好きとか楽しいという感覚に忠実に従ったら物理的距離が離れた人間関係ばかりになってしまった。

まず物理的距離感というのは感覚的なものなので意識を広げたり、体験することによって、それまで遠いと感じた距離がすごく近くなったりします。
また、それでも気になる場合は親密感に関する痛みがないかをチェックしていくことで、その物理的距離も解消しやすくなっていきます。

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ここ半年ほど「好き」とか「楽しい」という感覚に忠実に従って、人と関わってきました。(不義理不人情の徹底)

その結果、現実世界にあらわれたのは
●大切な友人たちとは物理的距離が離れている(県外)
●パートナーに至ってはワールドワイドな感じで離れている(世界を飛び回っている)
という、なんとも興味深いものでした。

これがわたしの「人との心の距離」かと思うと、超衝撃的・超ショックなんです。「わたしと感性が合う人はそうそういないのよ」とか思うけど、この距離感の理由はそれだけじゃないように思うのです。
親密感がほしい、だけどこわい。それを改めて認めざるを得ないな、と。

無理しない(感情が揺れにくい)距離なので楽ではありますが、特にパートナーシップでさみしさを感じやすいです。こんなのやだなーやめよっかなと思うけど、普通のサラーリーマンとかいやちょっと無理却下なんです。(お互い様か笑)

「この距離が今のわたしには必要だもん。だってこわいもん」と開き直っている自分もいます。だけどこんなにこわいの?って、ショックなのです。

こんなわたしが今できること、これからできること、教えてください。
(Mさん)
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まあ、パートナーがワールドワイドで離れてるのならさみしい気持ちはどうしたって出てきますよね。

ちなみに、さみしいときって何が欲しいですか?
人肌?
目の前にいること?
声?
息遣い?
匂い?

好きな人だから一緒にいたい、と思うのは自然なことで、その時に物質的な感覚を求めてしまうのは人間ならではですよね。
というか、人間であるうちでしか味わえないものですよね。

心だったら物理的距離に関係なくつながりを感じられますけれど、やっぱり人間だから手をつなぎたい、と思うもんですよね。

そういうわけで、Mさん。
「そっか、あたしは人間だったんだ」
ということをまずは思い出していただければ幸いです(笑)

その上で「ああ、肌に触れてる感触がなくて寂しいんだなあ」ということが分かると少しホッとします。
そして、それを誰かに伝えられるとまた一つ心が少し軽くなります。

それが「飢え」にも似た衝動的かつ強い刺激であるのならば、実はそれ、物理的なものではないところに原因があるのかもしれません。
つまり「執着」だったり、「癒着」だったり、「性欲」だったり、「依存心」だったり。
もちろん、それらが悪いっていうわけではなく、物理的なものでは解決できない、心の問題、という風に見つめて行くことができます。

「そうか。彼を求めすぎているんだろうな。その執着や依存心を手放していこう」と言う風に。

性欲というのはそれでしか満たされないような気がしますが、「次に彼に会ったときにより深く愛し合えるための下ごしらえ」を自分に施すこともできますね。

だいたい私たちが苦しむのは「欲」なんですよね。
「会いたい」「分かって欲しい」「そばにいてほしい」「触れてほしい」という「欲」。
でも、それが人間が人間であることを思い出させてくれるわけですが、欲は欲として昇華・手放すことができます。
それを何かで満たそうとすると苦しいですね。外に求めることになりますから。
そうすると、満たされない「欲」はどんどん増幅していきます。

でも、不思議と欲は「自分がその欲を分かってあげる」と少しずつ解消していくものですし、ベストではなくてもベターな選択をすることで満たされるものでもあります。

さて、「好き」とか「楽しい」という感覚に忠実に従ってきた結果、この距離感というのはさすがに衝撃的かもしれませんが、そもそも物理的距離感と心理的距離感という違いは何なのでしょうね?

