自己主張と図々しさとわがままと自分勝手の差はどこにあるのか?


同じ言葉を言っても、ある人には好意的に取られ、ある人にはわがままだと窘められます。
じゃあ、どう違うんだろう?というと、もしかしたら意外な答えがあるのかもしれません。

根本先生
おはようございます。今日はさっそくですが、リクエストをお送りします。
「自己主張と図々しさとわがままと自分勝手の差はどこにあるのか?」です。

私は相手との距離感が近くなると依存が始まり、私のことを全部受け入れて!が強くなります。
例えば遊びにいく予定をキャンセルされると「仕方ないね、残念やわ。」と口では言いながらも、
「行きたいって言ったくせに!ほんまはどうでもいいんでしょ!」
と悶々としてそんな自分に罪悪感を感じます。

これを男性の友人に話したところ、「相手が喜ぶわがままなら、いくらしてもいいけど、無理じいは自分勝手になるよ」と言われ、え??と思いました。

私は誰とつきあっても、相手の男性がなにが喜ぶことで、なにが嫌がることなのかが、まったくわかりません。

過去に不倫男と付き合っていたときには、
「お前はひとりで生きていける奴やからな。(でも嫁は違うから)」と
休日は放置され、そのあと付き合った年下男くんには
「Hは自己主張がなさすぎて全然わからん。」と言われていました。

ちゃんと自己主張しなければ!と、今付き合っている不倫男にはがんばって伝えていましたが、相手が面倒そうにしているところを捕まえて「なんで?」と言うと、切れられてしまいました。

小さい頃から、母に「わがまま言うな!!」「そんなわがまま言ったら、お父さんに迷惑でしょ!」と言われ、家の中で自己主張を一切しなくなったと同時に、胸の中がどろどろでいっぱいになっていました。
高1くらいまでは「男性=私を憎み、嫌っている人」と認識していたことも思い出しました。

もう38歳だというのに、これから先も男性の地雷を踏み続けるのかと思うと、怖くて
お付き合いした男性とコミュニケーションがとれそうにありません。何かヒントをいただければ幸いです。
(Hさん)

うわー、いい質問を頂きました~。これ、テンション上がりますね~!

>「自己主張と図々しさとわがままと自分勝手の差はどこにあるのか?」

皆さんはどう考えます?どう思います?

また、どんな風に行動してます?

さて、結論から言ってしまうと、ほんとしょうもないです。

ヒントですが、これは「長所と短所と同じ」心理です。

過去記事を読み漁っている方は「え?これも?」とお気付きだと思います。

さあ、何だと思いますか?





(最近気に入っている行数を稼ぐ手段。そんなことしなくても長いのに、と言う声は封印)



はい。「自己主張と図々しさとわがままと自分勝手の違い」は、「受け取り手の気分」です。以上です。

男性の友人のセリフにヒントがありましたね。

>「相手が喜ぶわがままなら、いくらしてもいいけど、無理じいは自分勝手になるよ」

相手が喜ぶわがまま=OK。
無理じい=自分勝手。

これ、結局は相手が決めてるんですね。

「ねえ、ご飯食べに連れて行ってよー」というセリフがあったとします。
自分が好きな女の子から言われたら、それは当然嬉しい誘いですから、自己主張になります。
「そうやって自分から声かけてくる女の子っていいよね~」って言います。

ところが、好きでもない女の子からそう言われたら、当然嬉しくはないわけですから、図々しく感じます。
「そうやって無理強いするなよ。わがままな女だな!」ってキレられます。

まあ、そういうもんなんです。

だから、変な話、相手の気分によって「自己主張ができていいね」と「わがままだからやめなよ」という風になるんですな。

これが基本です。

「じゃあ、どうすりゃいいんだよ!」と思うでしょう?

まあ、あなたのことを好意的に受け止めてくれる人はあなたのことを自由な人といい、あなたのことをあまり好意的でない受け止め方をしている人は、あなたのことを自分勝手な人と言うのです。

だから、自由でいいんです。
自分が好きにしていいんです。

これが基本系なんですね。

で、大事なのは、結局、相手がどう思うか?を気にしてたら、それは他人軸の生き方となるので自分を失います。
そして、相手の顔色を窺うようになっていくので悪循環です。

だから、結局自己主張してもそれは相手の気分によって受け止め方は違う、だから、私は好きにして、自由にしていいんだ、というのが一番お伝えしたいメッセージです。

これは自分軸の考え方。それができた上で、次の人間関係をうまくやる話を読んで欲しいと思います。

さて、相手の気分によって「自己主張か自分勝手か図々しいかわがままか」に別れると言いましたが、人間関係が上手にできる人は、その辺の感覚を上手にキャッチできる人なんですね。

言い方を変えると相手との距離感を測るのが上手な人は「わがままを言ってるのに、そうと感じさせず、いい感じの自己主張となって相手に受け止めさせている」という行動を取ることができます。

