鬼畜生になったら礼儀知らずの私になっちゃった???


今までのいい人の仮面を脱ぎ捨てて、自分らしさを大事にしようとすると、当然ですが、今までのように人に気を遣えなくなります。
でも、それはよい兆候、正しい方向に進んでいる証なんです。

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根本さん、いつもすてきなブログありがとうございます。根本さんのブログを教科書に、不倫失恋からアンダーグラウンドを掘り下げ、恨み帳を書きなぐり続け、やっと最近「鬼畜生」というのを実践できているような気がします。
ここで質問なのですが、「人は人、私は私」と線引をし、私がいやなことは私にしない、とやっていくと、最近の私は恐ろしいほど礼儀知らずの態度を人に取っているような気がします。
もともとの私は誰とでも仲良くなれる子で、誰にでも正面からドーンと体当りしていくタイプですが、それを開放してやると、どうも自分が失礼なやつになっています。
仕事でも、敬語は一応使ってるし…けど、態度は友だち風…みたいな。先日のブログにもあったような、空気は読まないけど、さらに人の気持ちを読んであげることもヤメてしまったのかなぁと、なんとなくどう自分らしさを発揮していいか、塩梅が分からなくなってしまいました。
ちなみに武闘派の私は、これまですごい形式上の礼儀は完璧でした(その結果、いつでも影の薄い人、異常に礼儀正しくて近寄りがたいといわれる、ということが続いていました)
最近、コミュニケーションをテーマにされていますが、「礼儀」とはどういうことなのか、どういうふうな心理でいれば、自然体な礼儀を発揮できるのか、ブログのネタにぴったりでしたら、よろしければご教示くださいませ。
(Hさん)
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だいたい、鬼畜生道を進み始めた自立系武闘派女子の皆さまは、そのまま完璧なる鬼畜生を目指して、人畜非道、不義理非人情、夜討ち朝駆けといった往年の金融業者並の実力を発揮するものですが、その分、ふと立ち止まったときに「あら、あたし、すっかり冷たい女になってない?礼儀とか忘れてない?」なんて思うものです。

そもそも自立系武闘派女子には「仁義」という文字を額に入れて飾っているほどの「放っておけない人々」の要素もあり、元々サービス過剰なところがあったんですね。

それが「いい人仮面」となって日夜発揮されるようになると常に「自分よりも相手が優先!」がポリシーとなり、少々自分がしんどくても相手のために頑張る!相手を喜ばせるために突撃する!そして、相手が喜んでくれたらそれでOK!苦労も報われる!という生き方をしてしまうのです。

それって疲れるでしょう?
自分が元気な時にサービスするのはいいんだけど、いっぱいいっぱいのときにそれはさすがにしんどいでしょう?

でも、板についてしまってるし、放っておけないのは事実だし、ということで、ついつい自分の心身を犠牲にして頑張りすぎてしまうのです。

だから、鬼畜生道を勧めるわけですね。

>「人は人、私は私」と線引をし、私がいやなことは私にしない、とやっていくと、最近の私は恐ろしいほど礼儀知らずの態度を人に取っているような気がします。

それが「ふつう」なのかもしれないですね。
どうでしょう?
実際、周りから何か言われること、ありますか?

むしろ、より人気者になった!という声の方が多いのですが、Hさんはいかがでしょうか?

つまり、以前の私は武闘派らしく、完璧な礼儀作法を取っていたのですが、それが最近はそこまで頑張らなくなったんですよね?
そしたら、相対的に非礼が増えてるように感じるのは自然なことだと思うんです。

つまり、それだけHさんは無理なく自然体に近付いている、ということが言えると思います。

礼儀ってもちろん大切なものなのですが、それをあまりに過剰にし過ぎると、人間味がなくなりますよね。まるでロボットのような感じになります。
それが職場でお客様に対して発揮されるだけならまだしも、日常生活に深く入り込むほどになると、Hさんのように、

>いつでも影の薄い人、異常に礼儀正しくて近寄りがたいといわれる

という存在になってしまいますよね。

当たり前のことですが、礼儀って形ではなく「心」ですよね。
だから、形(敬語、姿勢、態度等)にこだわりすぎると、心が隠れてしまうわけです。
つまり、自分の気持ち・感情を表現せずに、形を追求するようなもので、それではまるでロボットです。
存在感がなかったり、近寄りがたいと感じられるのも無理ないことになりますね。

で、その「形」をHさんは手放し始めたわけですよね?
だから、今までとは違う、生々しい心が表に出始めるようになります。

だから「冷たくなったのかな?」とか「空気読まなくなったのかな?」とか「人畜非道な女になったのかな?」とか「男は使い捨てだ!」とか「上げ膳食わぬは女の恥じゃ!」とかいろいろと疑心暗鬼になったりするのです。

それは「自分らしさ」が変遷してることを表しています。
つまり、革命が起きてるわけで、当然、国民は混乱に陥るのです。

「礼儀正しい、きちんとした私」が今までのHさんの自分らしさ。
それを手放して、新しい私らしさを構築中なんです。
だから、わけが分かんなくて当然です。

それゆえ、いい方向に、正しい方向に、うまく行く方向に進んでいる、と思って間違いはないのです。

だから、チェックポイントは次のような点なんです。

1.以前より笑顔が増えているかどうか?
2.以前より楽しい、と思える機会が増えているかどうか?
3.以前より楽だなあ、生きやすいなあ、と感じられているかどうか?
4.以前よりやりたいこと、好きなことが明確になってきてるかどうか?
5.以前より人間関係や物事が色鮮やかに見えるようになったかどうか?
6.以前より人が好きだなあ、と思う瞬間が増えたかどうか?
7.以前より人間関係が楽になったなあ、と思えるかどうか?

