近親相姦の夢が教えてくれる心の状態とは?~夢分析の例~



夢というのは心の中に眠っている感情を解放するために潜在意識が見せてくれるもの、という解釈をします。

根本さんこんにちは。
自立系武闘派女子、いや根本系武闘派女子のMです。

私は一年半ほど付き合ってる不倫の彼がいます。私が独身、彼が既婚です。今は私が海外に在住して遠距離です。

お恨み帳を書き始め、少しスッキリすることもありますが、まだまだ依存や執着が強い状態です。

自分なりに彼にハマってしまった原因を考えると、理想の父親を彼に求めている、結婚したいけど結婚にいいイメージがない。後最近気づいたのは、母が仕事人間で休日も仕事をしていたのですが、彼も同じで彼に母を投影しているのかもしれないことです。インナーチャイルドが癒されてないのか、彼と過ごす時はすごく甘えたくなります。

このような背景を踏まえて相談したいのは、彼と付き合うようになってからよく家族の誰かに近親相姦される夢を見るようになりました。
父、母、姉、兄がいるのですが、全員夢に出てきました。定かではありませんが、母と姉が多いかと思います。夢の中でやめて、嫌だと必死に叫び、本当に嫌な気持ちになります。またその感覚がリアルで、寝起きの状態では、今のは現実だったのかもしれない、、と思うほどです。

夢を見るようになったのは彼と付き合ってからですが、本当に自分でも恥ずかしいのですが、オナニーをする時近親相姦のAV(父、娘)見て興奮してしまいます。そしてその後すごく自分が汚く思え、また犯されている女優さんにものすごく申し訳なくなり、罪悪感を感じます。

私には近親相姦願望はないと思うのですが頻繁に夢に出たり、性的興奮の際にそういうものを使ったりする自分が本当に気持ち悪いし、夢に出て来るときは本当に嫌です。何か潜在意識からのメッセージなのでしょうか?

ネタにしていただけると幸いです。
よろしくお願いします。
(Mさん)

根本系武闘派女子という言葉は初めて耳にしましたけど、それって自立系武闘派女子よりもつおいってこと???(笑)

まあ、文面から察するにバリバリの武闘派であることは疑いようがないですし、とても情熱的かつ、感性豊か、直観力豊かな女子であろうかと思います。
後に触れますけど、近親相姦願望というのは私たち全員が持つものですが、それが顕在意識レベルまで引き上げられるわけですから、Mさんがそれだけ強いパワーをお持ちであり、心の深いレベルと繋がって生きてらっしゃることを表していると思います。
クリエーター系、アーティスト系のお仕事をしていたり、自由で開放的な生き方をされている方からよく聞くジャンルなんですよね。

さて、夢というのは今の状況をそのまま映し出す場合もありますが、多くの場合、その潜在意識にある「感情」というのがキーワードになります。

私の夢分析の基本というのはこんな感じです。

日常生活で感じきれていない(抑圧している)感情を解放するために見るのが夢。
感じきれない感情は潜在意識に溜まっていきますが、それを夢を通じて解放しようとする心の働きと捉えます。
そして、夢の中では、その感情を感じやすい情景、シチュエーションを作ります。

例えば、職場でミスをしてすごく叱られて悲しいし、辛いんだけど、何よりも悔しい!!なんて思いをしたとしましょう。
職場では泣きじゃくれないし、ましてやそういう上司に対して怒りまくれないため、その悲しみや辛さや悔しさは潜在意識に抑圧されていきます。

そうすると、その晩、「大好きな恋人に浮気されてすごく悲しくて辛くて怒っている夢」を見たりするのです。

朝起きたときに、「うーん、私は今、恋人いないんだけどなあ。むしろ、あの野良猫男を追いつめようと包囲網を築いている最中なんだけどなあ。」なんて疑問に思うわけですが、彼女にとって「怒り、悲しみ、辛さ」を解放するのにちょうどいいシチュエーションとして潜在意識が選んだのがその夢なのです。

だから、夢を解釈するには、その夢で感じた感情に注目していくといいんです。

ただ、これですべてが説明できるわけではなく、時には、その夢が見せてくれる意味を解釈していく必要もあります。

で、そういう点でMさんの夢について分析してみると、近親相姦の夢を見たとき、Mさんはどんな感情を感じているのでしょうか???というのがポイントの一つ目です。

少なくても嫌悪感、罪悪感などを強烈に感じていらっしゃるわけですよね。
「いけないことをしてる」というのも、あるかもしれません。

彼と付き合い始めてから、ということは、彼のことが好きで甘えたい気持ちがある一方で、それくらい強い嫌悪感や罪悪感を心に溜め込んでしまってるのかもしれません。

「彼と付き合うってことは、近親相姦をしてるかのような罪悪感や嫌悪感を感じているんですよ」と夢が教えてくれているわけです。

この辺はシンプルな解釈ですが、意外と的を得てるかもしれません。

だから、彼とのお付き合いの中で、しっかりとその感情と向き合っていくことが、その夢を見なくて済む方法と言えますね。
潜在意識の中に抑圧するのではなく、顕在意識の中で罪悪感や嫌悪感を手放していく、ということです。

