押されぬ」ではなく「押しも押されもせぬ」、
「話の最初の部分」ではなく「話の要点」。

いやー、参りましたー。(ほとんど記事の丸写しですいません)

こういうことを知ってしまうと、しばし、これらの言葉を使うたびに「いやいや、本当の意味は○○なんだけどなあ・・・」と思ってしまう自分がいるんですよね。
だからって気にするわけではないんですけど、ちょっとした雑学気分で。

因みに最近読んだ本では「とても大きい」という「とても」とは、本来否定の言葉に繋がっていたんだそうです。
「とても食べられたもんじゃない」という風に。
でも、それが「非常に」って意味に大正時代くらいから変化してきたみたいですね。

その本(「わが子に伝える絶対語感」、飛鳥新社)によれば、時代の流れによって、最初は否定的に見られた言葉も社会的に受け入れられていくようです。
言葉って文化ですから、時代の流れによって、正しくないとされていたものが正しくなることもあるなんて、不思議ですよねー。

僕も良く使う「やっぱり」とか「やはり」という表現は昭和40年頃までは、辞書にも載らない言葉だったらしいんです。
それが認知されるようになって、今では「やっぱ」なんて風に使われたりするんですから、言葉の歴史は面白いですね。

そうそう、以前は「ら抜き言葉」も否定的だったものの、10年前に比べられたらだいぶ受け入れられてますよね。

ここで最初に挙げた言葉たちも、今は「誤用」なんですけど、そのうち「正しく」なるのかもしれません。


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