親密感への怖れ、というテーマで講座を開催したら各地でたくさんの方に来て頂きました。
そこから次は「どうしたら親密感って作れるのか?」って考えることになるんですね。
その講座の中では、次のような方法をご紹介しました。(それぞれ実習付き)
〇もう一回、誰かを信頼する。誰かを愛する。
〇自分を癒そう~「傷ついた」という「誤解」を解く~
〇怖れを越えて近づく。自分の痛みより大切なものは?
〇愛を受け取る
特にこの3番目が分かりにくい、ということでよく質問を頂きます。
先日の別の講座でも、質問を頂いていました。
「痛みを越えて与えるってどういうこと?」とか。
自分の痛みよりも、相手への愛を大事にしませんか?ということですが、これ、意外と体験されたことある方も多いと思うんです。
例えば、お子さんがいらっしゃるママたち。
熱が39℃出て~、とか、生理痛で~とか、あれこれムカついて~とかで「寝ていたい、動きたくない、何もしたくない」というとき、あると思うんです。これ、痛みの状態ですね。
でも、そこで幼い子供が「ママ~、お腹空いたよ~」って泣いてたらどうします?
「ああ、もうご飯の時間だ。はいはい、今から作るね」って布団から這い出ません?
それで、しんどいのも我慢してご飯作るでしょう?だって自分がしなきゃしょうがないって思うから。
でも、それって愛なんですよね。気付いてました?
じゃあ、「お腹空いた~」じゃなくて、「ギャー、痛い!!」って泣きだしたらどうします?
脱兎のごとく布団を抜け出して駆け付けて「どうしたの?あ、血が出てるじゃない!!」って自分のお熱のことなんてすっかり忘れて、消毒液付けて、バンソウコウ貼ってあげませんでした?
痛みを越えて与えるってそういうことなんです。
これ、経営者の方はもちろん、皆さんだって後輩のために、会社のためにそういうことしたことありませんか?
「自分も疲れてしんどい。けど、後輩が行き詰って大変そう。しょうがない、手を貸してやるか・・・」みたいな。
こうした自分の痛みよりも誰かへの愛を優先させることができるのは、お互いの間に信頼という架け橋がかかっているから。
それはもちろん、愛でできていますよね。
そして、その架け橋がかかっている状態が「親密感」なんです。
だから、親密感を作る、というのは、お互いの心に橋を架ける行為とも言えるんです。
つまり、信頼する、愛する、というわけです。
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自分も相手のことを信頼していて、相手も自分を信頼してくれているということが分かれば「つながり」が感じられて親密感を意識できます。
安心したり、温かかったり、安らぎがあったり、勇気が沸いたり、力が出てて来たり、いつも以上に頑張れたり、ね。
でも、時にこの部分が駆け引きになっちゃうことがあるんです。
「相手が自分を信頼してくれたら自分も信頼してみよう」という風に。
ただ、皆さん、そういう風には意識してないんです。どっちかというと、「自分が相手を信頼して、でも、相手が自分を信頼してくれなかったら嫌じゃないですかー。だから、相手が自分を信頼してくれたら自分も信頼していいかなって思うんです」という感じかな。
ドキッとしませんでした?皆さん?(笑)
架け橋は自分から作るモノ。
だから、相手が信頼に足る人物であることをちゃんと自分で確かめましょう。
例えば、こんな実習をするとしたらどうでしょう?
「目の前の人が信頼に足る人物であることを、あなたはどんなところで見極めますか?」
もし、セミナーだったらこうなりますね。
「目の前の人の信頼できる点を見つけてそれを伝えて見てください」
これ、今の職場の人でやってみてもらえませんか?もちろん、一方的に。
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で、やっぱり気付くでしょ?そう、あのことに。
「自己肯定感」
ああ、ああ、また、それかー、もう、ずっとそれかー!!!って奴(笑)
自分から相手を信頼する、という時に、皆さん疑問が出て来るんです。
「果たして自分は人を見る目があるのか?(いや、ない)」
「自分が信頼できると思った点が本当に信頼していいところなのか?(いや、違う)」
「自分が信頼できると思ったのに、そうじゃなかったらどうしよう??(恐い)」
だから、人を信頼しようと思ったら、まずは、自分を信頼しなきゃね、という話になるんです。
ああ、また根本さんのいつもの話になっちゃったー!!!(笑)
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繋がりを感じる方法ってでも、それだけじゃないんですよね。
ただ、ぬくもりを感じるだけでいいんです。
例えば、そっと誰かに触れる、触れてもらう、だけでも温かさを感じます。
私のセミナーに来たことがある方は一度や二度はそんなセッションをしたことがあると思います。
私のセミナー、時にはハグとかしちゃいますから(もちろん、お互いの同意を得た上でね。)
ハグって最上級だと思うんですが、お互いをお互いに大事にする気持ちが感じられると親密感は一気に深まります。
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だから、実は距離がある人の方が親密感を感じる(創る)には早いんです。
でも、親密感が生まれると一気に距離が縮まるでしょう?
そうすると出て来るんです。そう、黒光りする、あいつが・・・・・・て違うか(笑)
「欲」です。
○○してほしい、という欲です。
これがせっかく作った親密感を破壊するんですね。
分かって欲しい、受け入れて欲しい、ずっとそばにいて欲しい、離れないで欲しい、見捨てないで欲しい、、、、。
人間だから欲は仕方がないですね。あるものです。付き合っていくものです。
距離が近づくとかつて親子関係やパートナーシップで満たされなかった思いや、未消化な感情(痛み)が出て来て、そうした欲求を作るんですね。
だから、カウンセリングやセラピーって「子ども時代の傷」とか「元カレを手放そう!」とかやってるんですけど、そこで、前の話に戻るんです。
「痛みを越えて与える」というところ。
だから、そこで欲が出てきたときに「自分の痛みよりも大切なものはありませんか?」という問いかけをするんですね。
これ、パートナーシップが一気に進展するきっかけになることが多いんです。
皆さんも、ぜひ、この「痛みを越えて与える」という意味、考えて見てもらえませんか?
大きな愛に気付くきっかけになると思いますよ。
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え?よく分からないからぜひ現地で学んでみたい???
講座に参加したい!?
あらー、偶然!!すぐ大阪と東京で講座が開催されるんですよ!奇遇ですねえ、皆さん。(あ、バレた?(笑))
大阪:6/14(水)13:30-15:30、東京:6/22(木)15:00-17:00。
大人の心理学講座「親密感を創る、感じるアプローチ」