自分には中身がないと思うから理想の私=いい子を生きようとしてしまう。


久々に表の私とアンダーグラウンドの話。
そりゃあ、そうなっちゃうよね。誰も何も悪くないよね?と自分を受容してあげるお話です。
「そうなっちゃうにはそうなっちゃうだけの理由がある!」のです。

例えば、いい子をしてきた、優等生をしてきた、手のかからない子をしてきた、という場合、親に気を遣ってるわけですね。親に迷惑をかけないように、親を困らせないように、という配慮をしているんです。
で、そうすると親の希望に沿う形で生きるから親からすれば「手のかからない子」と言う風になるんです。

それは親がすごくいい人な場合でもそうなるし、教育熱心な場合にも、逆に親が感情的で手が付けられない場合にもそうなります。

つまり、あらゆる家庭でそれは生まれる可能性があるんです。

だから、たまに子育てのカウンセリングやお話をさせていただく機会があると「育てやすい子には要注意ね」って話をします。
ちなみに、カウンセラー向けの勉強会などでは「素直でいいクライアントさんには要注意ね」という話をします。

私としては、そんないい子をしてきた方をカウンセリングする際はすごく注意を払ってるんです。
ついつい「いいクライアント」をしちゃうと思うからです。

また、いい子も匠レベルになると「いい子をしてることを悟られない程度に悪い子になる」という技を持ち合わせることもあるんですね。ほんと上級者です(笑)

そこまで行かなくても「いい子をする」というのが「理想の生き方」になっちゃうケースが続出します。
「相手に迷惑をかけない」が「理想」だから、そんな風に生きようとするんです。

だから、そんないい人をしているのが当然のようになります。
ちなみに、そういう生き方をされてる方は「いい人だよね」と言われると気分を害しますよね。
そんな自分を嫌っているところもありますから。

でも、逆に「いい子」をやってきてそれが成功するとそれが「成功法則」となってやめられなくなるんです。

そして、いい子、の癖は、いい生徒、であり、いい友達、であり、いい恋人、いいスタッフ、いい母(父)、いい妻(夫)、いい従業員、いいお客さん・・・という風に当然のようにパターン化します。

そこに「アイデンディディ」を感じるからです。
つまり「いい○○でいることが私らしさである」ということです。

だから、悪い子ちゃんの部分を出しにくくなります。

特に今の日本は何かと理想を押し付けられると思いません?
流行の服や色はもちろん、振る舞い方、仕事の仕方、趣味とか何でも。
新しいものに価値があって、知らないと笑われて、何者かになることを強要されてるように感じてる人、多いでしょう?

それが「いい人」の要素なんです。

みんなが右に行くとき、「あたしはこっちにするわ」って左を向くことが苦手なんです。

でも、人間ってのはそんなきれいなことだけじゃない、というか、感情的ですよね。
だから、いろんなものが溜まっていきます。
それをいい子は出せなくて苦しむことがよくあるのです。

例えば、「いい子」は親にネガティブな報告ができません。親を困らせると思うからですし、親の期待を裏切りたくないからです。

だから、学校でウンコを漏らした話なんてとてもできません!自分のイメージが穢れるし、笑われるのが嫌だし・・・。
(ちなみに根本は小学生時代2,3回ウンコを漏らしています。うち1回はあと家まで数分というところで朽ち果てたのですが!)

テストの点が悪かったことも言えなくなりますね。
クラスのアホな男の子が「おぉ!!!60点っ!すげー俺!!」とか叫んでる隣で、80点のテストをどう葬ろうか考えてしまいます。

ましてや、いじめられてる話、いたずらされた話なんてのは言えません。

親に対して「言えない話」どれくらいたくさんあるのでしょう?
「いい子」をしてしまうと「親に言えない話」がたくさんでてきます。
「いい友達」ならば「友達に言えない、見せられない自分」がたくさんできます。
「いい社員」ならば「同僚や上司に言えない気持ち」がたくさんでてきます。
「いい妻」ならば?
「いい母」ならば?

じゃあ、その言えない話、言えない気持ちはどうなるの???
なんとか自分では解消しようとしますよね。
で、いい子は「自分は大丈夫」と思い込む癖ができてることも多いですから、我慢しますし、我慢してることも分からないくらいに溜め込みますよね。

でも、それでも処理できないものは???溜まっていくんです。

「こんな私、見せられない」と思ったのはどんな自分でしょう?