いかがでしょうか?
皆さんも自分が以前よりも自然体で生きられているかどうかのチェックにお役立てくださいませ。

さて、こういう意識の持ち方があります。
「始めはきちんとしてちゃんとしたら、次はそれを崩す」という。

人間関係もはじめは敬語で礼儀正しく始まることが多いと思います。
でも、ずっとそのままでは堅苦しいので、だんだんお互いのことを知り合った分だけくだけた雰囲気になり、人によっては友達となり、人によっては知り合いのままになります。
気が合えば、親友になることもありますね。
男女関係ならば恋人です。

仕事でもそうで、形はあくまで形。心が大事で、お互い距離が近づいてきて心が開くようになれば、ビジネス上の付き合いであってもタメ口で会話する関係になることも珍しくありませんよね。

でも、形にこだわったり、人目を気にしたり、世間体を意識したり、きちんとしなければと頑張りすぎたり、○○と思われたくない、と自意識過剰になっていたり、私はダメな存在なんだと自己否定が強かったりすると、崩す、ということができなくなります。

ついつい身に着けた「形」を手放せなくなるんです。

これはある種のブランド志向と同じで、自分の中身に自信がないからブランドで身を固めようとする心理と似ているんです。

つまり、自分に自信がない分だけ、形を手放せなくなるのです。
だから、以前のHさんは実は自己肯定感がとても低かったことを示唆しているんです。

「礼儀」とは相手を敬い、大切にする“心がけ”だと私は思っています。
それを形にしたものがマナーというものですが、それは臨機応変、ケースバイケースで変わっていくものだと思います。

もちろん、最近のブログで書いてるように、それは「自分の足で立つ」ということができた上でできること。
自分の足元がぐらついているときに相手のことは考えられませんから、まずは自分に意識を向けることが大事なんです。

だから、今、Hさんは空気読まなくなって礼儀知らずの態度を取ってるんじゃないかな?って思うようになったんです。

それは形を手放して自分に意識を向け始めたよい兆候なのです。

それで引き続き自己肯定感をアップしつつ、自分を認めつつしていくと、だんだん心に余裕が芽生えてきます。

そんな礼儀知らずの私の状態だけど、その分だけ余裕ができて、相手のことがちゃんと見えてくるようになるんです。

そうするとここから「与える」ということができるようになり、すなわち、礼儀作法が生きてくるようになるんです。

Aさんはとてもフランクなタイプ。でも、仕事上の付き合いだから、少し線を引いた状態で比較的砕けた口調で話をする。

Bさんはとてもきちんとしたジェントルマン。礼儀作法にもうるさい人だから、今まで培ったきちんとした私を発動。

Cさんはとても自分に厳しいタイプ。だからその気持ちを少しでも和らげてあげるために、できるだけフレンドリーな会話を意識する。

Dさんは自信のないタイプ。だから、励ますことや褒めること、認めてあげるような言葉を多用して、少しでも笑顔になってもらう。

Eさんは元気でパワフルなタイプ。だから、私はニコニコして話を聞いてあげるだけで満足してくれる。けど、油断するとすぐに入り込んでくるからちょっと線を引きつつ付き合おう。

Fさんは馴れ馴れしいタイプ。すぐにプライベートとかに口を挟んでくる。あまり仲良くしたくはないので、礼儀正しいモードを発動して壁を作ろう。

Gさんは何を考えているのか分からないタイプ。本人も分かってないのかもしれない。だから、いろんなモードを試して見つつ、適切な距離を見つけて行こう。

Iさんはちょっと大人しいタイプ。あまり話をすることは得意ではなさそうなので、できるだけフランクにこちらからたくさん話をしてあげよう。

Jさんは典型的自立系武闘派女子。私もその気持ちはわかるので、最近ハマってる武器とか、お気に入りの戦法とか、最近の恋愛自爆事件とかをシェアしよう。いい滝とか知ってたら教えてもらいたいな。

ま、そんな風に自分を持ったまま、相手に合わせてコミュニケーションが楽しめるようになるんです。
そして、相手を居心地よく、気分よくさせてあげるのが「礼儀」なのかなあ、と思うんですね。

決して今まで身に着けた礼儀作法が無駄になるわけではありません。
まさに今、Hさん、バージョンアップ中、ということなのです。

参考になりましたら幸いです。

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