(7/20)「人の気持ちがわかりすぎて辛い」時



カウンセリングを終えて、外に出ると、もわぁーっとした空気に包まれてしまいました。
すごい湿気。
朝は9時過ぎにはカウンセリングルームに出向いているんですが、その頃はまだまだ爽やかで、気持ちよい感じなんですよね。
「海に行きたいなあ・・・」って毎日思いながら空見上げてます。

それが暗くなってから外に出てびっくり!て感じで。
一日涼しい部屋にいるわけですから無理ないない。

とはいえ、クーラー病といいますか、家に帰ってお風呂に入ると特に足の方がじわわわーんと冷えてるのを感じさせてくれます。

室内は涼しく、外は猛暑。
体にとっては一種の拷問なのかもしれないです。

体調管理に気をつけなければ!

因みに僕は最近、もう既に8月の気分でいるみたいで、日付を書くときにほぼ間違いなく「8月・・・」と書いてしまいます。
このコラムのタイトルにもいつも日付入れてるんですけど、やっぱり『(8/』と入力し、慌てて、『(7/』と修正してるんです。
例年ですと今は梅雨が明けるか明けないかの時期ですから、連日暑い日が続くと、それだけでもう8月気分なんでしょうかね・・・。

というわけで、今日も酸素を吸いながらお届けしています。

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リクエストシリーズ。

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コラムでもなんでも良いのですが、今度取り上げて欲しいテーマがあります。
「人の気持ちがわかりすぎて辛い。」
以前なら「なんで?全然わかんないっ!」ってことで終わらせられたものが
「きっと罪悪感&無価値観&自己嫌悪でいっぱいなんだろ~な(T_T)」
って思うことが多くて、その行く末までダークストーリーにしてしまって苦しくなります。
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心理学を学び始めたり、カウンセリングを受けたり、あるいは元々感受性の強いタイプの方は、こんな悩みを持つことが少なくないのかもしれないですよね。

例えば、彼氏から酷い言葉を突きつけられたときに
「彼も仕事で疲れてストレス溜まってんだし・・・」
なんてことを思ってしまうと、何も言えずに黙ってしまったり、「何言ってんのよー」って反撃も中途半端に終わってしまうこともあるでしょう。

結果的にその時感じた痛みとか哀しさとか辛さとか怒りとかは抑圧されてしまいます。
それがしんどいんですよね・・・。

そこで見落としてるものを見てみましょう。

やってることは間違いじゃないですよね。
むしろ、人の気持ちを分かろうとするのは対人関係ではとても大切なことです。
気持ちを分かろうとするだけでなく、相手の辛さや痛みなんかも分かってあげよう、感じ取ろうとしているのは、ほんとに素晴らしいことです。

まずは、そんなことができる、そんなことをしようとしている自分を褒めてあげることが大切ですね。
あなたにとっては「当たり前」のことでも、多くの人にとっては「すごいこと」なのかもしれないですから。

それがまずは一つです。

が、そんなこと言われたって、受け取れませんよね(笑)
「いやー、だからー、そーいうことじゃなくてー」って気持ちになるんじゃないかなー。

でも、ほんと大事なことだから、受け取れなくても、覚えておいて下さい。

二つ目のポイントは、自分を大事にしてますか?ってところですね。
相手の気持ちは痛みや苦しみすら理解しようとしている反面、自分の気持ちはどうでしょう?
結果的に無視してしまっていませんか?

罪悪感や無価値感があると、自分の痛みよりも、相手の痛みにばかり意識が行くようになります。
罪悪感がベースになるときは罪を償うために、
無価値感がベースになるときは嫌われるのが怖くて、
相手の気持ちにばかり意識を向けてしまうんです。
そうすると犠牲になってしまうんですよね。

相手の痛みが分かる、でも、そこでしんどくなってしまうとしたら、自分の痛みを癒す方が先決なのかもしれません。

相手の気持ちが分かりすぎるとしたら、それを感じながらも、今の自分自身を見つめてみましょう。
そこで、自分に余裕がなければ、一旦引いてもかまいません。
相手の痛みを分かった上で、ケンカしてもかまいません。

でも、もし自分を大切にしていないとしたら、やはり辛くなるだけだと思うんですよね。
普段から自分をもう少しいたわってあげてもいいんじゃないでしょうか。

そうすれば自分が自分の中心にいることができるようになっていきます。
つまりは自分に余裕を持つことができていきます。
その時はきっと相手の気持ちが分かりすぎても「辛い」とは思わずに、受け入れることができるのではないでしょうか。

自分に余裕がないと分かったとしても受け入れられないから、辛いですよね・・・。

三つ目。少しレベルアップ。

そこで一歩踏み込んで、相手を助けてあげましょうと思うかもしれません。
気持ちが判るんだからコミットメントすれば助けられる状態ではあるんですよね。
そこで辛くなるのは無力感が疼いているのかもしれません。

だから、そんなときは選択なんです。
その相手の気持ちが判るところに一歩踏み込んでいくか、
それとも一旦その場を引いて、自分を立て直すことを選ぶのか。

その態度が明確にならないと中途半端になるし、不安定になってしまいますね。
この中途半端な状態が一番辛いんです。

四つ目。また少しレベルアップ。

そして、状況によっては、自分の辛い気持ちを乗り越えて相手に与えることが必要な場面もあります。
「罪悪感があるんだよな・・・辛いよなあ」と相手の気持ちが判ったとしても、叱ることが必要なときもいくらでもあります。
子供を育ててる親御さん。
いつもそんな葛藤の連続じゃないかなーと思うんです。

「自己嫌悪が出てきてそんなに自分を責めてしまってるんだよな」と分かったとしても、「そんなことしてたらあかんやろ」と突き放す必要があるときだってあるんですよね。

この辺は本当に人間性が問われる場面ですね。
周りから見たら、酷い奴に見えたり、偽善者のように感じてしまうときもあるから。
カウンセリングの中でも「嫌われるだろうなあ」なんて感じながら、あえて厳しく接することもあります。

これだけ並べられると余計困ってしまうかもしれません・・・。
一つ一つクリアにしてみて欲しいなあ・・・と思います。
まずは1番と2番から。
そうすれば自然と3,4へとプロセスを進めることができますねー。

簡単に纏めるつもりが長くなってしまった・・・

読んでくださってありがとうございます。


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