問題というのは起こるべくして起きているので、何ら自分を責める必要なんてありません。



ある人が「こんなことしていてもダメですよね。早く辞めなきゃいけないですよね。」とおっしゃっていました。
彼女は夫と子供たちがいる一方で、好きな人ができ、その人との恋に夢中になっていました。けれど、家庭と恋とのハザマで苦しくなってカウンセリングやセミナーに通うようになったんですね。

最近、芸能人でも話題のW不倫という奴なんですけど、週刊誌などではだいぶ叩かれてしまうできごとです。

カウンセラーってそもそもそれが良いとか悪いとかの判断ってあまりしないものです。

私なんぞは「ふーん。そうなのねえ。」とクライアントさんが拍子抜けしてしまうくらいあっさりとした反応を返すそうです。(自覚症状はないのですが、皆さん、そうおっしゃるわけです。)

「真剣に聞いてないでしょ?」と鋭いツッコミをしてくる方もいまして、そういう時は満面の笑顔で「そんなことないですよぉ~!」って返すんですけど、ますます嘘くさいみたいです。そう、私、素直なんです(笑)

「そうならざるを得ない事情があるんでしょ?」って思っています。

師匠がよく言ってました。
「今日はいい天気だなあ!気持いいなあ!!じゃあ、浮気でもして夫を困らせるか!」なんて思う妻はいないって。

なんか事情があって、そうなっちゃってるわけです。
逆に言えば、その事情が解消されなきゃ、その行為もやめれらないわけで。

だから、「あら、そうなの。あなた大変ねえ」みたいなリアクションしか取れないんですよね。そこでは完璧オネエになってますけど。

それで、冒頭の問いに対して私はこんな風に聞くんです。

「じゃあ、あなた、やめられるわけ?いけない恋をしてるからってその彼と別れられるの?」って。

そうストレートに聞かれると、たいていの方は「あ、いや、そりゃ、今は別れられないです」って答えられます。

まあ、それも意地悪な質問で、「別れられるんだったらお前のところになんぞ、来ねーわ!!」って叫びたくなるでしょう?
ま、そらそうですわな。

だから、「別れるとか、不倫辞めるとか、家族どうするとか、手に余ることは考えない方がいいですよ」ってお伝えします。

「じゃあ、今のままでいいの?」て疑問が湧いてくると思うのですが、そこでも根本先生はのらりくらりと「じゃあ、どうするの?どうしたいの?」ってさらに意地悪な質問をするわけです。

「無理なことは体に悪いから辞めなよ」ってお伝えするわけです。

「じゃあ、なんでそんなことになっちゃったのか、考えてみる?」って選択を迫ります。

旦那に不満があったのか、平和な生活に退屈しちゃったのか、妥協だらけの人生だったのか、我慢の限界だったのか・・・。

それぞれに事情があるわけです。

私にとってはその事情の方が重要なので、今、その人がどんな風になっているのか?という「結果」についてはあまり興味を示さないのです。

「なるようになってこうなってるんだから」と思うわけです。

だから、その事情に目を向けませんか?って思うのです。

「もし、今彼と無理やり別れたとしたらどうなると思う?またあの退屈な生活に戻ると思ったらどう?嫌でしょう?どうせまた次の男を探しに出かけちゃうでしょう?だって、あなたそういう女なんだもん。」

嫌なこと言いよるなあ、と思うかもしれないけどね。まあ、それが真実でしょ?(笑)

そこでようやく「事情」が明らかになってきます。

ある人は、セックスに不満がありました。自分はもっと愛し合いたいと思うのに、夫がそんな風じゃない、と。
ある人は、我慢ばかりしていて限界を超えてしまいました。もう、あの夫の元で奴隷のように暮らすのは嫌だ、と。
ある人は、寂しくて寂しくて仕方なくなって、出会い系に登録していました。
ある人は、もっと自分らしくしたいと仕事を頑張っていたら、その人と出会ってしまいました。

避けようもなかったんですよね。

もちろん、今日のネタは奥さまの不倫をテーマに挙げてますけど、他の問題についても全く同じです。
そうならざるを得ない事情があって、今のあなたがいるんです。

だから、そこにはまったく責められるような欠点はありません。
川の水が上流から下流に流れるのが当たり前なように、そうなる他なかったんです。

そこを斟酌していけば、そうならざるを得ない事情があり、解決すべきはそこにあるんです。

どうしてそんなにセックスが好きなのに、それを表現できないの?とか。
どうして、そんなに我慢するようになっちゃったの?とか。
どうして、寂しさをそんなに我慢できるの?とか。
どうして、今までそんなに自分を抑えて生きて来たの?とか。

その問題(今日のネタで言えば不倫)がきっかけとなって、自分を知るチャンスが来てるんです。
自分の人生を変えるチャンスが今、ここに来てるんです。

だから、それは「美味しい」わけです。
そして、私は、その人生を変えるきっかけが来たことにワクワクしてしまいます。
これからこの人、どんな風に変わって行くんだろう?
どんな風に人生を創り替えていくんだろう?
どんな才能が開くんだろう?
そんなことを思ってしまうわけです。

あなたが今、抱えている問題は、そんな人生を自分らしく生きるために「変化する」チャンスを与えてくれているものです。
だから、苦しかったり、辛かったり、寂しかったり、不安だったりするかもしれないのだけど、それは今まで体験したことがない、新しい世界に足を踏み入れただけで、実のところ、何も問題は起きていません。
ただただ、自分の人生を生きるためのチャンスが訪れているだけです。

もっともっと女として輝きましょう!
もっともっと自分を主張してしまいましょう!
もっともっと自分を解放して、自由になっちゃいましょう!

それが自分らしい人生になればなるほど、不幸になる人なんていないのです。逆にみんな幸せになります。
そのためのきっかけとして、この問題(に見えるもの)が起きていると思えば、少しは楽になりません?

そのからくりはこちらでナンボでも解き明かすことができます。

「なるほどー。お母さんに求めていたものを、今、その彼に求めているのかもね。ってことは、お母さんがラスボスってことだよね。ちょっとそっちに目を向けて行きませんか?とりあえず、お恨み帳からね!」みたいに今できることもいっぱいあります。

なので、ぜひ、自分と向き合っていきましょう。
なぜ、自分がこうならざるを得ないのか?その理由を解き明かしていきましょう。
そうすれば、自分が今、どうすればいいのかも見えてきますし、どうしたいのかも分かってきます。

そんな自分を責める必要はありません。
「起きるべくして起きていること」しかないのですからね。

だから、全然大丈夫なんです。それだけでも覚えてもらえたら、ずいぶんと楽になりませんか?


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