私が世界を創ってる、相手も自分で世界を創ってる。



私たちは自分が見たいように、聞きたいように物事を受け取ります。
相手も本人が見たいように、聞きたいように物事を受け取ります。
そこで対立しちゃうんですけど、それだと何も変わらないですよね。

「○○さんっていい女だよね~」って言うたんですよ。一応、本音で。
すると、受け取らない系武闘派女子であるA氏は

「また、何言ってんですか?心にもないこと言うて」

と一蹴するわけですね。
で、同じセリフを愛され系武闘派女子であるB氏に言うと、

「おぅ、てめぇ、なかなか分かってるじゃねーか。苦しゅうないぞ。靴を舐めて良いぞ」

と急角度の上から目線で答えるわけですね。

新年を迎えて皆さんも2017年の運勢!なんてのに一度や二度や三度は目を通されたかと思いますが、そこにもバンバンそのフィルターがかかってるんですね。

「今年はあまりいい年じゃなさそう」と思っていると、占いにいいことが書いてあっても隅っこの方にある「ここに注意!」みたいな表記に気を取られます。

また、自己嫌悪が強いと「6月に素敵な出会いがありそう!」って書いてあったとしても、「どうせ、またうまく行かないんだろうな」という目で見てしまいます。

一方、その占い師のことを「この人、私と相性がいい!信頼できる!」て思ってみると、良いことが書いてあればもう「今年はもらった!年内に私の苗字変わるわ!」ていう気になりますし、ポジティブ思考の人はそもそもいいこと書いてある記事にしか目をやりません。

当たり前のことだけど、忘れやすいこと。

『私たちは自分のフィルターを通して物事を見ている』

ということ。そして、そこから言えることは、

『そのフィルターの質によって私たちの人生は変わる』

ということ。

私たちは自分が見たいように見て、聞きたいように聞きます。
良いニュースだと思えば良いニュースに、
悪いニュースに見たければ悪いニュースに見えてきます。

これは完璧な「主観」なんですね。

そして、その主観を一般化・客観化させるために、自分が支持する考えやアイデアを集めてくるのです。

すなわち、「○○がダイエットにいいらしいよ」という情報も、それを信じる人は「そのダイエット法がうまく行った」という記事を拾ってきますし、それを信じない人は「そのダイエット法はインチキだ」という記事に目が行きます。

テレビに出てるタレントさんもあなたが「好きだ」と思えば、その発言、態度、ファッションを好意的に受け止め、あなたが「気に食わん」と思えば、その発言、態度、ファッションを否定的に受け止めます。

要するにどんだけ客観視しているつもりでも主観の域を出ないわけです。

それで私は「世界は自分が創ってる」って言うわけです。

で、そのフィルターを変えるとか変えないとかってのも大事なんだけど、それを変える前に自分が今使ってるフィルターに気付かないとね!ってことですよね。

つまり、「私はこれを○○だと思うんだけどそれは自分がそう思ってるだけなんだよね」という意識を持つことなんですね。

「私はカウンセリングは自分の心を整理したり、自分を見つめ直したりするのに効果的だと思ってるんだけど、それは私個人の思いなんだよね。そうじゃない人もいるんだよね。」

「心理学って面白いし、楽しいし、すごく役に立つと思ってるんだけど、人によっては怪しいと思う人もいるんだよね。」

何が正しい、どっちが間違ってる、じゃないんですね。
そういう風に見てる人、見たい人がいるってことです。

だから、「心理学って怪しい」って人を「ええー!そんなことないのにね!おかしいよ、それ」と否定・批判することにあまり意味はないんです。
感情的にそうなっちゃうのは分かるけどね。

しかも、そんな風に否定された側は「自分の意見を否定された」だけでなく「自分自身を否定された」と思うので頑なになりますよね。
で、対立は激しくなります。

もし、そういう人の考えを変えたいと思うならば、信頼関係をまずは築くことが大事なわけです。先ほどの占い師と同じ論理。
そうすると「心理学は怪しいと思うけど、あんたのことは信頼できるよ」みたいになるんですよね。

信頼関係を築くってのはまずは相手の話を聞いて共感して受け入れることが基本ですよね?
だから、そもそも「そんな考えおかしいよ」て判断してたら対立やケンカや戦争にはなるけれど、和解とかつながりとか考え方を変えるとかってことは起こりえないわけです。

ちなみにこれ、一般論で語ると「そりゃそうでしょ」とか「なるほどなあ」と思うんだけど、夫婦関係や恋愛や仕事や子育てでも同じことなんですよね。

旦那の考え方を変えたい、とか、彼氏の思いを変えたいとか、上司のやり方を変えたい、とか、会社の方針を何とかしたい、子どもの○○をやめさせたい、とか思いません?

それを批判否定非難をしてもあまり効果はないんですよね~。
でも、ついつい「あんたの考えや見方はおかしいんだから変えなさい」ってやってしまいませんか?

信頼関係を取り戻す、ということが大事。
相手がそのフィルターを変えたくなるくらい、あなたがその人にとって味方になることが大事。

だから、離婚したいって旦那の思いを変えたければ、あなたが旦那の話や態度に耳を傾けて受け入れて共感する必要があるってことですよ。

自分も他人も「自分のフィルター」を通して見てるんです。

自分のフィルターに気付くと、相手のフィルターにも気付けます。
そこで対立を選ぶのではなく、そのフィルターを受け入れる勇気が大事ですよね~

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