怒りっぽい自分、感情的な自分を見せられなければ、クールな自分を演出します。
でも、表情はどこか仮面のように張り付いています。
だから、どこかで感情を露わにするシーンが出てきます。

ダメな自分、ナマケモノの自分だと愛されないと思えば、頑張り屋さん、ハードワーカーになります。
「いい社員」をやっているので、いつも頑張ることしかできません。
だから、飲み屋やスナックで吐き出すしかありません。でも、吐き出す場所があるだけいいのかな。

エッチな自分、性欲が旺盛な自分を見せられなければ、貞淑な妻、清楚な彼女を演じます。
でも、「いい妻」をやってるので、旦那の前でそれが出せません。
そしたら、浮気するしかないですよね。

そうですね。
表じゃない世界でその部分を吐き出さなきゃいけなくなるんです。
私はそれを「心のアンダーグラウンド」って呼ぶようにしています。
http://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/11899

溜まってる部分を吐き出す場所が必要です。

だから、浮気しなきゃいけないし、飲んだくれなきゃいけないし、暴れなきゃいけないし、依存症にならなきゃいけないんです。

そして、そんな自分を責めるから余計にその症状は悪化しますね。
いい人がいい人でいられなくなったら、自分が自分じゃなくなって、自分がいなくなる(アイデンティティの喪失)ような気がします。
これはものすごく怖いです。

だから、何とか繕おうとします。
それでアンダーグラウンドにいる自分は安どしている一方で、巨大な嫌悪感が生まれます。
アンダーグラウンドに入ってストレスを吐き出すと同時に別のストレスを抱え込みます。

でも、そうなっちゃうのは「いい人」を辞めたら「私がいなくなる」という誤解なんです。
よそ行きの服を纏い、いい人の仮面を被っている私が、裸になったら・・・何もない自分がそこにいる、と思っちゃうんです。

そんなことはないんですけどね。

だから、「そんなこたねーよ」って話をよくしますし、アンダーグラウンドな自分を責めることはしません。

「まあ、そういう生き方してたら不倫せざるを得ないよね。ふつうの恋愛って厳しいよね」とか「それだけいい人をしてるんだから浮気しなきゃいけないわなあ。旦那さまでは満たされないもんなあ」とか「まあ、そら酒でも飲まな、やっていけんわ!って感じでしょ?無理ないっすよ、ほんま」みたいな。

一種の「許し」であり「受容」ですね。

別に意図してやってるわけじゃなくて、ほんとにそう思うからそう言ってるんですよ。
だって、そこで吐き出さなきゃ事故か病気になってたはずだし。

いい子をやってきた影に「悪い子の自分」が押し込められました。
でも、いい子をやり続けるとどんどん悪い子の自分も大きくなります。
そして、あるときどうしようも苦しくなるときがあり、ひそかに悪いことを始めました。
万引きをしたり、猫をいじめたり、タバコを吸ったり、美味しくもない酒を飲んでみたり。
こっそりと誰にもバレないように、一人で。
もちろん、自己嫌悪がいっぱいでした。
でも、誰にも言えないので、一人で何とかしてきました。

大きくなって表向きはいい社員をして、恋もしました。
でも、苦しくなると誰にも言わずこっそり浮気をしました。彼にすごく悪いと思いながらも癖になっていました。
そして、すごくいい人と結婚して、いい妻になりました。幸せなはずでした。
でも、満たされない部分がずっとあってつい他に男の人を求めてしまうんです。
その人と会っているときの私は別人です。
相手が驚くくらい積極的だし、乱れます。
でも、そんな自分にすごい嫌悪感を持ってしまうんです。

何があかんの?と思います。
その自分を受け入れてあげようよ、と思います。
そうなるしかないんだから、それを受け入れましょうよ。
その汚い自分、臭い自分、穢れた自分を愛してあげましょうよ。
ずっと闇に生きて来たんだから、表の世界で愛してあげようよ。
なんも悪いことはしていないし、何も間違ってないし。
そうなるしかないから、そうなってるわけで~

ま、全然大丈夫よ。
とりあえずのアドバイスとしてはちゃんと避妊はしようねっ!(笑)

で、そんな自分受け入れて行こうね。
よう頑張った、我慢したって褒めてあげようね。
頭なでてあげようね。

大丈夫、大丈夫。

そんなあなたに宿題です。

1.あなたなりに頑張ってきたことを探しましょう。そして、それは誰のために頑張って来たのかを考えてみましょう。

※この誰のために、が大事ですね。それはあなたが愛した人、守ろうとした人、大切に思っている人たちです。

2.あなたの中の消し去りたい過去、受け入れがたい自分、嫌な性格だと思っているものを書き出してみましょう。そして、そんな自分を眺めながら「そんな私でもOK!許す!」と声に出して宣言してみましょう。

※これがやりにくい方は「根本さんだったらどんな風に言うだろう?」と思いながらやるとやりやすいですよ。ま、ニヤニヤしながら「ま、ええんちゃう?」て言ってくれるだろうな、と思うだけで自己受容が進みます。

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