例えば、かつては「東京(江戸)~大阪(大坂)」というのは何日がかりかで行く距離でした。
それが特急電車の登場で8時間程度になり、今では新幹線で2時間半、飛行機なら1時間かからない距離なんですよね。

そうすると東京と大阪は約500km離れているのですが、その物理的距離と心理的距離はものすごく変わって来てるわけです。

例えば、こういう方にお会いすることもあります。
大阪でのセミナーに大きいスーツケースで参加してくださったので「遠方からですか?」てお聞きしたら「昨日、アメリカから帰って来たんです」とのこと。
さらに「家は東京なんですが、このセミナーに参加したくて関西空港着の便にしました」とおっしゃるので「遠いところありがとうございます!」なんて伝えると、「いやいや、アメリカに住んでると東京と大阪なんてすぐそこって感覚ですから、遠くないです」とおっしゃるわけですね。

確かに同じ国内なのに時差があるようなデカい国でバリバリ仕事してる方からすれば500kmなんて「車で移動できる距離」なのかもしれません。

同じ日本でも道民の距離感というのは規格外でして、札幌で「近くにお勧めの温泉ありますか?」ってお聞きしたら「あ、○○がいいですよ。ここからも近いですし~」とおっしゃるので、「どの辺ですか?」て聞いたら「ちょうど100kmくらいですかね?1時間ですよ。すぐそこです。」と平然とのたまうので、それ以来道民の「すぐそこ」は信用しなくなりましたね(笑)
ちなみのその道民は「ちょっと遠いですが」と断った上に高速ぶっ飛ばして2時間半の静内の温泉を勧めてくれたりしたので、彼には相談しないことにしたものです(笑)

つまり、「県外」とか「ワールドワイド」というのを「遠い」と感じる感覚は今のMさんにとっては「正しい」「自然なもの」なのですが、でも、それが「真実か?」と言われると、いかようにも変えられることに気付きます。

もし、Mさんが「今日は香港、明日はローマ、来週はカナダ」みたいな生活を送っているとするならば、「県外の友人」なんて「超近い!」って思うと思いませんか???
「だって日本じゃん!飛行機乗らなくても行けるじゃん!パスポートもいらないじゃん!」って思ったりね。

で、そういう意味で解釈すると、好きとか楽しいという感覚に忠実に従った結果、Mさん本来の意識が広がり、それが「県外」「世界」という現実を作り出した。
でも、物理的距離の感覚がそこまで広がり切っていないので、すごく違和感を感じるようになった、ということなんです。

ということで、その県外の友達にバンバン会いに行くこと。
そして、世界を飛び回るパートナーとどこかの国で待ち合わせすること。

そういうことを“ふつうに”“楽しく”“好きなように”していくことで、全然その距離感に衝撃を受けなくなると思います。

つまり、例えば、大阪から見たときに「あ、愛知?近い、近い、すぐそこ。だって新幹線で1時間かかんないんだもん。行く行く~」って思えるようになるんですな。

さて、物理的距離と心理的距離はある程度比例する、というお話もちょくちょくします。
遠距離恋愛ばかりを繰り返す方はそれだけパートナーとは心理的距離も空いている、という風に。

もちろん、その「距離感」というのは自分が「感じるもの」なので、絶対的なものではなく相対的なものですよ。

で、その物理的距離が空いてしまうのであれば、その距離を縮めることにどんな抵抗があるのか?というところにカウンセラーは注目するわけですね。

つまり「親密感への怖れがあるんじゃないの?だからパートナーをそんなに遠くに置いておくじゃないの?」って。

じゃあ、その親密感への怖れってどこから出てきたの?というと、

1.幼少期の親子関係
2.過去の恋愛関係

この辺に注目していくことになるわけです。

子ども時代、例えば親と癒着があってそれですごく苦しんだ結果、思春期にすごく自立した場合、距離が近い関係性=癒着、となるので、それを嫌がって人と距離を空けます。

また、子ども時代、親とすでに距離があって寂しいのが当たり前だった場合、近い距離感に慣れていないので人をついつい遠くに置いてしまいます。

また、恋愛でも親子関係でも「強い喪失感」があると、近い距離でそれだけ痛い思いをしたので、もう二度とそんな思いはしたくない、と距離を置きます。

恋愛の場合はとても近い距離で恋人を感じるので、そこはとても傷つきやすい領域。
だから、そこで傷ついている分だけ、その距離に他人を入れることを拒みます。
例えばロックマンというのは傷ついた心を鋼鉄の鎧でがちがちに固めた人なので、距離が近づくのを異様に怖がるわけですね。

とすれば、その近い距離で傷ついた心を癒しましょう、ということになるんです。

もちろん、これは潜在意識にすっぽり隠れているので、顕在意識では傷ついていることに気付かないことも多いです。

で、どう癒すの?って言うと、それには各種セラピーがあるわけで、このブログでも「お手紙大作戦」とか「インナーチャイルドワーク」とか「手放し」「許し」などの方法をかつてご紹介したかと思います。

ということで「私はワールドワイドな意識の持ち主なんだ!やったっ!」と思っておけばいいよ、というお話でした(笑)

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