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「書く」という行動は情報をギュッと圧縮しないとできないので、実はそれなりの慣れやらスキルやらが必要です。
でも、それも手段の一つ。もっと大切なことがあると思いませんか。
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ブログなどで日々大切なものをもらいながら過ごしています。本当にいつもありがとうございます。
さて先生。
わたし、人生初の円形脱毛を拵えました。本日ヘアサロンにて発覚。ようやく自分が苦しんでいるとわかりました。
最近、気掛かりこそあったものの、そこまでストレスになっていたとは気付かず、むしろ鞭打って過ごしてました。
原因は、わたしの仕事に対する葛藤かと思ってます。
セラピストとして1ヶ月半くらい、じわじわ活動しております。
仕事の内容そのものは「好き!喜んでやる!」ですし、仕事に達成感もワクワクも感謝も感じます。いまはこの道を進んでいきたいと思います。
ですが、本格的に始動しようとすると「気が重い…けどやらなきゃ…」と抵抗が。ブログ書いて自己アピールせねばと思うのですが、途端に借り物のような言葉になったり、言葉が出てこなかったり。
そして「どうしていいか、わからない」と、フリーズ。結局何もアウトプットせず、その先に進めずにいます。単純に怠慢だったり、必死さが欠如してたりもあるのだと思います。
ですが、そんな自分でも、とてもありがたいことに、人とのご縁が繋がったり、応援してくれる方々がいたり、追い風も感じます。
なので、一歩踏み出したい!と思うのですが、やがて抵抗とフリーズが…。
勇気を出して、もっと多くの人に仕事を届けたいとは思っています。
どうしたら進んで行けるのか。
それとも、いまは進むときじゃないのか。
道をどこかで間違ってしまっていて、ほんとはそっちじゃないから、先に進めないのか。
それとも全てドラマチックに進むための自作自演?!
先生ならどう感じるか、教えていただきたいです。
自分ではよく見えません。
読んでくださりありがとうございました。
お答えしてくれなくても、こんな弱いわたしをさらけ出せたことで、何か変わるような気もしています。
どうぞご自愛くださいませね。
またお目にかかること、楽しみにしております。
(Tさん)
このネタは最近すっかり閑散としております「カウンセラー向けブログ&メルマガ」で扱ってもいいのですが、仕事に対するモチベーションと具体的なやり方のアンバランスさにおいては、セラピストのみならず、経営者、営業、店長、医者、弁護士、マネージャー、販売員に至るまで様々な業種からご相談を頂いておりますので、こちらでご紹介させていただきます、という長い前振りでございます。
よく、
>仕事の内容そのものは「好き!喜んでやる!」ですし、仕事に達成感もワクワクも感謝も感じます。いまはこの道を進んでいきたいと思います。
という高いモチベーションを持って新規のお仕事を始めることがよくありますよね。
特に独立開業だったり、新規事業ということであれば、なおさらでしょう。
ところが、よくあるのが、
>本格的に始動しようとすると「気が重い…けどやらなきゃ…」と抵抗が。ブログ書いて自己アピールせねばと思うのですが、途端に借り物のような言葉になったり、言葉が出てこなかったり。
というもの。
「その気はあるんだけど体が言うことを聞かぬのじゃ」というおじいちゃんみたいな状況になるわけです。
あ、これ、別に下ネタではないですからね。。。
で、たいていそういう時に
>単純に怠慢だったり、必死さが欠如してたりもあるのだと思います。
という風に自分を責めるのですが、それはお門違いというものでございまして、見事にエゴの罠にハマってしまっているのでございます。
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さて、カウンセラー、セラピスト、コーチ、ヒーラー、占い師などの方にとって、今の時代はけっこう「ブログ、メルマガ」が重要なアイテムになってまして、それを書いてナンボ、そこでアクセス数を稼いでナンボ、という状況になっています。
私もその恩恵に預かりまくる一人で、今、インターネットがなくなったら確実に失業するほどに依存しています。
だから、皆さん、ブログ書こう!みたいなノリになるのですが、そこでいきなりいい文章が書けたら、そらプロなんていらねえ、という世界の話なんです。
>ブログ書いて自己アピールせねばと思うのですが、途端に借り物のような言葉になったり、言葉が出てこなかったり。
口語と文語はやっぱり違いますよね。
私のブログ、時々面白いこと書いて読者にきゃっきゃ喜んでいただいていますけど、その内容をそっくりそのままセミナーでしゃべるとほぼ滑ります。
