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愛し方を知る、というのは大切な関係性の築き方です。
自分が思っている通りの愛し方をしてくれる人は稀だし、あなたの思い通りの愛し方を受け取れる人も少ないのかもしれません。
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2月は「愛するって何ぞや?」というタイトルで各地で心理学講座を開催してました。
講座を準備したり、あちこちで何回もしゃべってたりすると、じゃあ、一番そのテーマを学ばなきゃあかんのは誰だ!?というと、あ、は、はい、私です、というわけです。
その講座の中でこんな問いかけをしていました。
「あなたの大切な人は人をどんな風に愛しますか?」
「あなたは大切な人をどんな風に愛しますか?」
愛し方って人それぞれ違うんです。
だから、あなたの思うとおりの愛し方をしてくれないからといって、愛されていないとは限らないし、あなたが思う通りの愛し方をしていても、相手は愛されてると気付いていないのかもしれません。
だから、失った後に思うのです。
「そういえば、あの人のこの行為は愛だったのかもしれない」と。
例えば、私の父は幼少期に実母を亡くしたのであまり愛情を知らない人でした。
愛情を知らないからと言って愛がないわけでなく、愛し方を知らない人だったんです。
だから、その愛情は遠くから投げられる変化球のように実感にないものだったんです。
とはいえ、遊んでもらったり、いろんなところに連れて行ってもらったりしていたのですけどね。
そんな父親はモノで愛を示す人でした。仕事を頑張って稼いで来たり、家や土地や最新の家電を買って来て家族に安心を届けようとしたのかもしれません。
また、酔っぱらってはいろんな面白い話をして笑わせてもくれました。
でも、面白い話はともかく、モノで愛情を示されてもなかなか気づきませんでした。
父親がそういう愛し方をするんだってことが分かったのは心理学を学び始めたあとだったと思います。
一方、母親はどストレートに言葉で愛情を示す人です。
だから、とても情熱的かつ鬱陶しいくらいに分かりやすく愛されてました。
そのお陰で免疫ができたので、暑苦しいほどの情熱を抱えた武闘派女子たちとお話ができるんだろうと思います。
さて、皆さんのご両親はいかがでしたでしょうか?
もし、愛があるならば、という前提でその人なりの愛し方を考えてみて下さい。
ちなみにあなた自身はどんな愛し方をするでしょう?
私は母親の影響をまともに受けてストレートに表現するタイプになりました。でも、父親の影響もあるんでしょうね。私にとって仕事はとても大事なもので、旅にもよく出ますし、遠くから家族を愛するって要素も出ています。
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相手なりの愛し方を受け取れるようになることを「成熟」と呼んでもいいのかもしれません。
自分は言葉で愛を示してほしい!と思うとしましょう。
「愛してる」
「そばにいたい」
「君と出会えて幸せだ」
そんな言葉の洪水を浴びたい!溺れたい!いや、むしろ、押し流されたい!!きゃーっ!!と思うかもしれません。
でも、あなたの好きな人が「それができる人かどうか?」は分からないんですよね。
あなたは「言葉で愛を示してほしい」と思っているし、そうするとあなたは「言葉で愛を示す人」である可能性が高いわけで、自分ができるから、または、自分がそのやり方に注目しているから、「ふつう、そんなことできるでしょう?」と思っちゃいます。
だから、相手が言葉で愛を示してくれないと「愛してくれない、愛されてない、私のこと嫌いなんだわ。きぃー!!」って思っちゃったりするんです。
これ、思い切り誤解ですからね。
そんな風に私たちは自分でストライクゾーンを決めて「ここに投げてくれなきゃダメよ!」と要求しているのかもしれません。
でも、そんなコントロールのいい奴、危険だと思いません?
あなたの要求するストライクゾーンにきちんと投げられる奴。
きっと他の女のストライクゾーンにもサクッと投げられるんじゃないでしょうか??(笑)
また、その「このストライクゾーンの正当性」を主張したくなるのも自ら関係性を壊す努力になります。
「愛情があるんだったら言葉で示すものよね?あの偉大なる根本先生だって、言いたいことはちゃんと言え!ってブログで書いてらっしゃるわよ。この記事見て見なさいよ!ほら!ココ!書いてるでしょ?だから、ちゃんと言葉で愛情を示すべきなのよ。ほら、言ってごらんなさい!私のことを愛してる!って。言えなきゃダメよ!私のこと愛してないのよ!」
とかやってしまうんです。根本先生えらい被害受けてます・・・。
だから、そこで「彼はどんな愛し方をする人なんだろう?」と考えるんです。
「ただ側にいてくれて見守ってくれる愛」かもしれないし、「いつもお金やモノをプレゼントしてくれる愛」かもしれないし、「くっついてべたべたしたがる愛」かもしれないし、、、、しかも、そういうのが組み合わさりますから可能性は無限にありますよね。
その愛し方を見付けて、ああ、彼はこんな風に愛する人なんだ、と思ったときに、彼なりに愛してくれてるんだなあ、という「思い」をあなたは受け取れるようになります。
やり方が重要なわけじゃないですよね?
その中にちゃんと愛があることが大事ですよね?
だとするならば、愛され方なんてのは手放して、彼の愛し方の中から愛を受け取った方が早いと思いませんか?
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逆に自立系武闘派女子という生き物は愛情が強すぎて、時に愛の押し売りに出かけたりします。バナナのたたき売りみたいな口上を述べるならまだしも、玄関先に入り込んで買ってくれるまで帰らねえ、とゴネる奴もいます。
「これがアタシの愛じゃー!!受け取りやがれ!!!!」と剛速球を立て続けに投げて死体の山を築いている人もいますね。
あなたの愛情の深さ強さは分かりました。
けれどそれを彼が今受け取れる状況なのかもちゃんと見てあげる必要もあるんです。
どんなにあなたが美味しい料理を作ったとしても、ランチ明けの13時には食べられませんよね。残しちゃいますよね。
それを「私の愛を受け取ってくれねえ!」と暴れちゃいけないんです。
特に私たちは愛されなかったときよりもずっと「愛を受け取ってもらえなかったとき」に傷つきます。
だから、愛することが怖くなっちゃう人もいるくらいです。
自分の愛し方が分かったら、次は彼が受け取りやすい方法で愛を送ってあげることです。
「愛してる」って言葉を伝えても彼が受け取れるかどうかなんて分かりません。
受け取れないときは無言だったり、そっぽ向いたり、否定したりしてきます。
でも、決してそれは愛してないからではなく、彼のツボにはまらないか、もしくは、恥ずかしかったり、怖かったりして受け取れないだけなのかもしれません。
じゃあ、ちょっとメールで伝えてみようかな。
何回も優しく囁いてみようかな。
そんなアイデアを考え出してもいいでしょう。
あるいは、彼が喜ぶ方法に置き換えてもいいかもしれません。
「そっか、彼は何かとモノで愛情を示すタイプだな。そしたら、愛してる、という言葉をメッセージカードに書いて渡してみようか。」
そんな発想ができるとさらにあなたの世界が広がるんじゃないでしょうか。
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この見方って恋愛や夫婦関係だけの話じゃないですよ。
子育てもそう、ビジネスだってそのまんまですよね。
「この人の愛し方、私の愛し方」ぜひ見つけてみてください。
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