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私たちはつい「自分が感じやすい愛し方」を基準に相手を見てしまうものですが、人は「視覚」「聴覚」「触覚」と3つの愛し方を持っているものです。
そのタイプがすれ違うと愛情が受け取れなくなってしまうのです。
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今日はリクエストにお応えしたいと思います~!!
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1.私の身内は、お金や物で気持ちを表現しようとします。
子供や孫が可愛いからお小遣いを渡す・物を買ってあげる。愛情が深いほど高額になるのです。決して愛情を気持ちや心で表現しようとはしないのです。どうしてなのでしょう?
2.子供の頃なにかを覚えようと、初めての事にトライしたとき、親から「こんなことも出来ないの!?。ママが子供の頃は・・・」とよく言われました。
誰しも、最初から上手には出来ないと思うのですが、どうして覚えよう・トライしてみようという気持ちに水を差すようなことを言ってしまうのでしょうか?
(Kさん)
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分かりやすく纏めてくださって有難うございます!
まず「1」から私なりのお答えをさせていただきましょう。
愛情をお金やモノで表現する人って意外と多いかもしれませんね。
私の父もそういうタイプでしたね。
また、私のクライアントさんで、デートのたびに高額なブランド物を買ってくれる彼がいて戸惑っていた方もいますし、親がお金は出してくれたけど言葉での愛情表現は一切なかった経験を持つ方も少なくないですね。
皆さんの周りにもいらっしゃるんじゃないでしょうか?
そうするとKさんのように
>決して愛情を気持ちや心で表現しようとはしないのです。どうしてなのでしょう?
って感じるかもしれません。
もっと言葉で伝えればいいのに。
ハグなどのスキンシップで表現して欲しいのに、と。
でも、そう感じるのはKさんがそうした表現を“知っている”または、“価値があると思っている”からなのです。
それを「常識」って感じるかもしれないのですが、その「常識」もあくまで自分自身や自分の周りのものに過ぎません。
愛情表現って人それぞれのやり方があるんですよね。
だから、自分が与えてもらいたい愛し方を相手がしてくれなかったといっても、その相手に愛情がないとは言えません。
例えば、おばあちゃんの家に遊びに行ったらめちゃくちゃご飯を食べさせられたって経験がある方いらっしゃいませんか?
沖縄ではこれを「かめーかめー攻撃(食え、食え、攻撃)」って言うらしいのですが、体型を気にする年頃の女の子にとっては迷惑ですよね。
でも、それも愛情表現なんですよね。
おばあちゃんが若い頃、貧しくてお腹いっぱいご飯を食べられなかった時代があり、もちろん、自分の子どもたちにも辛い思いをさせてしまいました。
その思いがあるから、「お腹いっぱいご飯を食べられる」というのは幸せなことと感じていて、お腹いっぱいご飯を食べさせられる、というのは深い愛情を示す方法になりました。
つまり、それは愛なんですね。
うちの父も物で愛情を表現するタイプだったのですが、それは彼が幼少期に母を亡くし、継母にいじめられて育ったため、誰からも愛情を「言葉」「スキンシップ」でかけられたことがなかったからでした。
うちの父親にとっては「知らないこと」だったのです。
だから、お金を稼いでモノを与えることしかできなかったのです。
また、もし、彼が大人になって言葉での愛情表現を知ったとしても、それがすぐには出来ないこと、分かりますか?
そう、恥ずかしいんです。
私たちは自分の中にあるものしか与えられません。
どれだけ与えたいと思ったとしてもね。
Kさんの身内の方たちはお金や物を与えることで愛情を示すことしかできないのかもしれません。
どうしてそうなったのか?その背景を考えてみるのも受け取りやすくする方法ですよね。
そもそも愛情表現って3種類あると言われます。
・視覚型・・・目に見えるモノで愛情を示す方法。Kさんの身内の方はコレですね。
・聴覚型・・・言葉によって愛情を示す方法。
・触覚型・・・スキンシップによって愛情を示すやり方。
視覚型は男性に多いですし、特に古い方に多いですね。
日本人の男性って長らく「愛してる」「好き」て言葉を言えなかったこと、ご存知でしょうか?ほんとビートルズとかプレスリーが日本に入って来てからの文化なんですよね。
聴覚型は女性に多いですね。
だから、モノをもらうのも嬉しいけれど、それに手紙が添えられていたり、渡すときに一言「愛してる」って言われることで愛情を感じます。逆に言えば、言葉をかけてもらえないと愛情に不信を抱いてしまいます。
触覚型はくっついたり、ハグしたりすることで愛情を表現するタイプですね。歩く時は手を繋ぎたかったり、セックスをとても重要視していたり。
この3つのどのパターンも私たちは持っているものですが、特に強い型があり、その方法で愛情を示しますし、その方法で愛して欲しいと思っています。
だから、視覚型の彼と聴覚型の彼女が付き合うと、愛情がすれ違ってしまうんです。
彼はプレゼントをしてこれで愛情を示せてると思っていますが、彼女は言葉が添えられていないので何か寂しいのです。本当に愛されてるのか不安になってしまうのです。
だから、それに気付いた方が工夫する必要があるんですね。
すなわち「受け取り上手」になってあげることが大事なんです。
私たちはつい、自分が感じやすい方法で愛を要求します。
「ちゃんと言葉で言ってよ!分からないじゃないの!」って。
そう、それって「要求」なんです。
だから、その結果彼が無理やり言葉で言ったとしても、イマイチ愛を感じられません。
「そっかー、彼はこうしてプレゼントしてくれることで愛情を示してくれてるんだ。じゃあ、私のためを思って一生懸命選んでくれたんだな。それは有難いな。」
と受け取ると「感謝」の気持ちが生まれます。
その感謝の気持ちから彼に「お願い」ができるようになります。
「ねえ、プレゼントありがとう。一生懸命選んでくれてすごく嬉しい。愛されてるなって感じがするの。でも、良かったら一言言葉も添えてくれたらもっと嬉しいな。勇気要るかなあ?」
って感じで。
そうすると彼は請求書を突き付けられたような感じはしませんから、「あ、そうか。彼女はそうするともっと喜んでくれるのか」って学ぶことができるんです。
だから、まずは「自分のやり方」を要求するのではなく、「相手の愛し方」を「受け取る」ということが大切なんだな、と覚えておいてください。
カウンセリングやセミナーでも、とてもよくお聞きする質問に「相手の人はどんな風に愛を受け取る人ですか?」というものがあります。
皆さんもぜひ考えてみてください。
皆さんのご両親はどんな風に人を愛する人ですか?
私の父はモノで、母は言葉とスキンシップで示す人です。
妻はスキンシップですね。同時に言葉も大切にしています。
そして、「あなたはどんな風に愛情を表現してますか?」を考えてみてください。
私の場合は、言葉もかけますし、モノもありますが、一番はスキンシップかもしれません。
愛が受け取れると幸せがぐっと広がります。
また長くなってしまいました(苦笑)
「2」はまた明日お答えしたいと思います!
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