セミナーなどの口語用にはアレンジを加えないといけないんですね。
逆にセミナーで受けた言葉をそのまま文章にすると、やはり「ん?」って感じがします。
確かに文章には「 」とセリフ調にすることで読者の想像力を掻き立てるやり方もあるので、口語→文語の方がまだマシで、そこそこウケるものです。
で、今まであまり文章を書くことに接していなくて(それは宣伝文とか告知文とか営業系の文章を、という意味ね。)口語で生きていた人がいきなりブログを書いてうまく行く、なんて天才みたいなもんです。
私なんて20年近く前に初めて「心理学講座」を書いたときなんて、震えながら「ほんとにこれでいいのか?この内容でいいのか?」と不安で仕方ありませんでした。
人前では話せる内容も、文章にしたら全然プレッシャーが違うんです。
でも、当たり前ですよね。
文章と言うのは「繰り返し読むに耐えうる質」が求められるものですから。
こんなこと書くとまたプレッシャーになっちゃいますけど(笑)
話し言葉は、ふつうは一回聞いて「なるほどー」と思わせることができればいいので、営業トークであるように「勢い」とか「説得力」で何とか丸め込ませることもできるわけです。
ところが、書き言葉は情報が一気に圧縮されます。
こんな数字があるそうです。
言葉のみ・・7%
音声のみ・38%
その他・・55%
これ、コミュニケーションの割合だそうで、その他というのは表情、視線、ボディランゲージ、絵や図表などの情報のことです。
私たちは言葉でのコミュニケーションが重要って思っていますが、実はそれ以外の情報の方が多くやり取りされてるわけですね。
海外に行って言葉などさっぱり分からないのに何となく意思疎通ができる理由が分かるでしょう?
お店に行って感情のない声で「ありがとうございました」って言われても嬉しくない理由が分かるでしょう?
で、その数字を私のお仕事に変えて見ればこんな感じ。
ブログ、メルマガ・・7%
電話セッション:・55%(7%+38%)
セミナー、対面:100%
ま、実際のところ、文章だけのメルマガやブログにもその人のエネルギーが乗っかるので、同じ文章を書いていても人によって響き方が違うのですが、そこは本題じゃないので脇に置きましょう。
つまり、いきなり仕事でブログやメルマガを書き始めると、自分がふだん使っているコミュニケーションを7%にぎゅっと圧縮しなきゃいけなくなるってことなんです。
会って話せば100%です。
でも、ブログにすれば7%です。
そうすると会って伝えたいメッセージを7%に圧縮する作業ってめちゃくちゃ大変だと思いません?
これが皆さんが最初に躓かれる罠です。
そら、目の前の人に言葉や表情や音声やボディランゲージやら図表やらで説明するよりも、文章だけで説明するのは相当難しいです。
だから、借り物のような言葉になっちゃうわけです。
「あれ、これ、自分の言葉じゃないなあ」
「嘘ついてるみたいだなあ」
「ほんとうに言いたいことが表現できてない」
「こういうのってどう表現したら伝わるんだろう?」
「優しく書いたつもりがなんかきつい印象になってる」
「これ、面白くないだろうなあ」
「スベるよなあ」
「体が言うことを聞かぬのじゃって伝わるかなあ?いや、武闘派女子はエッチな奴が多いからきっと分かってくれるはず」
という風になってしまうのです。
だから、変な話ですけど「文章用の言葉を新たに習得する」ということが必要なわけですね。
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作家や画家を目指す人はいい作品を模写したりしますが、そんなことも必要かもしれません。
講演をする人はお気に入りの講演家や落語家の音声を聞き込んだりしますね。
(私もよくしていました)
だから、Tさんもお気に入りの記事を書き写すのも勉強になります。
そうして「語学を学ぶように、文章用の言葉を身に着ける」と思ってもいいでしょう。
ということで、借り物みたいになったり、なかなか筆が進まないのは、この話し言葉から書き言葉への転換が上手く行かないから、ということになります。
ある意味は慣れですし、ある意味外国語を学ぶみたいなものですから、ちょっと訓練が必要ってことですね。
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さて、もう一つは昔からよく言うのですが、その営業方法がTさんに向いてるかどうか?って話です。
たくさんの人に知っていただく、利用して頂くためにいろんなタイプの人がいまして、まことに卑近な話すですけど、私はよく漁に例えるんです。
投網タイプ、定置網タイプ、一本釣りタイプ、友釣りタイプなどがありまして、その違い、分かります??