それは「空気を読め」ということになるんですけど、それじゃあ、つまんないですから、もう少し具体的な話をします。

◎人が嫌がるのは自分の領域に踏み込まれたとき

特に自立系の人に顕著ですが、要するに「干渉される」ということが嫌なのです。

A.「あなたは私と一緒にご飯食べるのよ」
B.「ほら、ご飯、行くよ」
C.「ご飯、連れて行ってよー」
D.「一緒にご飯行こうよー」
E.「一緒にご飯食べ行かない?」
F.「一緒にご飯食べに行きたいなあ」
G.「一緒にご飯食べに行けたら嬉しいなあ」
H.「一緒にご飯食べに行くの、ダメですか?」

同じ意味でもこんなに表現が違いますね。
そして、あなたは無意識に(←ここ重要!無意識に!なんです)、相手によってこれを使い分けています。

たいてい、親など近い距離の人には上のような表現を使い(A~C)、距離のある相手には下の方の表現を使うと思います(F~H)。

これがお互いの認識で一致してたらいいわけですが、ズレてたら問題になります。

それで、図々しいとかわがままとか言われるのは、相手が思っている以上に自分が相手に近付きすぎた場合に起こるんですね。
そうすると、近すぎる!と感じて心理的にブロックをしてしまいます。

例えば、自分は相手に親密感を感じていてCを伝えたとします。
けれど、相手はそんなに親密感を感じていないので、え?と思います。
図々しいこと言うなあ、と思われるわけです。

一方、逆に相手はあなたに親密感を感じているのに、あなたがHのような表現を使ったら、その人は「よそよそしいなあ」と感じます。

特に、自分の行動を自分で決めたい人にとって、相手に自分の行動を制限されるのはすごく嫌です。
わがまま、図々しいという言われ方をするのは、たいてい、相手の領域に踏み込み過ぎた=干渉してしまった、ということになります。

「一緒にご飯に行く」ということに関して、相手に選択権がある状況が「自由」な状態です。
つまり「YesともNoとも言える」のが、選択肢・選択権がある状態です。

上の表現だと、E以降は選択肢を与えています。(もちろん、その言い方にもよりますけど。)

だから、通常はこちらの表現の方が無難ですね。

母子癒着などの「癒着問題」を抱える人は、実はこの傾向がより顕著になります。
お母さんとの距離が基準となってしまうので、距離がある人にもA~Cくらいのコミュニケーションをしてしまいます。

◎欲求は我慢すればするほど「重く」なる。

もう一つの大切な法則です。

「ご飯一緒に行きたいなあ」という思いが浮かんだときは、そんな重たいわけではありません。
ところが、それをずっと我慢していると、その気持ち(欲求)は次のように変化していきます。

「一緒にご飯行きたい」

「ご飯誘って欲しい」

「どうしてご飯誘ってくれないの?」

「どうせ私となんてご飯行きたくないんでしょ?」

みたいな感じです。

我慢してる分、「ご飯一緒に行きたい」という純粋な気持ちに、「欲求」が強く加わり、だんだんその欲求がイライラに変わって、「要求」となり、「不満」となります。

これ、完全なる自作自演なのです。

だから、我慢してる人は3番目か4番目のコミュニケーションばかりしています。

そして、これらは先ほどの「干渉」になりますから、相手に嫌がられるわけです。

◎距離感をちゃんと測れるようになるのは「自分軸」

距離感を測るためにはまず自分がちゃんと地に足が着いていることが条件です。
自分がふらふらしてたら、距離って測れませんよね。
だから、まずは「自分」という意識を持つことが大事です。

また、距離感は感じるものですから、自分軸でしっかり立ったら次は相手の反応を見て、近すぎるのか離れているのか、ちょうどいいのかを確認します。

相手の顔色を窺ってしまう他人軸の人はこの順番が逆なのです。

「まず自分」→「次に相手の反応」です。

ということで、まずは「自分軸」であることを意識することから始めて行きましょう。

Hさんの話、全然触れてませんでしたね(笑)

>家の中で自己主張を一切しなくなったと同時に、胸の中がどろどろでいっぱいになっていました。

自分ひとりで抱えて、相手に対して壁を作ってしまいます。

そうすると相手の状況を見ることができませんし、男性に対しては特にネガティブに思っていた時期があるんでしょう?
そうすると、どうしたって他人軸(相手在りき)の意識が根付きます。

だから、お勧めなのは「たくさん失敗しましょう!」です。

当初の話にあったように、自己主張なのかわがままなのかは所詮相手が決めることです。
自分にはどうにもならないことが多いんです。

だから、自分ができることは、その時点で自分ができることをする、だけですから、自己主張になろうが、わがままだと思おうが、やはり言いたいことを言うことだと思うんです。

それで相手に嫌がられたら修正する、うまく行ったら自分を褒める、ということを繰り返すのがいいんじゃないかな、と思います。

あまり考えすぎてもしんどいですしねー。
どんどん失敗してよし!って許可を自分に出してあげてくださいね。

ちなみに「自分軸と自己肯定感」をテーマにした新刊が9月末に出ます。
また、人間関係の距離感を扱った通称「地雷本」はこちらから購入できますぜ!

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