さて、そもそも近親相姦というのは心理学的に見ても非常に興味深いテーマで、実は私たちは幼少期に全員が近親相姦願望(近親相姦欲求)を持つとされています。

とはいえ、幼少期ですから、性的な意味というわけではなく、「もっとママに甘えたい。もっとパパとくっついていたい。」という、強い欲求なんですね。
そして、その思いを大人目線で解釈すると近親相姦になるわけです。

だから、Mさんのインナーチャイルドが癒されていない・・・というのは、ある意味正解かもしれません。

幼少期にママやパパに甘えたい、もっと受け入れてもらいたい、もっと愛して欲しい、そして、もっともっとママやパパを愛したい、幸せにしてあげたい、という強烈な思いがあり、それが今に至るまでずっと潜在意識の中に眠っていたのかもしれません。

その思いが彼とのお付き合いによって顕在意識に登って来たのかもしれませんし、オナニーをする時に近親相姦のAVを見てしまう、というのも、まさにそうした親やきょうだいからの愛を求めている幼い私(インナーチャイルド)がもたらしたものかもしれません。

そもそも不倫というのはMさんも感じていらっしゃるように「父親の愛を求めて」という側面も多いんですね。
実の父からもらえなかった愛を、同じ“夫、父親”の立場である既婚者の彼からもらおうと思う心理です。

また、最近は特に男性が優しく女性的な面も持っているので、父親だけでなく、母親からの愛を彼からもらおうとするケースも少なくないかもしれません。

だから、ある意味、不倫願望は意識する、しないに関わらず全員が持っているものと思っていいんですね。
親から愛されなかった人はやはり愛されたいと思うし、親から愛された人はもっと愛されたいと思うわけですから。

だから、Mさんの場合は、父親から、というのはもちろんですが、彼に母親を投影しているところかも、母親からの愛も同時に求めているのかもしれないですね。
その思いが強烈である分だけ、近親相姦の夢という形で出てきているのでしょう。

そういう風に解釈すると、近親相姦の夢やAVを嫌悪するのではなく、それくらい自分が親やきょうだいの愛情を求めているんだ、それに飢えているんだ、という風に解釈してあげると、また自分自身に優しくなれるのではないでしょうか。

インナーチャイルドの癒し方(愛し方)ですが、基本的には心の中にいる幼い女の子を、今の大人の私が愛してあげる、というアプローチが一番シンプルで安全だと思っています。

クッションやぬいぐるみを抱いて、小さい女の子を抱っこしているような気分になって、その子に色々と愛情を注いであげます。
そして、その子が笑顔になれるようにイメージの世界で遊んであげたり、いっぱい褒めてあげたり、頭を撫でてあげたり、ギュッと抱きしめてあげたりします。

そうすることで、内なる女の子が癒されていき、インナーチャイルドが持つポジティブな側面(創造性、元気、パワフル、無邪気さ、かわいらしさ、自然さ、素直さ、勇気、好奇心など)が解放されていきます。

さて、そういう風に解釈すれば、決して近親相姦の夢が悪いわけではない、ということが分かると思いますが、それくらい子ども時代に抑圧してきたものがいっぱいあるわけですよね?

だから、改めて両親と向き合ってみるといいと思います。

・子ども時代にどんなことを我慢していたのか?

・子ども時代、親に言いたいけれど言えなかったこと、分かって欲しかったことってどんなことなのか?

そういう部分をリスト化してみたり、親へのお手紙として書いてみたりするのも効果的かと思います。

少なくても気持ちの整理にはなりますね。

また、彼との関係を見れば、不倫というのはMさんの体質(?)に合ってるのでしょうか?
今回潜在罪意識奥深くに隠されていた思いが浮上してきたのは彼のお陰なので、そこでは意味があったと言えますけれど、この先、自分を傷つけるような思いが消えないのならば、勇気を出して手放すことも大事なことかもしれませんね。

インナーチャイルドを通じて、自分自身を愛すること、自分を大切にすることなどを学びつつ、これから先の人生についても考えていければと思います。

うーん、今日はとてもまじめな文章になりましたね(笑)

ということで、自分を愛し、大切にする心がけはこちらからも学べますので、ぜひ参考になさってくださいね!!(ステマだ!)


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