投網タイプってのはセミナーなどを開いてそこで集客するタイプ。
定置網ってのは一つの場所に仕掛けておいてそこに集まる魚を獲るタイプ。
一本釣りってのは一人入魂みたいなタイプ。
友釣りってのは言い方悪いですけど、口コミで広げていくタイプ。
私などはどっちかと言うと投網と定置網を多用するタイプなわけです(笑)
Tさんはどんな方法が向いてるんでしょう?
>そんな自分でも、とてもありがたいことに、人とのご縁が繋がったり、応援してくれる方々がいたり、追い風も感じます。
ということは、もしかすると口コミで広がっていくタイプなのかもしれませんね。
で、例えば、友釣りを趣向するタイプの方がブログを書こうとするならば、普通に書こうとしても書けないもんです。
その場合は、自分の言葉で書くよりも、体験談を紹介したり、体験者に推薦文を書いてもらう方がやりやすいでしょうね。
だから、ここでも自分に合った方法っていうのを考えて応用する必要があるのですね。
ちなみにそもそも文章が書けない人はライターさんを雇ったり、それこそ、紹介文、推薦文、感想文、体験談などでブログを埋めるのもいいと思います。
そもそもブロガーとしてそのものを仕事にする人以外は、ブログはあくまで告知、集客の手段に過ぎないわけですよね。
手段というのはそれこそ無限にあるわけで、私の知人なども一切ブログなどは書かずに口コミだけで仕事をしてる人が何人もいます。
それに今は動画も簡単にアップできますから、ブログを作るよりもYouTubeにチャンネルを作った方がやりやすい人もいるでしょう。
手段やツールに振り回されて、本来やりたかった仕事ができなくなるのが、一番、困りますよね。それは社会的損失ですしね。
だから、あくまで書くことはツール、道具、手段に過ぎないと割り切ってみるのも大事ではないかと思うのです。
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そこで大切なのはその先、何をしたいのか?何を提供していきたいのか?というところですよね。
やはりそこが一番大事です。
大阪に住んでる人が東京にライブを見に行く!とするじゃないですか。
一番大事なのはライブを見ることであって、新幹線で行くか飛行機で行くか夜行バスで行くかの議論は二の次でいいと思うのです。でも、そこで
「飛行機がいいんだけど、ちょっと空港遠いんだよねえ、でも、乗ってみたいしなあ。安くあげるならバスだけど、この年だとしんどいじゃん。となるとやっぱり新幹線が一番無難かなあ」などとあれこれ悩んでいて、「もうしんどい、悩むの辛い」ってなってしまうのはどうでしょう?
手段を目的とはき違えるのはなかなかのパニックを起こします。
ブログはその手段ですから、それ以上に「何をしたいのか?」というセラピストとしてのヴィジョンを描き、かつ、そこにコミットすることがまずは肝心ですよね~。
セラピストとしてもっともっと活動してぇ!!と勝手にヨダレが出て来るようになったら、苦手なブログも乗り越えていけますし、そこまでせずとも口コミだか何だかで人が集まっちゃうかもしれません。
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ということで、方法はあれこれ模索する必要がありますけれど、あまりブログを書くことにこだわったり、負担を感じたりするのではなく、せっかく口コミがあるのですから適当にやっていくのがいいと思います。
せっかく好きなことを仕事にするのですから、楽しむことが一番ですよね。
その楽しんでる波動に人が寄せられてきます。
それがやっぱり一番かなあ、と思うのですが、いかがでしょうか。
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