自分が本当に望むものを知るにはどうしたらいい?



思考の罠にはまってしまうと、なかなか本当の気持ちに気付けません。
「望むもの」とは「感情」が教えてくれます。
ワクワクするもの、好きなものとの出会いから知ることができるのです。

今日はリクエストにお答えしましょう!!
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自分が人生に本当に望むものを知るにはどうしたらいいでしょうか?
恋人の浮気がきっかけで根本さんの前職のホームページに繋がり、お陰様で自分が我慢してきたことや人との距離感など、自分がどれだけ嫌な人間かも含め学ばせて頂いています。
今置かれた場所で出来ることを感謝しつつ行うことにつとめて、と気付いたら良い歳で子供はおろか結婚もしていません。このまま、目の前のことをやるだけで良いのでしょうか?
子供も欲しいし出来れば結婚もしたい。と思っていますがここまで出来ていないからには私自身は本当には望んでいないのではないかとふと思いました。
今の職場は20年続いているのですが、それは自分が望むからなのでしょうか?
毎年、3月には辞めよう、辞めて婚活しようと思い早、10年が経過しています。
(Nさん)
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頭で考えてしまうこと、多くないでしょうか?
あれやこれやと考えすぎて行動できなかったり、思考の罠にはまってずぶずぶと何が何だか分からなくなったり。

お気づきのように「本当に望んでいないのかも」というのも一つの見方です。
今の職場も「自分が望んでここにいる」のかもしれません。

自分の人生に望むものに気付くにはやはり「感情」がカギになります。
「思考」ではないんですね。

昔、こんな方がいました。
ずっと興味がある仕事があったんです。でも、それだけで食べていくのは難しい職業です。
だから、彼は迷っていました。
「これから結婚もするだろう、子どももできるだろう、今の安定した仕事ならば家族を養うことができるが、その仕事では難しいかもしれない。だとしたら無理に飛び込む必要はないんじゃないか?」
そんなことを何年も考えていたんですね。
私が彼とお会いしたとき、すっかり思考の罠にはまっていました。
そういう仕事に興味はある、でも、踏み込めない。。。
どうしたらいいんだろう?
私はその時も同じことをお伝えしました。「考えるな」と。
「一旦頭をからっぽにする時間を作れ」と。

考えるというのは「怖れ」という感情が作ります。
自分が望むこと、したいことに飛び込むには「勇気」がいりますし、そのためには「情熱」も必要です。
もちろん、リスクを取ることですからそれは「怖い」ことでもあります。

その時、賢い大人の頭は「リスクを取って失敗する怖れよりも、リスクを取らずに失敗しないこと」を選択させようとして、そのための理論構築を始めます。

・家族を養わなきゃ
・大人なんだから
・この年で飛び込むには遅すぎる
・そんなリスクを取るべきではない
・失敗したらどうするんだ

でも、それは「やらないための理由」に過ぎません。

つまり、「思考」にハマってしまうと、どうしたってしたいことができなくなるのです。
だって、そのために「考える」わけですからね。

これは「自分が本当に望むことを知る」ことも同じです。
Nさんがもしそれを知ったとしたら、今回紹介した彼のようなパターンにハマる可能性が大いにあります。

実は「自分が本当にしたいことが分からない」というカウンセリングってとっても多いんですね。
その問題にハマる多くの方が、この思考の罠に取りつかれているんです。

繰り返しになりますが、「感情」がカギです。

Nさんが情熱を感じるもの、好きなもの、楽しいもの、ワクワクするもの、ドキドキするもの、、、何でしょうか?

それは「仕事終わりの夕方に、良さげな雰囲気を醸し出す呑み屋の暖簾をくぐること」でもOKだし、「来月の旅行でどのホテルに泊まろうか?どのエアラインを使おうか?どこに観光しようか?どのレストランで食事をしようか?をワクワクしながらネットで調べてる」ことでもOKです。

その自分がワクワクドキドキときめきを感じるところが「本当に望むもの」です。
それを重ねていくと、自分が生きたい人生が見えてきます。

私たちは傷つき、その傷が怖れを作り、ほんとうに望むものを隠してしまってることも多いんです。
本当は結婚したくても、恋の傷が大きすぎて、その「したい気持ち」が隠されてしまってることも少なくありません。

素直になれなくなってしまうんですね。

だから、Nさんには一度、日常を離れることをお勧めしたいんです。
脳を溶かす時間。
自分が好きなもの、ワクワクするものを発見するための時間。

もし、それが見つかっているのであれば、ぜひ、その回数を増やしてみましょう。
「ワクワクすること、好きなことができる」という体験を自分自身にさせてあげるんですね。

そうするとしたい生き方が見えてきます。

私も何年か前は自分が本当に望むものって何だろう?って思ってました。
なかなか見つからずにボーっとしてるところで大きな問題が起こり、自分と直面せざるを得なくなりました。
そして、あれこれと試行錯誤した結果、ああ、自分は文章を書くのが好きだから本を書きたいな、旅が好きだからあちこちを旅して仕事をしたいな、心理学が好きだからそれをもっと多くの人に広めるような仕事をしたいな、家族が好きだから家族と一緒にいられる時間をもっと作りたいな、などと思うようになりました。

ボーっとできる、何も考えられない、ただただ心地よい・・・そんな空間に自分を連れて行ってあげてください。
・南の島
・温泉
・エステ(マッサージ)
・スイーツ三昧
・シティホテル
・映画三昧
・ディズニーランド
などなど、そういう感情がイキイキする時間をぜひ自分のために作ってあげましょう。

必ずそれは見つかりますから!

心理学の手法として代表的なものもあります。
もちろん、Nさんの人生を掘り下げていくカウンセリング的な手法もあります。

ただ、本当に望むもののヒントは「子ども時代」にあります。
何が好きだったか、何にワクワクしていたのか。
それを思い出してみるのも一つの方法ですね。

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