(3/9)変化したもの


コラムにも描いたんですが、子どもが生まれた日にカウンセリングルームに行くと、僕の顔や雰囲気が相当スッキリしていたようで、みんなに「あんたは何を産んできたん?」て言われてたんですよね。
確かに何かが変わったような感じがして、でも、それが何かははっきりと分からないから、時々自分をチェックするように意識を向けるようにしてます。
深いこと考えずに、どんな変化が起きたのかを。

8日は僕の休日でしたので、昼から病院に行って、妻ともそんな話をしてました。
深希が生まれただけじゃなくて、僕らも生まれ変わったんだな・・・という話。
本当に家族になったんだなあ・・・という実感も。

改めてどんな変化が出て来たんかな?と見つめて数日。
何となくですが、色々気づいてきました。

一つは、より深い安定感。
ずーんと腹が据わってます(笑)
だから、ある部分では甘えがなくなって厳しさも増していますし、
その一方では、許容範囲も広がってるように思います。
切るところは切る、受け入れるところは受け入れる。
そういう今まで曖昧だった部分がより明確化されたような感じがします。

それは責任感が強まった・・・とも言えるし、
ガツガツしたところが少なくなった・・・とも言えるかな、と思います。

今まで仕事に対して特にガツガツ取り組んできたところがありました。
でも、今はそこに“余裕”を作ることを覚えたような感じがします。
いや、その表現は正しくないなあ・・・。
“余裕”を作ることに楽しみを見出した・・・という感覚の方が近いかも。

例えば、妻が入院して、スクランブル体制がスタートしたとき、カウンセリングの予約の一切をストップさせていただいたんです。
だから、今週はけっこう空き時間があるんですよね。

今までなら、そこに面談や電話のスタンバイをバシバシ追加してたと思うんです。
待ってくれているお客さまがいる、
僕がもっと先頭切って頑張らなければ、
そんな思いからでした。

でも、今は面談のみ多少は追加したもののスケジュールには白い部分も目立ってます。
それがあまり気にならないんですよね。
待ってくださってるお客さま(特に電話のお客さま)には申し訳ないと思う一方で、その白い余裕がまた何か色んなものを創り出してくれるように感じるんです。
それが結果として、僕のカウンセリング技術を高めてくれるんじゃないかな・・・と思うのです。

もう一つは当たり前のことかもしれませんが、家族への意識がすごく高まりました。
家族を大切にしよう・・・今までもそうは思ってきたのですが、今はもっと強く、深く感じます。
何のためにこんなに頑張るの?と言われたら、僕一人のため、というよりは、家族のためです。
それをより深く認識したんだろうと思います。

いつかこのコラムにも写真として掲載できたらいいんですけど、理加とショコラと深希が3人並んで家のソファに座ってる、そんなイメージが自然と浮かぶんです。
そのイメージが浮かぶと、自然とにやけてしまいます。
なんだかとても笑えるし、ものすごくかわいくて、いとおしい構図です。
そして、強くて、大きなエネルギーを感じるんですね、やる気、という。

これは本当に初めて感じました。
新鮮すぎて、昔から当たり前のようにあったものに気づいたような驚きさえあったんです。

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そんなことを思っていたら、学生時代の友人から電話がかかってきました。
奥さんとの仲がうまくいってない、とのこと。
彼から電話がかかるのは、なんか問題が起きたときか、飲みの誘いか、どちらか。
カウンセラーということを知ってからは結構深い話まで出来るようになった仲です。

でも、最近、そんな話をよく友人から持ちかけられますな・・・。

彼の場合は「もう、あなたとはやっていけないかも・・・」というようなことを言われたらしいんです。

彼もまたとてもハードワーカーでして、朝早くから深夜まで、土日も関係なく働き続けてるような男です。

奥さんの様子などを聞いてみて「こりゃ、相当、奥さん、お怒りモードやで」って話をした後、彼に聞いてみたんです。
「お前が一番大切にしたいものって何やねん?」って。

「もちろん家族やな・・・。ほんまはこんな仕事ばっかりせずに、嫁さんと過ごす時間作りたいねんけどなあ・・・。仕事がまためちゃくちゃ忙しくなってしまってなー」

即答でした。

「じゃあ、明日、朝イチから、奥さんに『最近どこも行って無いから、遊び行こうか』って言えるか?」って聞いたんです。

「そりゃ、無理や。明日も朝から仕事や。今、休まれへんねん。土曜も日曜も無いくらいやねんから」

これも即答でした。

「それ、奥さんが聞いたらどう思うねん?喜んでくれるとでも思うんか?」ってツッコミを入れます。

「だって、しゃーないやろ、仕事やねんから」と彼。

「いやいや、俺が聞いてるのは奥さんの気持ちやねんて。お前の理由は分かるっちゅうねん。
でも、そうやっていつも仕事仕事って逃げてきたんちゃうか?
奥さんの気持ち、考えてるつもりで何も考えてないんとちゃうか?
それで奥さんに『やっていけないかも』って言われて焦って、不安になって、また、逃げようとしてるんちゃうんか?」

こういう時の僕のツッコミは容赦ないです・・・。
文字にするときついですけど、実際はゆっくり諭すように、じっくり話してます。

彼は押し黙った後、「お前、カウンセラーみたいやなあ・・・(笑)。やられたわ・・・。その通りやわ」と。

「奥さんに、ほんまに言いたいこと、言わなあかんこと、何も言うてへんやろ?
それに、自分が大切にしたいもの、もう一度、見つめてみろよ。」というと、

「分かったわ。俺なりに考えてみるわ」と彼。

実はここが一番ポイントなんですけど・・・、僕はそんな彼に言いました。

「ダメ押し言うてもええか?
そうやって考えてたら、たぶん、半年後もずっと考えてることになるで。
本音は『こんな仕事が大変な時期に何でそんなこと言うねん』やろ?
それが逃げってことになんねん。
しんどいことって、ほんま、立て続けに起こるもんやから、腹括って態度で示さな、何も変わらへんねんで。
家族が一番なら、家族のために今の仕事捨ててみ。
ほんまにそう思うんなら、できるはずやで。
もっと楽な仕事、お前なら探せるやろ。
そこで自信なくしてどうすんねん。」

「相変わらず、厳しいなあー。でも、ほんま、その通りやわ。俺、甘かったわ。目が覚めた。何かやってみるわ」と言って、彼は電話を切りました。

別に仕事を辞めることを推奨してるわけじゃないんですよね。
仕事を理由にしたらあかんで・・・と言いたいわけです。
それを理由にしたら、「家族が一番」というのは嘘になってしまいます。
そこに彼の自信の無さが隠れているんです。
腹括って自分や奥さんと向き合ってみろよ、というのが僕の一番言いたいことです。

伝わったかどうか・・・は分からないけれど、彼が何かしらの変化を起こしてくれることを願ってます。
ついつい友人ともなると、熱くなってしまう自分がいるようで・・・(笑)

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父親ってのはなかなか実感が沸かないもの・・・と聞いていたのですが、日曜日に一日会えなかっただけで、ちょっと物足りなくなってしまったんです。
8日はその分を取り返すべく、2回もミルクをあげてしまいました。
何とまあ、かわいい生き物なんでしょう・・・。
うーん。
すっかりはまってしまいました・・・。

妻は産後と思えないくらい元気で、色んなものが食べられることが嬉しくてしょうがない様子。
退院した日に焼肉を食べに行こう!って誘ったら、大喜び。
この半年以上、まともに好きなものが食べられなかったから、どこへでも誘える今が嬉しいです。

 

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